「顧客の創造」「じぶんの強みを知る」(1月4日)

・正月の休みに、だらだらとテレビを観てたり、
 知らぬまにうたた寝をしてたり、
 店も開いてない街をうろうろしたり、
 多少のガマンの要る本を読んでみたり、
 まことに凡々とした時間を過ごしているのですが、
 「今年の仕事をどうやっていくか」ということと、
 「東北の手伝いをどうやっていくか」については、
 考えるなと言われても、考えちゃうわけです。
 
 で、やっぱりどうしても、どう考えても、
 「顧客の創造」ということが核にならざるを得ない。
 このところ、ドラッカー再評価の盛り上がりが、
 あまりにも大きかったので、「顧客の創造」なんて言うと
 いまさらとか言われちゃうかもしれませんが、
 流行ろうが流行るまいが、ぼくにとっては、
 「顧客の創造」よりも重要な教えはないと思っています。
 もうひとつが、「じぶんの強みを知る」ことかな。
 
 それは、いろんな言い換えができるわけでして、
 「欲しがられないものをつくってもさぁ‥‥」とか、
 「それ、おもしろいか‥‥?」とか、
 「こっちの都合だけだよ、そりゃ」とか、
 なかなか厳しい表現になったりもするんですよね。
 でも、どれも、「顧客の創造」について言ってます。
 
 思えば、東北のこれからを考えるときにも、
 やっぱり同じだと思ったんです。
 「復旧じゃなくて、復興だ」というのも、そうです。
 顧客を「創造」しようという話だと思うんです。
 たくさんの大事なものを失った人の場合は、
 フリーでやっていく若い人と
 似ている状況だと考えるのもいいかもしれない。
 いま現在のじぶんにとっての「顧客」はどこにいるか。
 暖かい「情」の関係に感謝しながらも、
 価値を交換してくれる「顧客」へと目を向ける。
 そういうことが、これから大事になると思うのです。
 へたな競争、甘い競り合いじゃなく、
 モノやサービスを通じて新しい人と知りあっていく。
 もう出来ている人たちも、たくさんいるんですよね。
 さぁさ、ほんとに根性据えて知恵を使う時期ですわー。
 
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
飽きるほど言ってますが、読み手がいるから続けられる。

「今日のダーリン」より