「おれたちは、これをやる」(8月31日)

・映画『モテキ』の試写会に行くとき、実は心配でした。
 だってねぇ、テレビの連ドラとして
 あれだけおもしろかったんだから、
 映画のハードルはそうとうに高いでしょう。
 でも、たいしたものだったなぁ。
 見事に軽々クリアしてましたよ。
 料理方法は変わってるけど、
 これは「恋愛と幸福について」の映画ですよね。
 
 『監督失格』という少々変わった映画の試写にも、
 昨夜行ってきました。
 音楽を担当した矢野顕子さんのご案内でした。
 ぼくの列の隣りが松尾スズキさんだったり、
 反対側の隣り方向には三谷幸喜さんがいたり、
 すぐ後ろには、満島ひかりさんがいたりで、
 ずいぶん注目されている映画だったようです。
 思えばこれも「恋愛と幸福について」の映画です。

 どちらを見ているときも思ったのですが、
 あの震災のあとに、撮影や編集作業をやっていたわけで、
 「あえて、この映画に真剣に取り組むこと」について、
 かなり「たましい」の部分で格闘したと思うんですよ。
 「おれたちは、これをやる」という信念がないと、
 こういう特別な時期の恋愛映画なんて、
 ぐだぐだになっちゃうんじゃないかなぁと思ったんです。
 鉄じゃないけど、熱いうちにたたかれてる気がしました。

・そういえば、ぼくもちょっと手伝っているけれど、
 雑誌『BRUTUS』の9/15号は、特集が「恋の、答え。」、
 なぜかいま、男性の雑誌で「恋の話」です。
 
・さらに、そういえばなのですが、
 統計としては知りませんが、直観的にですけれど、
 世の中に「ご結婚」と「ご懐妊」が増えてませんか?
 
 「恋愛と幸福について」、こういうときだからこそ、
 真剣に取り組むべき課題として、
 人々のこころに浮上してきたということなのか。
 そのテーマについて、雑に雑談をしたりするのも、
 こういうときだからこそ、新鮮なのではないでしょうか。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。

「今日のダーリン」より