単行本『できることをしよう。』発売(12月26日)

・「ほぼ日」での東日本大震災に関連した読みものが、
 『できることをしよう。ぼくらが震災後に考えたこと』
 というタイトルの単行本になって発売されました。
 
 本の内容については、「ほぼ日」の読者なら、
 読んだことのあるものばかりでしょうが、
 巻末に長めのインタビューがあります。
 それは、ぼくが取材されてのものです。
 「ほぼ日」のなかでは、ぼくもついつい、
 「知ってるじゃない、そんなこと」と
 照れて言ってしまうようなことでも、
 ここでは絞り出すように答えざるを得なかったので、
 いつもより、手の内を語るじぶんが出ていました。
 
 なんか、インターネットにつながってない人たち、
 高齢の方とか、子どもとか、被災地の人とかに、
 読んでもらえたらいいと思って、本にしてもらいました。
 印税も、登場する人たちの了承もいただいて、
 すべて被災地の支援に使うことになりました。
 あなたの、ご家族や、教え子や、先輩や、恋人に、
 この本を贈ってくださったら、ありがたいです。

・「できることをしよう。」というタイトルは、
 わりと早めに決まったのですが、
 ずいぶんと簡単すぎるようなことばだし、
 「できないことはしない」という開き直りかよ、
 なんてイチャモンつけられるのもイヤだし‥‥と、
 対案をずっと考えていたのですが、
 日が経つにつれて、「できることをしよう」が、
 とても大事なことばのように思えてきました。
 
 「できないこと」を無理やりやろうとしても、
 はじめることさえもできなかったりします。
 また「できること」は、簡単だとはかぎりません。
 少し無理することも、持続できるかぎりはアリです。
 昨日、震災の特別番組を見ていて思いました。
 自衛隊も、消防も、ボランティアのリーダーも、
 動機と技術とを土台にして「できること」をしていた。
 威勢のよすぎる自己犠牲ではなく、だったんですよね。
 この先、ますます「できることをしよう」のこころが、
 重要になってくるんじゃないかなぁ。
 
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。

「今日のダーリン」より