写真: 伊藤徹也
写真: 伊藤徹也
プロ野球のキャンプがはじまる2月、
今年も宮崎キャンプに行ってきました。
2年目のシーズンを迎える高橋由伸監督は、
去年のこの取材で糸井重里から
「新監督の失敗が見たいです」
と言われたことを憶えてらっしゃいました。
高橋由伸監督が去年一年、
必死で守り続けたこと。
そして、新しいシーズンに思うこと。
練習前のわずかな時間でしたが、
強い決意を感じることができました。
村田ヘッドコーチの話とともに
全3回でお届けします。
2017-03-28 TUE
去年は由伸監督の就任一年目ということもあって、
自分の野球を模索しているところも
あったと思うんですけど、今年はもう最初から
「バッテリーを中心にした野球をする」
とおっしゃっていて、それはぼくも賛成です。
「打って勝つ」というのももちろんいいですけど、
なかなか難しいですよね。打ち勝つ試合があったとしても、
基本的には、投手陣が抑えているという状態じゃないと。
投打が噛み合う野球は理想です。
でも、うまくいかないときに、ぼくらは、
「投も打もイマイチやったな」で済ませてはいけない。
だとしたら、まずはバッテリーを中心に考えて、
相手の攻撃を抑えて、味方が点を取るのを待つ。
やっぱり、菅野を中心に、エースが勝つことで
乗っていけるチームにしたいですね。
去年は、菅野がいいピッチングをしても
なかなか勝ち星をつけてあげられなかった。そこが反省点。
やっぱり、エースが相手のエースを飲みこんで勝ってこそ、
「ああ、巨人強いな」と思われるわけですから。
去年は投手陣のケガが多くて本当に苦労しましたけど、
今年は新しい人たちも含めて、層は結構厚いと思います。
まあ、怪我人が出なければ、ね(笑)。
読売ジャイアンツ一軍ヘッドコーチ。
現役中はしぶとい打撃と献身的なリードで
ジャイアンツを支え続けた。
引退後は複数の監督のもとでコーチを務める。
解説者だった2年間(2004〜2005年)を除き、
1981年の入団以来、
現在までずっと巨人のユニフォームを着続けている。
6月4日(日)東京ドーム
読売ジャイアンツvs
オリックス・バファローズ
4月7日(金)AM11:00
ほぼ日刊イトイ新聞にて
チケット申込受付開始
※こちらのページから
申し込めるようになります。
1975年4月3日生まれ。千葉県出身。
桐蔭学園では甲子園に二度出場。
高校通算30本塁打を放つ。
複数のプロ球団から誘いを受けるも、慶應大学へ進学。
1年生からレギュラーを獲得する。
3年間の通算本塁打数23本は、
現在も六大学野球の最多本塁打記録である。
1997年、ドラフト1位で巨人に入団。
翌年デビューし、いきなり打率3割を記録する。
以来18年間、チームの中軸を担い続ける。
2015年、原監督の辞任後、
チームからの監督要請を受けるかたちで引退。
2016年から、第18代巨人軍監督としてチームを率いる。