ヒントは近いところにあるとは限らない(11月14日)

・なんだかいまの時期に、広島に行けたことは、
 とてもよかったような気がします。
 なにか具体的な役に立つかどうかはわかりませんが、
 勝手なじぶんの勉強として、
 いまの時期に広島のことを知るのは、
 東日本の復興を考えるためのヒントになりそうです。
 
 広島の復興を推進していくために、
 どういう手がかりがあったのか、
 どんな思いがあったのか、なにが難しかったのか。
 いままでぼくらが知識として読んできた
 「悲惨」や「怒り」と併行して、
 これまで以上の「ふるさと」を建設していくために
 人々がどういうことをしてきたのかの記録も、
 探せば探せるようで、いくつか注文もできました。
 
「ほぼ日手帳」のイベントで
 『広島ロフト』に行くことになったのは、
 なにかしら、いい巡り合わせだったぁ。
 福島や、宮城、岩手、
 それぞれに被災のかたちはちがいますが、
 広島の人たちの、被災地の人たちへの思いには、
 とても強いものがあるように思いました。
 いずれ、広島と東北の各地とは、
 教え合い伝え合うことが多くなるのかもしれません。
 もちろん、まだ生煮えの考えですが、
 明日、また「南三陸」や「気仙沼のほぼ日」に行くから、
 そんな話もしてみたいと思っています。

・ヒントって、近いところにあるとは限らないんですよね。
 遠く思えるところ、関係ないように見えること、
 古臭さそうな考え、偶然飛び込んできた人、
 いろんな距離、さまざまな方向にヒントがあります。
 「考えるな、感じろ」というのは、
 そういうヒントを逃さないための方法です。
 
・寒くなったねぇという声が、よく聞かれはじめてます。
 暑さも難敵でしたけれど、寒さもなかなかです。
 もともと「ほぼ日」の仕事は「あたためる」です。
 この方面でも、いろいろ知恵をしぼりたいです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。

「今日のダーリン」より