「相互勉強」の交流をやっていけるように(7月11日)
・早朝に東京を出て、気仙沼にやってきました。
『セキュリテ被災地応援ファンド』で知りあいになった
何人かの事業主の方々にお会いしたのでした。
そのうえで、ぼくらがここでなにができるか、
ちょっとあたまのなかにアイディアも浮かんでいたので、
事実というか、材料を仕入れるつもりで行きました。
いちはやく募集したファンドの口数に達して、
借りた加工場で「金のさんま」づくりを再開したのが、
『斉吉商店』さんです。
さんまの加工食品ですが、基本的に、
ていねいに「鍋で煮て手でつくる」料理ですから、
小さい規模からでもリスタートができるわけです。
とにかくできることから、やっていく。
そういう意思が目の前の「金のさんま」になって、
少しずつ袋詰めされていくんです。
食べさせてもらって、おいしかったのはもちろんですが、
なにか、もっととんでもなく大事なものを、
分けてもらったような気がして、うれしかったなぁ。
・ちょっとラブな話も聞いたりしました。
社長(ご主人)と専務(奥さん)が、
ものすごく顔を近づけて話しているので、
「ぼくがいままでに見たいちばん距離の近い夫婦だ」
と、冷やかしました。
中学一年生のときに席が隣りどうしになって、
それから、ずうっといっしょにいるらしいです。
あんなふうに仲のいい夫婦は、
『おひさま』の「丸庵」にしかいませんよ、ふんとに。
・ぼくらも、この気仙沼にないものを持ってると思います。
それを、じょうずに役立てられたらいいなぁ。
だけど、ここから学んだり、教えてもらうことも、
ずいぶんたくさんあるということが、
現地に入って、あらためて、よくわかりました。
家も工場もぜんぶ流された人が、どう考えて、
どういうふうに生きて、復興していくものなのか。
その過程のあちこちに、勉強したいことがあります。
「相互勉強」の交流をやっていけるように、
この先の計画を練っていこうと思います。
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。 |