── |
はいはい、あいかわらず、
語りすぎてペースが遅い。
どんどんお願いします。
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あやや |
じゃ、わたしが気になってるのを。
『生まれる。』。
51才のお母さんが妊娠する話。
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森下 |
あ、わたしもこれ気になる(笑)。
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荒井 |
『生まれる。』、
すごいタイトルですねぇ。
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森下 |
で、また、ちょっと、
内容がかぶってるんだよね。
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あやや |
そうなんですよー。
NHKの『マドンナ・ヴェルデ』。 |
マドンナ・ヴェルデ
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NHK系 |
毎週火曜日午後10時
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森下 |
『生まれる。』は、
51才のお母さんが妊娠するんだけど、
『マドンナ・ヴェルデ』は代理母、
娘のために子宮を貸す、お母さんの話なんだよね。
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あやや |
そう。
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荒井 |
また、不思議なかぶり方ですね。
まえに重なったドラマはなんでしたっけ?
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森下 |
『八日目の蝉』と、『Mother』。
どちらも、「母性」をテーマに
子どもの誘拐をあつかったドラマでした。
あ、思えば、このふたつのドラマは
両方、当たりだったんですね。
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あやや |
当たりでしたねー。
どっちもおもしろかったです。
で、わたしがいま気になってるのは
『生まれる。』のほうなんですけど、
脚本が鈴木おさむさんなんですよ。
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荒井 |
あ、そうなんだ。
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森下 |
そうなんですよね。
私もこれ、期待してるんです。
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荒井 |
鈴木おさむさんって、
こんなタイプのドラマも書くんですね。
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あやや |
はじめてじゃないですか?
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森下 |
コメディーが多いですけど、
鈴木さんはほんとうに
アイディアに満ちている方なので、
きっとおもしろくなるんじゃないかと。
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あやや |
鈴木おさむさんって、
とにかく最初のつかみが強いんですよ。
だから、序盤はぐいぐい引き込んで
いくんじゃないでしょうか。
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荒井 |
テレビの人ですから、
そのあたりは上手いですよね。
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あやや |
あと、キャストもけっこういいです。
お母さん役が田中美佐子さん
っていうのが絶妙。
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荒井 |
田中美佐子さんが妊娠する51才の役で、
娘役が堀北真希さん。
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あやや |
田中美佐子さんは実年齢に近いのかな。
あの、51才で出産って、可能なんですか?
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森下 |
どうなんでしょう。
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荒井 |
でも、まぁ、そういう話が
されるようになるんでしょうね、
このドラマがきっかけで。
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あやや |
そうですね。
だから、ある意味、
チャレンジングではありますよね。
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荒井 |
やめたほうがいいっていう
お医者さんだっていそうだし。
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森下 |
思えばこれ、
『14才の母』の逆バージョンというか。
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荒井 |
ああ、そうだ。
ん? 田中美佐子さんは両方に出てる。
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森下 |
あ、出てました。
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あやや |
ほんとだー!
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荒井 |
14才で出産する志田未来さんの
母親役じゃなかったでしたっけ?
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あやや |
そうです、そうです。
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森下 |
たしか、出産に対して
わりと中立的なお母さんでしたよね。
責任を持ちなさい、みたいな。
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あやや |
だから、14才の出産も母として応援するし、
自分も51才でチャレンジするという。
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森下 |
なぜか、そういうハマり役?
出産ものは任せて、みたいな。
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荒井 |
ま、偶然でしょう(笑)。
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あやや |
でも、気づけて妙にうれしい。 |
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── |
はい、どんどん行きましょう。
ほかにございませんかー。
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あやや |
『マルモのおきて』って、どうですかね。
予告編観て、笑っちゃったんですけど、
阿部サダヲさんと犬がしゃべるんですよ。
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荒井 |
そうそう、犬がしゃべってましたね(笑)。
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あやや |
それがすっごいおかしくて。
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森下 |
へぇー。
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あやや |
ちょっとおもしろそう、って思って。
で、天才子役も出るし。
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荒井 |
芦田愛菜ちゃんです。
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あやや |
どうですか、愛奈ちゃん。
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森下 |
この子は、すごいですよね。
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── |
糸井さんが褒めてた子?
