あやや |
JIN!
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── |
こらこら、そんな挨拶があるか。
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森下 |
(笑)
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荒井 |
『JINー仁ー』、はじまりましたね。
たのしく拝見しています。
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森下 |
ありがとうございます。
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あやや |
JIN! JIN!
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── |
うるさいよ。
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あやや |
だって、『JINー仁ー』ですよ!
もう、はじめちゃっていいですか?
おめでとうございます!
もう、はじめちゃっていいですか?
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── |
はじめてもいいから、落ち着いて。
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あやや |
じゃ、まず、とにかく、
おめでとうございます!
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森下 |
あ、ありがとうございます。
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── |
ちなみにこの座談会は
『JINー仁ー』の第一回目放送終了後の
4月20日に行われています。
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あやや |
すごいですよね、『JINー仁ー』。
視聴率、23.7パーセントですよ。
ちなみに最高視聴率は26%ですよ。
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荒井 |
暗記(笑)。
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── |
暗記。
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森下 |
ねぇ。
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あやや |
(くわっ、と目を見開きながら)
で、どこだったんですか、
瞬間最高視聴率の場面は!
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荒井 |
質問、そこ?
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── |
質問、そこ?
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森下 |
知らない。どこなんだろう。
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あやや |
くーーーー、どこだったんだろう、
瞬間最高視聴率!
『王様のブランチ』、
今週、見なきゃと思って忘れてた。
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── |
そこがそんなに気になるものなの?
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あやや |
そりゃそうですよ!
あの2時間の中で人々がどの瞬間に
もっとも注目したのかってことですからね!
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荒井 |
瞬間最高視聴率は、
『王様のブランチ』でしかわかんないんですよ。
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── |
へー、そうなんだ。
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荒井 |
少なくとも、視聴者的には、
そこで知るしかない。
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── |
「劇団ひとりが逆ギレする直前」
みたいなやつでしょ?
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荒井 |
そうそうそう。
「生瀬勝久がギロッと目を見開いた瞬間」とか。
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あやや |
ムダ話はやめてください!
森下さん!
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森下 |
ハ、ハイ。
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あやや |
23.7パーセントって、
正直、予想以上でした?
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森下 |
いや、意外とそんなに行かないんじゃないか、
と思ってました。 |
あやや |
あ、そうですか。
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荒井 |
いや、20は、行くでしょう。
ぼくは、20パーセントは
行くだろうと思ってましたけど、
21パーセントとか、
そのへんだろうと思ってたんです。
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あやや |
そうそうそう、さすが荒井先生!
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荒井 |
ところが23.7パーセントですからね!
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あやや |
そうそうそう、初回で23.7パーセントは
ほんとでないですよ、きょうび。
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── |
あの、すいません、
そこの2〜3パーセントって、
そんなに大きいもの?
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あやや |
デカい、デカい!
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|
荒井 |
大きいですよね。
23.7パーセントなんてないですよ。
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あやや |
出ない、出ない、ぜんぜん出ない。
20パーセントの大台到達、
っていうのはときどき見るんですけどね、
そこから先の伸びは、まず見ない。
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荒井 |
ほとんどないですね。
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あやや |
ほとんどない。
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── |
へーーー。
やっぱり、すごいね、『JINー仁ー』。
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森下 |
でも、『相棒』とかは
けっこう超えてませんでした?
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あやや |
あ、『相棒』はときどき。
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荒井 |
でも、22ぐらいですよ。たしか。
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── |
あいかわらず、
よくご存じだなぁ、この人たちは。
|
あやや |
そして、もうひとつ、
「すごい!」と言わせてください。
なんと、『JINー仁ー』、日本での放送前に、
海外83ヵ国での放送が決定!
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森下 |
あ、そうなんですよ。
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荒井 |
これは、すごい。
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あやや |
なかなかないことですよ。
『おしん』以来ですよ。
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── |
『おしん』以来(笑)。
|
あやや |
あ、すいません、『おしん』以来は、
わたしが勝手に思ってることです。
たぶん、海外での放送自体は
ほかにもあると思いますけど、
『おしん』以来の、日本ドラマブームを
海外で巻き起こすのではないかと!
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森下 |
『おしん』って、海外では、
そんなにすごかったんですね。
|
あやや |
『おしん』は、そりゃもう、すごかったです!
ブラジルとかで大人気!
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森下 |
そうなんだ。
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あやや |
もう、ブラジル中が熱狂!
あと、いろいろ、なんか、
ブラジルで人気だったり。
|
荒井 |
ブラジルばっかりですね(笑)。
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── |
放送前の期待感がすごかったですよね。
表参道の駅にも、
『JINー仁ー』のポスターがバーンと。
|
あやや |
そうそうそう!
なんか妙にうれしいんですよね、
私たちまで。
|
── |
しかも、出演者の名前が
ずらりと並んでいるその最後のところに、
「脚本:森下佳子」と!
|
あやや |
そう!
あっ、言わせてもらっていいですか!
言ってもいいですか!
