ほぼ日 |
先生は、2008年の8月、
あの「ダイナマイト関西」決勝大会で
準決勝まで進出しています。 |
ラヂヲ |
はい。 ‥‥ってマンガのことはいいのか。 |
カタダ |
キャッチフレーズは「ヲヲギリ漫画家」。 |
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決勝の舞台・大阪府立体育館にて大会Tシャツ姿のラヂヲ先生。
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ほぼ日 |
ごぞんじないかたのために説明しますと、
『ダイナマイト関西』というのは
芸人のバッファロー吾郎さんが主宰している
「大喜利王決定戦」です。 |
ラヂヲ |
そうです。 |
ほぼ日 |
手もとの資料を読み上げますと、
・カッパが選挙に出馬。公約は?
・このヤンキー、ほんまはええ奴や。
そう思った理由とは?
・都内、新築、3LDKで1万円。
どうして?
・ドキュメント『日本の下着を変えた男達』の
ナレーションの一節を紹介してください。
‥‥といったようなお題に対して、
「制限時間内に
どれだけおもしろい答えを出せるか」を競う、
お笑い真剣勝負の場です。 |
ラヂヲ |
ええ。 |
ほぼ日 |
そんな大会で準決勝進出。 |
ラヂヲ |
はい。 |
ほぼ日 |
おかしな経歴だと思うのですが‥‥。 |
ラヂヲ |
そもそもは、吉本興業さんのほうから
お話をいただきまして。 |
ほぼ日 |
え、出てほしいというオファーが直接? |
ラヂヲ |
でまぁ、軽い気持ちで「予選」に出たら
チャンピオンになってね。 |
ほぼ日 |
それで決勝大会に出場? |
ラヂヲ |
はい。 |
ほぼ日 |
梅干のタネのときと同じ‥‥。 |
ラヂヲ |
そうやね。思えば。 |
カタダ |
それまで、大喜利なんて
やったことなかったわけですよね?
毎週『笑点』観ながら練習とか。 |
ラヂヲ |
当たり前じゃないか。 |
ほぼ日 |
決勝大会の顔ぶれを見ると、
ケンドーコバヤシさん、笑い飯の西田幸治さん、
ジャルジャルの後藤淳平さん‥‥と
もう、そうそうたる「ボケ」陣を向うに回して。 |
ラヂヲ |
ええ。 |
ほぼ日 |
ベスト4。 |
ラヂヲ |
はい。 |
ほぼ日 |
ロンドンブーツ1号2号の田村亮さん、
南海キャンディーズのおふたり、
レイザーラモンHGさん、友近さん、
チュートリアルの徳井義実さん、
フットボールアワーの岩尾望さんなど
テレビの有名人や、
漫画家のおおひなたごうさん、
お痩せになった岡田斗司夫さん‥‥など、
あまたの強豪が、予選で消えるなか。 |
ラヂヲ |
はい。 |
ほぼ日 |
もう、快挙といっていいことですよね。 |
カタダ |
準決勝で惜しくも
笑い飯の西田幸治さんに破れましたが。 |
ラヂヲ |
うん、サドンデスでね。
「パーマン100号! 一体どんな奴?」
というお題で負けました。 |
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ラヂヲ先生の答え「82号と双子の弟」 |
カタダ |
でも、サドンデスと言うことは、
負けたとはいえ、追いつめたわけですよね。
ディフェンディングチャンピオンを。
※前回第13回の王者は西田幸治さんでした。 |
ラヂヲ |
勝ちたかったんだけどな。 |
ほぼ日 |
あの、「ダイナマイト関西」って
答えを「フリップに書く」というスタイルだから
当然、マンガの強みが出ますよね。 |
ラヂヲ |
お笑い芸人さんみたいに
しゃべりができないじゃないですか、ぼくの場合。 |
ほぼ日 |
もうマンガで行くしかないと。 |
ラヂヲ |
それに、お笑い芸人とギャグ漫画家って、
同じ「笑い」でも
考えかたが、ちょっと違ってるんですよ。
やってて気づいたんだけど。 |
ほぼ日 |
ほう、そうですか。 |
ラヂヲ |
つまり、ぼくが得意な問題と
芸人さんが得意な問題とが、あったんです。 |
ほぼ日 |
それは、具体的に言うと? |
ラヂヲ |
ぼくらギャグ漫画家は、
やっぱり「オチ」から考えるんですよね。 |
ほぼ日 |
なるほど、はい。 |
ラヂヲ |
どれだけ飛躍した「オチ」を考えるか‥‥が
ポイントなんだけど、
お笑い芸人さんたちの場合は
やっぱり「言葉いじり」からだよね、見てると。 |
ほぼ日 |
なるほど、ダジャレ的な感覚ですか。 |
ラヂヲ |
たとえば
「『津軽海峡冬景色』よりも
悲しい言葉を考えてください」
みたいなお題は得意なんです、芸人さんは。 |
ほぼ日 |
たしかに、西田さんは、そのお題に対して
「スティーブン・ツガール 沈黙の海峡」
‥‥みたいな、
言葉遊び的なお答えで得点していましたね。 |
ラヂヲ |
ぼく、そういうの、苦手なんですよ。
逆に、単純に
「ホワイトハウスには
大統領以外は入れない部屋があります。
中はどうなってる?」
みたいな問題は、大好きなんです。 |
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「6畳の和室にコンセントがあってケータイの充電器がある」
「ペナントがいっぱい」
「副大統領がいる」 |
ほぼ日 |
もう、先生の作品を読んでいるかのようです。 |
ラヂヲ |
おかしなシチュエーションを考えるのが
ぼくら
ギャグ漫画家の場合は、得意なんだよね。 |
ほぼ日 |
ええ、ええ。 |
ラヂヲ |
だから、たぶん今回は
ぼくらの得意なタイプのお題が
多かったんじゃないかと。 |
ほぼ日 |
なるほど‥‥わかりました。
本業の「マンガ」をうまく活かしつつ、
しかも、
ギャグ漫画家向きのお題で、
着実に、ポイントを稼いでいったと。
それが快進撃の要因だったんですね。 |
カタダ |
で、大竹伸朗さんから記念のオブジェは‥‥。 |
ラヂヲ |
あるかい。そんな毎回。 |
そもそもの質問その2に対するアンサー
マンガの腕を活かし、なみいる強豪芸人たちを撃破。
大喜利の練習は、特にしていたわけではなかったが。 |