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あやや |
そうそう、芦田愛菜ちゃんは
糸井さんも大絶賛。
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荒井 |
このあいだ、スペシャルドラマやってましたね。
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あやや |
やってました。
『さよならぼくたちのようちえん』。
けっこうよかったです。
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荒井 |
うん、よかったですね。
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あやや |
でも、芦田愛菜ちゃん、
最初はちょっと、私、怖かったんですよ。
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森下 |
ああ、わかる。
『Mother』のときでしょ。
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荒井 |
うますぎるんですよね。
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あやや |
そうそうそう。
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森下 |
4才とか5才なんだけど、
ありえないっていうくらい、演技が完璧で。
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あやや |
うますぎて、怖ぁーって。
だって、5年前に生まれたばっかりですよ?
すえおそろしい。
いまはもう、すっかり応援モードですけど。
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森下 |
私、この子の顔がすごく好きなんだよね。
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あやや |
うん。かわいい、かわいい。
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森下 |
ほんとうにかわいい。
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あやや |
かわいいですよねー。
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森下 |
芦田愛菜ちゃんも出るし、
阿部サダヲさんもおもしろそうだし、
じつは気になってるドラマなんですけど、
私はこれ、応援できないんだよねぇ。
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あやや |
え? なんで? 犬がしゃべるから?
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森下 |
違う(笑)。裏なので。
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あやや |
‥‥裏‥‥ああー! そうだ!
ごめんなさい。
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森下 |
謝ることは、まったくないです(笑)。
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── |
え? どういうこと?
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荒井 |
『マルモのおきて』の放送は
『JINー仁ー』と同じ日曜の9時なんですよ。
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── |
あー、なるほど。
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あやや |
そうだそうだ、しまった。
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森下 |
いやいやいや。
私も観たいっちゃ観たいんだけどね、
仁義として、観ない。ははは。
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あやや |
わたし、『JINー仁ー』はリアルで観て、
『マルモ』は録画することにします!
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森下 |
ははははは、いいから。
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荒井 |
だけど、『JINー仁ー』の裏ってことで、
ちゃんとぶつからない部分で勝負してますね。
「子ども」と「犬」ですから。
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森下 |
かぶらないですよね。
『JINー仁ー』の濃さが
ハードルになっちゃってる人は
こっちに来ちゃいそうだなー。
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あやや |
いやいやいや、森下さん、
気持ちはわかりますけど、
どう考えても『マルモのおきて』のほうが
たいへんですって。
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荒井 |
ま、『JINー仁ー』の裏じゃしょうがない、
っていう部分でのびのびはできるかもしれない。
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森下 |
その「のびのび」が意外なブレイクを‥‥。
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荒井 |
いやいやいや(笑)。
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あやや |
大丈夫ですって。
でも、最後に一個だけ、いいこと言っちゃうと、
このドラマ、『フリーター家を買う。』の
スタッフがつくってるらしいです。
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荒井 |
え、そうなの。
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森下 |
ヤバいじゃん!
