ツレヅレハナコの今夜のためのレシピ。

撮影:鈴木泰介

さっとつくりましょう、今夜のために!
ツイッターやインスタグラムで
おいしいものにまつわるさまざまな情報を
つぎつぎに配信して、食いしん坊たちに
リスペクトされている編集者、
ツレヅレハナコさんの新しいレシピの連載です。
簡単で、おいしくて、新しくて、
あと、お酒がすすむ‥‥。
ああ、なんと実践的な連載でしょうか。

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第4回

「チキン南蛮風から揚げ」

材料(3~4人分)
鶏もも肉(大) 1枚(約400g)
[下味]
 酒 大さじ2
 しょうゆ 大さじ1
[ころも]
 片栗粉 大さじ2
 薄力粉 大さじ3
 卵 1個

キャベツのせん切り、
カットレモン各適宜
タルタルソース(下記参照) 適宜

「らっきょうとみょうがの
タルタルソース」

材料(作りやすい量)
ゆで卵 2個
らっきょう漬け(市販) 40g
※玉ねぎで作る場合は
玉ねぎ1/4個で代用
みょうが 3個
マヨネーズ 大さじ5
酢、しょうゆ 各小さじ1

ゆで卵、みょうが、らっきょうは
みじん切りにする。
すべての材料をボウルに入れて混ぜる。

  • 鶏肉はポリ袋に入れて下味の材料を加え、
    手で全体を軽くもんで15分以上おく。
    ボウルにころもの材料を入れて
    手(混ざりやすいのでオススメ)か
    泡だて器で合わせる
    (生地を手に取って持ち上げると、
    とろりと落ちてくるくらいが
    硬さの目安)。
    鶏肉をころものボウルに入れて、
    全体にまぶす。

  • フライパンに油を高さ3㎝ほど入れて
    中温に熱し、鶏肉を入れる。
    5~6分さわらずに揚げたら、
    トングなどで裏返して
    さらに5~6分揚げる。
    粗熱が取れたら、
    食べやすい大きさに切る。

  • キャベツをしいた器にから揚げをのせ、
    カットレモンを添えて
    タルタルソースをつけていただく。

ふわふわころもの
鶏のから揚げ。
腕まくりして
お店の味に!

目にするだけで、にっこりしてしまう
揚げもののひとつ「鶏のから揚げ」。
めっちゃおいしいですよね。
カリカリ、サクサク、じゅわわ~~~。
もちろん私も大好物ですが、
いつも3種類のころもを使い分けて
から揚げを作っています。

1 いわゆるスタンダードな「鶏のから揚げ」
  =小麦粉+片栗粉
2 表面が粉を吹いたように白くなる「竜田揚げ」
  =片栗粉のみ
3 酢豚などに使われる「中華風から揚げ」
  =小麦粉+片栗粉+卵

もちろん「小麦粉しか使わない」
というから揚げもあるだろうし、
全部が全部当てはまるわけではないと思うけれども、
私の中ではこの3種すべてが「から揚げ」。

仕上がりに差が出るのにもそれぞれ理由があって、
・小麦粉=素材となじみやすいけれどカリッと揚がりづらい
・片栗粉=素材となじみにくいけれどパリッと揚がる
・卵=ころもを分厚くふわっとさせる
という特徴があるのです。
だから、狙う仕上がりに合わせて、
どの組み合わせにするのか決めていく。
なかでも覚えると便利なのが、
3の「中華風から揚げ」の配合!

小麦粉と片栗粉に卵を混ぜて、
もったりどろどろにした液体状のころも。
素材にぴったりと張り付くので、
ころも内が密閉されて蒸し揚げ状態になり、
肉や魚がしっとり仕上がるのもうれしいところです。
ふわっと分厚いころもの揚げあがりで、ボリュームも満点!
甘酢あんをからめて酢豚にしたり、
中華風ねぎソースをかけたりすると最高‥‥
まさにお店のような味が楽しめる
「腕まくり系揚げもの」ですね。

同じころもで「チキン南蛮風」も作れるので、
今回はこちらをご紹介。
本来、チキン南蛮は甘酢をかけるのですが、
私はズルをしてタルタルソースだけをぶっかけるのが好き!
ふんわり分厚いころもと
濃厚なタルタルソースがよく合って、
どうにも白メシがすすんじゃいますよー。

2018-07-10-TUE

『ツレヅレハナコの
揚げもの天国』
(PHP研究所)

揚げものを愛するツレヅレハナコさんの最新作。
簡単にできる揚げものレシピと
愛に満ちた揚げものエッセイを一冊に。