言うけどいいですか!
|
|
── |
あやちゃん、声、デカい。
|
あやや |
こないだの第1回目の放送で、
あたしがしびれたところを言わせてください。
もう、内容は当然としてね、
それとは別のところなんですけどね、
エンディング近く、
平井堅さんのめちゃくちゃ上手い歌が
こう、流れてくるじゃないですか。
で、高台から、江戸の町を見下ろす画が、
ドーンと出るでしょ。
そこで! そ・こ・で!
出てくるクレジットが、
「脚本 森下佳子」!
出たァーーーー! 出・た・ァーーー!
しかも、センター揃え!
出たァーーーー! と思って。
出・た・ァーーー! と思って。
|
|
── |
あやちゃん、声、デカい。
|
荒井 |
センター揃え、重要ですね。
|
あやや |
重要ですよ。
左揃えでも、シリ揃えでもダメ!
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森下 |
そうなの?
|
あやや |
もうね、あのセンター揃えを見た瞬間にね、
来たコレ、と。ヤバいコレ、と。
座談会とはいえ、ずっとこうして、お仕事を
ごいっしょさせていただいた身として、
誇らしく思う反面、なんというか、
「ああ、遠くへ行ってしまう‥‥」とも‥‥。
|
森下 |
行きませんよ(笑)。
|
── |
いや、あやちゃん、それはあるかもしれない。
もう、つぎの連ドラチェックには、
来てくれないかもしれない。
|
あやや |
ねぇ! そうですよねぇ!
|
── |
で、次回のこの席には、
森下さんが紹介してくださった
新人の脚本家の方が座ってたりしてね。
|
あやや |
「あ、はじめましてー」みたいな。
森下さんは
「もう、それどころじゃないのよー」みたいな。
そんなのイヤ!
|
森下 |
とかいって、切ろうとしてません?
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あやや |
いやいやいやいやいやいや!!
|
|
── |
あやちゃん、声、デカい。
|
森下 |
まぁ、私は、ぜんぜん変わんないッスよ。
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あやや |
そうだと私たちはうれしいんですけど。
でも、どうするんですか、
紅白の審査員とかになっちゃったら!
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荒井 |
うん、あり得る。
|
あやや |
あり得るよね!
|
|
── |
あやちゃん、タメ口。
|
あやや |
あり得ますよね!
|
|
森下 |
そういうので言うとね、
わたし、友人からすごく夢を託されていて。
とにかく、朝ドラか大河を書けって。
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── |
あーー、大河、いい!
大河、行きましょう!
|
森下 |
で、その友人が言うには、
朝ドラか大河を書いたあとに
紅白の審査委員として
40超えて振り袖着て出て、
けちょんけちょんに言われろ、と。
|
荒井 |
どんな友人ですか(笑)。 |
あやや |
でも、大河は、ちょっといい。
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── |
うん、書いてほしい(笑)。
|
荒井 |
書いちゃいましょう。
|
森下 |
って言われても‥‥。
|
── |
でもさ、あやちゃん、
じつはほんとにNHKの人が
「森下さんに大河を‥‥」とか
考えてたりするとしたらさ、
こんなとこで冗談半分に言ってると‥‥。
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あやや |
ハッ! 逆効果!
|
荒井 |
ああ、それはそうかも。
|
あやや |
ないないない、ウソです!
森下さんに大河なんて、ないです!
|
|
── |
それじゃ逆効果増進だろ。
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森下 |
ていうか、いきなり大河なんてないです。
ああいうのは、実績がいるんです。
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あやや |
じゃ、積みましょう、実績。
|
荒井 |
うん。まず、単発から。
|
森下 |
何回かのシリーズもので
『糸井重里物語』とかどうですか。
|
あやや |
(失笑)
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── |
(失笑)
|
|
森下 |
けっこうドラマチックだと思うんですけどね。
こないだのBRUTUSの特集も
おもしろかったですよー!
|
荒井 |
おもしろそうですね。
でも、10年後くらいじゃないですかね。
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あやや |
それは、どういうことですか。
10年経ったら死んじゃうってことですか。
|
荒井 |
いやいやいや、そうじゃなくて。
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糸井 |
‥‥誰が死ぬって? |
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荒井 |
うわあ、お久しぶりです!
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森下 |
あ、はじめましてーー!
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── |
あれ、そうか、初対面でしたっけ?
|
森下 |
そうなんですよー。
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糸井 |
いやぁ、どーも、どーも。
いつも、いつも。かねがね。
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森下 |
おじゃましてますー。
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|
糸井 |
また、あとで寄るねー。
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荒井 |
どうもー。
|
── |
さぁ、そんなわけで、
春のドラマの話をしていきましょう。
|
あやや |
ああ、あたし、
今日は森下さんに会うから
『JINー仁ー』について
いろいろ訊こうと思って
質問を書き出したおいたんですよ。
っていっても、きりがないから、
どうしても訊きたい質問だけをメモして!
でも、そのメモを忘れてきてしまって‥‥。
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|
森下 |
‥‥。
|
荒井 |
‥‥。
|
── |
さぁ、そんなわけで、
春のドラマの話をしていきましょう!
(つづきますよー) |