農薬も基準を守れば安心です
ほぼ日 永田先生は今年で82歳ですけど
まだまだお元気ですね。
諏訪 はい、それはもう(笑)。
「永田先生のノウハウをすべてまとめる」
というコンセプトで作られたDVDでしたけど
あの年になられても新しいことに
どんどんチャレンジしてらっしゃるし、
これからも先生から学ぶべき
新しいノウハウがまだまだ出てきそうです。
ほぼ日 たとえば、どんなチャレンジを?
諏訪 じつはですね、永田先生は昨年、
ミカン農家の方が手放した
広大なミカン畑を手に入れたんです。
といっても、
ふつうにミカンを栽培するわけではなく
そこにあったミカンの木を
全部はずしちゃったんです。
ほぼ日 ええ? じゃあ、なにを?
諏訪 その畑全体を
永田野菜の菜園にしちゃったんです。
ずっとミカンを育ててきた
有機質たっぷりの肥えた土を
わざわざブルドーザーで全部取り除いて。
ほぼ日 ブルドーザー? なんだか大規模ですね。
諏訪 ええ。野球場一個分くらいはある畑です。
だから液肥を撒くだけでも大変なんですけど、
そこには、レバーひとつで液肥を各畝にまく
装置が設置されているんです。
ようするに、大規模に永田農法を行うための
実験に取りかかっているんです。
ほぼ日 すごい話ですね。
諏訪 ええ。その畑で、タマネギと、
「紅菜苔」という中国の紫色をした
菜の花をいただいて食べたんですけど、
メチャメチャうまいんです。
歯ごたえもあるんだけど
固くなくて、風味があって軟らかい。
ほぼ日 うわぁ(笑)。
諏訪 肥えた土を取り除いて、
赤土の畑で液肥だけをあたえて
これだけうまいものができるんだなと
またしても感心しました。
今回、私は、開墾するところから見続けたので
永田農法の実証性をあらためて確信しました。



ほぼ日 永田先生の研究はまだまだ進化してるんですね。
諏訪 銀座の松屋にある「りょくけん」では
農家の方が永田農法でつくった野菜を
買うことができるんですが、
永田先生がこの畑で作った野菜も、
数は少ないけど手に入るみたいです。
ほぼ日 それは貴重ですね。
諏訪 ええ。永田先生が自ら育てた野菜は
そうそう食べられないですからね。
あの味は一度食べると忘れられないですよ。
「りょくけん」には通販もありますから、
興味ある方はぜひ食べてみてから
作ることに興味をもってもらえればいいと思います。
もし、作ろうと思ったときは
「だれでもつくれる永田野菜」DVDは
最高の先生となってくれると思います。
ほぼ日 どうもありがとうございました!



(おわります)
2008-05-18-SUN
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