矢野顕子さんのワークショップに参加するための
「おいしい打ちあげごはんつき」の
ツアーコースが決まりました。
ぜんぶで5つのコースがあります。
もちろん、稽古場(ワークショップ)の
チケットのみを買う「フリー」という選択肢もあります。
それぞれのツアーコースは
たのしさをいっぱい盛り込んでいます。
ご参加予定のみなさま。
どのコースにするか、
ぜひいまからごらんになって、お選びくださいね。
(それぞれのチケットの販売は、
 11月7日(水)午前11時からです)

それでは、矢野顕子さんと糸井重里の
打ち合わせのような対談、つづけてお読みください。
今日の、おもしろいですよ。

2部構成って、どういうふうにする?
まずは、作曲というものが
いったいどんなふうに行われるのか、
ぼくらは知らないから、
第1部でそれを見せてほしいと思うんだけど。
なるほどねー。
ある言葉のかたまりを用意して、
「私だったらこういうふうにやります」
というのを見てみたい。
うん、うん。
たとえば、みんなが知っている歌の一行を
「こんなメロディーに変えてみよう」
とか。
いいね。
「お誕生日おめでとう」とか「ありがとう」とか
「おにぎりできたよ」とか
そういう、みんなが聞き慣れている言葉に
曲をつけてみたり。
なじみのあるものはたのしいね。
すぐにみんなのものになるから。
アッコちゃんの
「ごはんができたよ」なんて、
まさしくそうだよね。
そうね。
うん。第1部のタイトル、決めました。
「ごはんができたよ、歌ができたよ」
これでいきましょう。
たのしそう。
作曲なんてまったく知らない人も
おもしろいだろうし、
ふだん作曲をしている人が
お客さんのなかにいてくれてもいいね。
「ギターならこんなふうにやります」
とか、聞きたいね。
うん、聞きたい。
そうやって、「歌づくり」をテーマに
「作曲とは」の部分を
アッコちゃんから見た初歩的なところで
教えてもらうのが、第1部。
いいね。たのしい。
で、第2部はもちろん上級編でしょ?
ワークショップのなかでも
マスタークラスってやつだね。
そう。
そうだね、タイトルは‥‥
「歌がうまれる」はどう?
オーケー。
これは、矢野顕子が
本気でいいものをつくる現場。
ふむ。
どうだろう、できるかな。
オリジナルの歌をその場所でつくること。
曲数は?
複数できればすごいよね。
そうね。
言葉は、前もって
「ほぼ日」を通じて集めるのはどうかな?
いいと思う。
おれも、その場で歌詞を1曲書く。
やるよ。
いいね。
その場で曲つけて
「どうしよう」っつって
やってるうちにできてって、
「ちょっとこの1行、なんとかなんない?」とか
糸井さんといつもやっているようなことを
お客さんの前でやればおもしろいね。
そうそう、そうそう。
うん、それ、すごくいいかもよ。
そんなの誰も、見たことないからね。
ない。ないよ。
正直、恐ろしいよ。
お互い、出来がいいか悪いかが
みんなにバレるわけだから。
そうね、まあね‥‥
でも、時間にもよるけど、できますよ。
「これだ」という歌、できると思います。
すごいね。
できる。
たのしいだろうけど、
ぼくらはかなり苦しむと思う。
でも、目の前で音楽の「創作」を
見せるわけだから、
どこにもないワークショップだと思います。
しかも、水準的に、高いものをでしょ?
それが義務。
いままでだって、どこにもない、そんなの。
そうね。
曲が「よくなっていく段階」なんて、
見ることないもんねぇ。
ないよ。
でもね、おれは思うんだけど、
「少なくとも、つくってみました」
というより、自分がつくったものを
「どうですかー!?」
と、みんなに問いかけたい気持ちが
いつもあります。
それはそうですよ。
プロというのは恐ろしいもんだというところまで
やりたいと思っている次第です。
受けてたちます。
もしもできたら、これ、すごいなぁ。
うん、絶対できる。
まかしといて。
(つづきます)
2012-10-31-WED
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