「急いでやることと、
じっくりゆっくりやることがある」(9月25日)


・気仙沼のホテルにいます。
 夕方、ちょっと時間があるときに温泉にも入れました。
 「ほぼ日気仙沼支社(仮称)」の候補を、
 3軒ほど見させていただきましたが、
 「ここがいいのでは」という場所がありました。
 あえてボロボロの場所でやる、というような表現は、
 やらないことにします。
 ある程度は快適で、清潔で安全な場所で、
 まじめにできることをやります。
 
 ただね、気仙沼の街を巡ったり、
 人々の話を聞いたりしていると、また考えるんですよ。
 「おれたち、何かできるとか、思うなよ」とね。

 じゃまにならないようにが第一で、
 じっくり御用聞きして仕事を探していこう。
 「聞く」を先に、とにかく「語る」より「聞く」からだ。
 「急いでやることと、じっくりゆっくりやることがある」
 というのは、斉吉商店の社長のことば。
 そうなんだよなぁ、両方あるんだ。

・夜の食事の場所は、隣りの部屋で
 復興に関する大きなミーティングでした。
 これは、かなりひんぱんに開かれていて、
 相当に長い会議だということです。
 その大事な会議が終了したばかりのメンバーと、
 遅い時間になって、ぼくらも合流しました。
 
 これからの気仙沼をどうやっていくのか、
 真剣に考えているメンバーには、
 民間や別の地方の方々も含まれているようで、
 そういう方々の熱意も、よく伝わってきました。
 気仙沼って、好かれているなぁ。
 帰る前の、それなりに長い時間、
 菅原茂市長と、いろんな話ができました。
 どちらかといえば、ソフトな語り口の若手の市長ですが、
 芯にあるたっぷりの「覚悟」が感じられて、
 実は、かなり迫力のある人だなぁと思いました。
 ここでの会話は「ほぼ日」に載るわけじゃありませんが、
 ぼくにとっては、とても貴重な時間でした。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
「縁」ということばが、いままで以上に心に響いてます。

「今日のダーリン」より