写真: 伊藤徹也
写真: 伊藤徹也
プロ野球のキャンプがはじまる2月、
今年も宮崎キャンプに行ってきました。
2年目のシーズンを迎える高橋由伸監督は、
去年のこの取材で糸井重里から
「新監督の失敗が見たいです」
と言われたことを憶えてらっしゃいました。
高橋由伸監督が去年一年、
必死で守り続けたこと。
そして、新しいシーズンに思うこと。
練習前のわずかな時間でしたが、
強い決意を感じることができました。
村田ヘッドコーチの話とともに
全3回でお届けします。
2017-03-29 WED
紅白戦、オープン戦がはじまるころになると、
選手がオフに成長したかどうかはわかりますね。
スイングが力強くなっていたり、
ウェイトやって身体が大きくなっていたり。
反対に「ぜんぜん変わってねぇな」というのも(笑)。
やっぱり、秋のキャンプが終わってから、
自分がどれだけがんばれたか、でしょうね。
12月、1月をどう過ごすかというのは
選手の自由ですから、もう、意識の問題ですよね。
秋のキャンプまではこちらからも言えるんです。
ちょっとキツ目のメニューを組んでいって、
「お前、このくらいを続けていかんと、
メシ食われへんよな?」っていうことは言える。
あとは、それを、ひとりのときに、
本人がやったのか、やってないのか。
アメリカ行ったり、ほかの球団の選手と練習したり、
基本的には選手の自由なんですけど、
ひとりのときに意識をもってやったかどうかは、
オープン戦で打ったり投げたりすればわかります。
去年よかった選手が悪くなる。
ずっと伸び悩んでいた選手が急によくなる。
そういう波はやっている選手にもぼくらにもわからない。
逆にいうと、それが怖いから、毎年練習するんじゃないですか。
たとえば、ぼくは斎藤雅樹の全盛期を知ってますけど、
選手のときは毎年「今年は勝てるかなあ」
って言ってましたからね。
ぼくからすれば「何を言うとるのや、お前」て(笑)。
読売ジャイアンツ一軍ヘッドコーチ。
現役中はしぶとい打撃と献身的なリードで
ジャイアンツを支え続けた。
引退後は複数の監督のもとでコーチを務める。
解説者だった2年間(2004〜2005年)を除き、
1981年の入団以来、
現在までずっと巨人のユニフォームを着続けている。
6月4日(日)東京ドーム
読売ジャイアンツvs
オリックス・バファローズ
4月7日(金)AM11:00
ほぼ日刊イトイ新聞にて
チケット申込受付開始
※こちらのページから
申し込めるようになります。
1975年4月3日生まれ。千葉県出身。
桐蔭学園では甲子園に二度出場。
高校通算30本塁打を放つ。
複数のプロ球団から誘いを受けるも、慶應大学へ進学。
1年生からレギュラーを獲得する。
3年間の通算本塁打数23本は、
現在も六大学野球の最多本塁打記録である。
1997年、ドラフト1位で巨人に入団。
翌年デビューし、いきなり打率3割を記録する。
以来18年間、チームの中軸を担い続ける。
2015年、原監督の辞任後、
チームからの監督要請を受けるかたちで引退。
2016年から、第18代巨人軍監督としてチームを率いる。