気仙沼の人の口から出たことば(11月21日)
・気仙沼の人の口から出たことばです。
「楽しむときは楽しめばいいし、
思い出すときは思い出せばいいんだよ」
被災地の人たちが「思い出す」ということの重みは、
東京にいたぼくたちの比ではないでしょう。
しかし、その重みをいつも感じていたら、
たしかに動きがとれないだろうとは思います。
そして、「楽しむ」ということの大事さを、
ほんとうに身にしみてわかってないと、
この先に続く復興という「大事業」を、
しっかりやり通せないのだとも思います。
これは、おそらく、
どこにいる、どういう立場の人にも言えることでしょう。
楽しむときには、楽しむ。
思い出すときには、思い出す。
みんなで、そう思ってないと、
のびのびとした力を発揮できませんものね。
・そういう気持ちの切り替えって、
どうやったらできるようになるのか。
このところ、ぼくがおまじないのようにやってる方法。
それは、「真上の空を見る」んです。
四方八方との関係のなかにいるじぶんじゃなくて、
いわば「天」とだけつながっているんだと考える。
ほんとにおまじないみたいなものかもしれませんが、
パワーがうまいこと出るんですよね。
「楽しむとき」をどうつくるのか、も、
ぼくらの大きな仕事ですからね、しっかりやらなきゃ。
そして、「忘れない」ための工夫も、
もちろんぼくらの仕事ですから、これもやるよー。
・年末が近くなって、なんだか旅が多くなっています。
インターネットで連絡とればいい、というだけじゃなく、
顔を見たり、声を聞いたりしながらやることが、
ほんとうに大事なんだと、よくわかった今年です。
今日は、新しい仕事のことで、長野に行きます。
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。 |