「想像」することが、出発点(10月2日)

・天気予報も、日曜日は寒くなると告げていますし、
 じぶんのからだも、そういう予感がしています。
 ぼくはまた、今日、気仙沼に行きますが、
 ちょっと厚手の服をバッグに入れました。
 
 ぼくの厚手の服というのは、タンスのなかにあります。
 冷房から暖房の切り替えも、簡単にできます。
 しかし、いま復興しようとしている人たちのところには、
 冬のための用意は、ないのだと思います。
 たぶん、新しく手に入れることになるのでしょう。
 少しずつ歩みだしている被災した地域の人たちですが、
 まだまだ、足りないもの、足りないことだらけです。
 そのことを、少なくとも知っていたいと思います。
 
・3月11日から、半年過ぎて、さらに時間が過ぎています。
 できていることもたくさんあるし、
 できてないことも負けずにあります。
 国や、県、市、町という単位で、
 大きなお金やら、人や規則を動かして、やることもある。
 個人や知りあいという立場で、手伝えることもある。
 企業や団体として、役に立てることもあります。
 
 これは想像でしかないのですが、
 避難所のような場所に、固まって暮らしていたときより、
 家族ごとに住めるようになったいまの方が、
 手に入りにくくなったものもたくさんありそうです。

 たとえば、寒くなるからといって、県や市が、
 各家庭に「ストーブ」を配るとは考えにくいですもんね。
 そうなると、『ストーブプロジェクト』だとか、
 『ふんばろう東日本支援プロジェクト』のような、
 ボランティアの動きに加わっていくほうが実際的です。
 
 制度や膨大な資金に関わることと、
 きめ細かい改善や手伝いと、それぞれが、
 棲み分けてやっていくことが大事なんだろうなぁ。
 どちらも、その場と、その場の人たちのことを、
 「想像」することが、出発点なんだと思います。
 今日行く気仙沼の最低気温は8度だとか‥‥。
 寒がりのワタクシですが、へい、ハラマキしてますから。 

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。

「今日のダーリン」より