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あやや |
大丈夫、大丈夫ー(笑)。
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荒井 |
大丈夫ですよ。
そもそも勝負してないだろうし。
でも、よさそうっていう感じも
たしかにありますね。
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森下 |
むーー。
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アスコーマーチ |
テレビ朝日系 |
毎週日曜日午後11時 |
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あやや |
わたし、ちょっと、
武井咲ちゃんについて話してもいいですか。
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森下 |
『アスコーマーチ』ね。
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あやや |
そうです。主演は武井咲ちゃん。
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荒井 |
いま大ブレイク中。
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あやや |
そうです。
だからこそ、わたしは
言いたいことがあるんですよ。
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森下 |
どうどうどう。
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── |
どうどうどう。
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あやや |
いまや大人気の武井咲ちゃん。
私も、もちろん好きですとも。
でね、ウワサによれば、いまたいへんな人気で、
しばらくスケジュールの空きがないくらいだと。
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荒井 |
すごいですねー。
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あやや |
見事なシンデレラガールですよ。
それはすばらしいことなんですけどね、
わたしとしては‥‥もうちょっと‥‥
‥‥もうちょっとだけ‥‥
「ミステリアス期間」がほしかった。
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森下 |
うんうん、そうですねぇ。
わかります(笑)。
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荒井 |
「ミステリアス期間」(笑)。
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森下 |
つまり、あれですよね?
「この子、誰?」「なんに出てる?」
っていう‥‥。
|
あやや |
そう! それが「ミステリアス期間」!
武井咲ちゃんに関しては、もうちょっとだけ、
「ミステリアス期間」をいただきたかった。
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森下 |
わかる! わかる!
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荒井 |
まだ17才だしねぇ。
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森下 |
そうですねぇ。
まぁ、難しいところなんでしょうけど、
視聴者として勝手なことを言えば、
ゴールデンのドラマに一度主演したら、
1年ぐらいおいてから出るとか。
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あやや |
そうそうそう、そうです。
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森下 |
わかる。
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あやや |
そうやってまばらに出ているうちに、
「あの子なんなのかしら?」
「あ、PENの美しい女たちの表紙って
あの子だったんだ」
「ああ、あの表紙きれいだったね」って、
それが「ミステリアス期間」ですよ!
それを‥‥たのしみたかった!
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森下 |
わかる。
けど、まぁ、売るほうにしてみると、
冗談ではないぞ、と。
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あやや |
まぁね。そりゃそうですけどね。
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荒井 |
で、このドラマ、
内容的にはどうなんですか?
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── |
荒井先生、すばらしい振りです。
たすかります。
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あやや |
ええと、工業高校を舞台にした学園もの。
あ、構造としては『イケメンパラダイス』?
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森下 |
形としては、そうですね。
女の子がひとり、
きれいな男の子がわらわらと。
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あやや |
この男の子たちのキャスティング、
私はけっこういいなと思ってるんですけど。
とくに、この人物相関図の
真ん中のほうにいる3人はなかなかです。
松坂桃李くんは『GOLD』の長男ですよ。
『タンブリング』に出てた
賀来賢人くんもけっこういい。
永山絢斗くんは、瑛太さんの弟です。
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荒井 |
え、そうなの?
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森下 |
そうです。
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あやや |
そうです。
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── |
さすがのイケメンチェック。
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あやや |
つまり、いずれも現在
ばりばり売り出し中で、
ルックスだけでなく演技もできる。
結論としては、この男の子の人選は、
なかなかのもんだなと。
これは、たいしたもんだなと。
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── |
また吉本隆明さんみたいな
口調になってるよ、あやちゃん。
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荒井 |
うん? この、武井咲さんの
クラスメートの女の子、
「剛力」っていうんですか。
剛力彩芽(ごうりきあやめ)?
強そうな名前ですね。
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あやや |
月9に出てた子です。
武井咲ちゃんの後ろの席だった子。
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荒井 |
ショートカットで
ちょっと上戸さんっぽい子ですよね。
しかも‥‥このルックスで「剛力」‥‥。
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── |
大丈夫ですか、荒井先生。
なにやらショックを受けているようですが。
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荒井 |
「剛力」‥‥ごうりき‥‥
やっぱり本名ですかね‥‥。
覚えやすくていい、とも言えますけど。
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── |
大丈夫ですか。
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荒井 |
いや‥‥大丈夫‥‥
‥‥すいませんが、水を一杯。
(つづきますー) |