ほぼ日テレビガイドシリーズ  春の連ドラチェック2011  あややとふたりのプロフェッショナル
はいはい、そろそろはじめましょうかね。
うんうん、もうはじまってるね。
でも、そのくらいからはじまるコンテンツだってこと、
みんなはもう、知ってるよね?
ていうか、例によって、遅れ気味ですいません!
春の連ドラチェック、はじめますよー!
ほぼ日刊イトイ新聞が誇る、
超弩級テレビッ子、あやちゃんが今回もカッ飛ぶ!
相手をしてくださるのは、
今季、日本中が注目する『JIN-仁-』の
脚本を手がける森下佳子さん、
そして、マンガ家の荒井清和さんです!
さあて、今季のおすすめのドラマはどれ?
あ、『JIN-仁-』は当然としてね。
進行役は、はっきりいって
このコンテンツに参加することによってのみ
テレビの情報を仕入れている、
テレビドラマと縁遠い男、永田です。
どうぞ、のんびりおつき合いくださいませー。

あやや
ほぼ日刊イトイ新聞随一のテレビッ子。
どんなに忙しくても録画したドラマは必ずチェック。
毎週発表される視聴率なども無意味に把握。
幼少期から蓄積されたテレビの知識は無尽蔵。
荒井清和
漫画家・イラストレーター。ほぼ日刊イトイ新聞にて
『TVウォッチャーの逆襲』を連載中。
「写真より似てる」という高品質な似顔絵には定評が。
ドラマ、スポーツ、バラエティー番組などが好き。
森下佳子
脚本家。『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』
『佐々木夫妻の仁義なき戦い』『MR.BRAIN』などを担当。
そして、いまや日本中が注目するドラマとなった
『JIN-仁-』の脚本も手がけてらっしゃいます!
好きなテレビ番組は、ドラマやバラエティーなど。


まずはやっぱり『JINー仁ー』の話!

