2部構成って、どういうふうにする? |
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まずは、作曲というものが いったいどんなふうに行われるのか、 ぼくらは知らないから、 第1部でそれを見せてほしいと思うんだけど。 |
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なるほどねー。 |
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ある言葉のかたまりを用意して、 「私だったらこういうふうにやります」 というのを見てみたい。 |
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うん、うん。 たとえば、みんなが知っている歌の一行を 「こんなメロディーに変えてみよう」 とか。 |
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いいね。 「お誕生日おめでとう」とか「ありがとう」とか 「おにぎりできたよ」とか そういう、みんなが聞き慣れている言葉に 曲をつけてみたり。 |
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なじみのあるものはたのしいね。 すぐにみんなのものになるから。 |
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アッコちゃんの 「ごはんができたよ」なんて、 まさしくそうだよね。 |
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そうね。 |
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うん。第1部のタイトル、決めました。 「ごはんができたよ、歌ができたよ」 これでいきましょう。 |
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たのしそう。 |
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作曲なんてまったく知らない人も おもしろいだろうし、 ふだん作曲をしている人が お客さんのなかにいてくれてもいいね。 「ギターならこんなふうにやります」 とか、聞きたいね。 |
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うん、聞きたい。 |
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そうやって、「歌づくり」をテーマに 「作曲とは」の部分を アッコちゃんから見た初歩的なところで 教えてもらうのが、第1部。 |
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いいね。たのしい。 で、第2部はもちろん上級編でしょ? ワークショップのなかでも マスタークラスってやつだね。 |
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そう。 そうだね、タイトルは‥‥ 「歌がうまれる」はどう? |
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オーケー。 |
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これは、矢野顕子が 本気でいいものをつくる現場。 |
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ふむ。 |
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どうだろう、できるかな。 オリジナルの歌をその場所でつくること。 |
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曲数は? |
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複数できればすごいよね。 |
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そうね。 |
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言葉は、前もって 「ほぼ日」を通じて集めるのはどうかな? |
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いいと思う。 |
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おれも、その場で歌詞を1曲書く。 やるよ。 |
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いいね。 その場で曲つけて 「どうしよう」っつって やってるうちにできてって、 「ちょっとこの1行、なんとかなんない?」とか 糸井さんといつもやっているようなことを お客さんの前でやればおもしろいね。 |
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そうそう、そうそう。 |
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うん、それ、すごくいいかもよ。 |
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そんなの誰も、見たことないからね。 |
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ない。ないよ。 |
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正直、恐ろしいよ。 お互い、出来がいいか悪いかが みんなにバレるわけだから。 |
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そうね、まあね‥‥ でも、時間にもよるけど、できますよ。 「これだ」という歌、できると思います。 |
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すごいね。 |
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できる。 |
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たのしいだろうけど、 ぼくらはかなり苦しむと思う。 でも、目の前で音楽の「創作」を 見せるわけだから、 どこにもないワークショップだと思います。 |
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しかも、水準的に、高いものをでしょ? |
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それが義務。 |
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いままでだって、どこにもない、そんなの。 |
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そうね。 曲が「よくなっていく段階」なんて、 見ることないもんねぇ。 |
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ないよ。 |
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でもね、おれは思うんだけど、 「少なくとも、つくってみました」 というより、自分がつくったものを 「どうですかー!?」 と、みんなに問いかけたい気持ちが いつもあります。 |
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それはそうですよ。 |
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プロというのは恐ろしいもんだというところまで やりたいと思っている次第です。 |
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受けてたちます。 |
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もしもできたら、これ、すごいなぁ。 |
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うん、絶対できる。 まかしといて。 |
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(つづきます) | |
2012-10-31-WED |