あやや JIN!
── こらこら、そんな挨拶があるか。
森下 (笑)
荒井 『JINー仁ー』、はじまりましたね。
たのしく拝見しています。
森下 ありがとうございます。
あやや JIN! JIN!
── うるさいよ。
あやや だって、『JINー仁ー』ですよ!
もう、はじめちゃっていいですか?
おめでとうございます!
もう、はじめちゃっていいですか?
── はじめてもいいから、落ち着いて。
あやや じゃ、まず、とにかく、
おめでとうございます!
森下 あ、ありがとうございます。
── ちなみにこの座談会は
『JINー仁ー』の第一回目放送終了後の
4月20日に行われています。
あやや すごいですよね、『JINー仁ー』。
視聴率、23.7パーセントですよ。
ちなみに最高視聴率は26%ですよ。
荒井 暗記(笑)。
── 暗記。
森下 ねぇ。
あやや (くわっ、と目を見開きながら)
で、どこだったんですか、
瞬間最高視聴率の場面は!
荒井 質問、そこ?
── 質問、そこ?
森下 知らない。どこなんだろう。
あやや くーーーー、どこだったんだろう、
瞬間最高視聴率!
『王様のブランチ』、
今週、見なきゃと思って忘れてた。
── そこがそんなに気になるものなの?
あやや そりゃそうですよ!
あの2時間の中で人々がどの瞬間に
もっとも注目したのかってことですからね!
荒井 瞬間最高視聴率は、
『王様のブランチ』でしかわかんないんですよ。
── へー、そうなんだ。
荒井 少なくとも、視聴者的には、
そこで知るしかない。
── 「劇団ひとりが逆ギレする直前」
みたいなやつでしょ?
荒井 そうそうそう。
「生瀬勝久がギロッと目を見開いた瞬間」とか。
あやや ムダ話はやめてください!
森下さん!
森下 ハ、ハイ。
あやや 23.7パーセントって、
正直、予想以上でした?
森下 いや、意外とそんなに行かないんじゃないか、
と思ってました。
あやや あ、そうですか。
荒井 いや、20は、行くでしょう。
ぼくは、20パーセントは
行くだろうと思ってましたけど、
21パーセントとか、
そのへんだろうと思ってたんです。
あやや そうそうそう、さすが荒井先生!
荒井 ところが23.7パーセントですからね!
あやや そうそうそう、初回で23.7パーセントは
ほんとでないですよ、きょうび。
── あの、すいません、
そこの2〜3パーセントって、
そんなに大きいもの?
あやや デカい、デカい!
荒井 大きいですよね。
23.7パーセントなんてないですよ。
あやや 出ない、出ない、ぜんぜん出ない。
20パーセントの大台到達、
っていうのはときどき見るんですけどね、
そこから先の伸びは、まず見ない。
荒井 ほとんどないですね。
あやや ほとんどない。
── へーーー。
やっぱり、すごいね、『JINー仁ー』。
森下 でも、『相棒』とかは
けっこう超えてませんでした?
あやや あ、『相棒』はときどき。
荒井 でも、22ぐらいですよ。たしか。
── あいかわらず、
よくご存じだなぁ、この人たちは。
あやや そして、もうひとつ、
「すごい!」と言わせてください。
なんと、『JINー仁ー』、日本での放送前に、
海外83ヵ国での放送が決定!
森下 あ、そうなんですよ。
荒井 これは、すごい。
あやや なかなかないことですよ。
『おしん』以来ですよ。
── 『おしん』以来(笑)。
あやや あ、すいません、『おしん』以来は、
わたしが勝手に思ってることです。
たぶん、海外での放送自体は
ほかにもあると思いますけど、
『おしん』以来の、日本ドラマブームを
海外で巻き起こすのではないかと!
森下 『おしん』って、海外では、
そんなにすごかったんですね。
あやや 『おしん』は、そりゃもう、すごかったです!
ブラジルとかで大人気!
森下 そうなんだ。
あやや もう、ブラジル中が熱狂!
あと、いろいろ、なんか、
ブラジルで人気だったり。
荒井 ブラジルばっかりですね(笑)。
── 放送前の期待感がすごかったですよね。
表参道の駅にも、
『JINー仁ー』のポスターがバーンと。
あやや そうそうそう!
なんか妙にうれしいんですよね、
私たちまで。
── しかも、出演者の名前が
ずらりと並んでいるその最後のところに、
「脚本:森下佳子」と!
あやや そう!
あっ、言わせてもらっていいですか!
言ってもいいですか!
言うけどいいですか!
── あやちゃん、声、デカい。
あやや こないだの第1回目の放送で、
あたしがしびれたところを言わせてください。
もう、内容は当然としてね、
それとは別のところなんですけどね、
エンディング近く、
平井堅さんのめちゃくちゃ上手い歌が
こう、流れてくるじゃないですか。
で、高台から、江戸の町を見下ろす画が、
ドーンと出るでしょ。
そこで! そ・こ・で!
出てくるクレジットが、
「脚本 森下佳子」!
出たァーーーー! 出・た・ァーーー!
しかも、センター揃え!
出たァーーーー! と思って。
出・た・ァーーー! と思って。
── あやちゃん、声、デカい。
荒井 センター揃え、重要ですね。
あやや 重要ですよ。
左揃えでも、シリ揃えでもダメ!
森下 そうなの?
あやや もうね、あのセンター揃えを見た瞬間にね、
来たコレ、と。ヤバいコレ、と。
座談会とはいえ、ずっとこうして、お仕事を
ごいっしょさせていただいた身として、
誇らしく思う反面、なんというか、
「ああ、遠くへ行ってしまう‥‥」とも‥‥。
森下 行きませんよ(笑)。
── いや、あやちゃん、それはあるかもしれない。
もう、つぎの連ドラチェックには、
来てくれないかもしれない。
あやや ねぇ! そうですよねぇ!
── で、次回のこの席には、
森下さんが紹介してくださった
新人の脚本家の方が座ってたりしてね。
あやや 「あ、はじめましてー」みたいな。
森下さんは
「もう、それどころじゃないのよー」みたいな。
そんなのイヤ!
森下 とかいって、切ろうとしてません?
あやや いやいやいやいやいやいや!!
── あやちゃん、声、デカい。
森下 まぁ、私は、ぜんぜん変わんないッスよ。
あやや そうだと私たちはうれしいんですけど。
でも、どうするんですか、
紅白の審査員とかになっちゃったら!
荒井 うん、あり得る。
あやや あり得るよね!
── あやちゃん、タメ口。
あやや あり得ますよね!
森下 そういうので言うとね、
わたし、友人からすごく夢を託されていて。
とにかく、朝ドラか大河を書けって。
── あーー、大河、いい!
大河、行きましょう!
森下 で、その友人が言うには、
朝ドラか大河を書いたあとに
紅白の審査委員として
40超えて振り袖着て出て、
けちょんけちょんに言われろ、と。
荒井 どんな友人ですか(笑)。
あやや でも、大河は、ちょっといい。
── うん、書いてほしい(笑)。
荒井 書いちゃいましょう。
森下 って言われても‥‥。
── でもさ、あやちゃん、
じつはほんとにNHKの人が
「森下さんに大河を‥‥」とか
考えてたりするとしたらさ、
こんなとこで冗談半分に言ってると‥‥。
あやや ハッ! 逆効果!
荒井 ああ、それはそうかも。
あやや ないないない、ウソです!
森下さんに大河なんて、ないです!
── それじゃ逆効果増進だろ。
森下 ていうか、いきなり大河なんてないです。
ああいうのは、実績がいるんです。
あやや じゃ、積みましょう、実績。
荒井 うん。まず、単発から。
森下 何回かのシリーズもので
『糸井重里物語』とかどうですか。
あやや (失笑)
── (失笑)
森下 けっこうドラマチックだと思うんですけどね。
こないだのBRUTUSの特集も
おもしろかったですよー!
荒井 おもしろそうですね。
でも、10年後くらいじゃないですかね。
あやや それは、どういうことですか。
10年経ったら死んじゃうってことですか。
荒井 いやいやいや、そうじゃなくて。
糸井 ‥‥誰が死ぬって?
荒井 うわあ、お久しぶりです!
森下 あ、はじめましてーー!
── あれ、そうか、初対面でしたっけ?
森下 そうなんですよー。
糸井 いやぁ、どーも、どーも。
いつも、いつも。かねがね。
森下 おじゃましてますー。
糸井 また、あとで寄るねー。
荒井 どうもー。
── さぁ、そんなわけで、
春のドラマの話をしていきましょう。
あやや ああ、あたし、
今日は森下さんに会うから
『JINー仁ー』について
いろいろ訊こうと思って
質問を書き出したおいたんですよ。
っていっても、きりがないから、
どうしても訊きたい質問だけをメモして!
でも、そのメモを忘れてきてしまって‥‥。
森下 ‥‥。
荒井 ‥‥。
── さぁ、そんなわけで、
春のドラマの話をしていきましょう!

(つづきますよー)

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