あやや |
『MONSTERS』に関して、
私はひとつ、情報を持っています!
これは‥‥たしかな情報です。
|
|
荒井 |
「たしかな情報」?
|
あやや |
そう、たしかな情報です。
なぜたしかかというと、
私、山下智久さんご本人から聞いたんです!
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森下 |
え? 直接?
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── |
じゃなくて、テレビで言ってたってことでしょ。
|
あやや |
いいえ、違います。
山Pご本人から、聞きました。
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荒井 |
えっ。
|
森下 |
えっ!
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── |
え?
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あやや |
‥‥コンサート会場で。
|
── |
まぎらわしいよ(笑)。 |
森下 |
ていうか、行ったんですか?
|
あやや |
いや、私、山下智久さんのことは好きですが、
コンサートにまで行ったというのは、
偶然というか、幸運というか‥‥。
|
── |
行ったのか、行ってないのかって話だよ。
|
森下 |
行ったのか、行ってないのかっていうと、
行ったんですよね?
|
あやや |
行ったのか、行ってないのかっていうと、
行きました。
|
|
一同 |
(笑)
|
あやや |
そこで、感動したか、感動しないかっていうと、
感動しました!
|
森下 |
おおお。
|
あやや |
あのね、彼はいま‥‥とてもいいです。
|
|
一同 |
(笑)
|
あやや |
彼はいま、と・て・も・ねー。
なんかね、いいですよ、
がんばってますよー、すごく。
ま、誘われたわけですけどね、
友だちがチケットをとってくれて。
で、まぁ、行ってみるか、
くらいのつもりで行ったんですけど、
私のほうが感動して、
「山Pすごいね!」「山Pすごいね!」
ってずっと言ってました。
|
荒井 |
はははは。
|
あやや |
結論。いまの山Pは、いい!
|
森下 |
いや、そこが結論じゃなくて。
|
あやや |
あれ? なんでしたっけ?
|
荒井 |
コンサート会場でご本人の口から、
なにかたしかな情報を得たと。
|
あやや |
ああ、そうそうそう!
よくご存じで!
|
── |
毎度、話が進まんなぁ。
|
あやや |
そのコンサートのMCで、
山Pがファンに言ったのは、
「どんなミステリーも、だいたい脚本読んでると、
この人が犯人だろうな、
ってわかるものなんだけど、
このドラマは1回も当てられなかった」と。
|
|
荒井 |
おーー。
|
森下 |
あっ、それは、プロデューサーの
石丸彰彦さんも言ってましたよ。
|
あやや |
そうなんですよ。
犯人がわからない、って。
|
森下 |
そのあたり、脚本の蒔田光治さんは
いろいろなミステリーを
研究してらっしゃるみたいですよ。
|
荒井 |
期待してしまいますね。
|
あやや |
私、子どものころ、
アガサ・クリスティーのミステリーを
読んでたときに発見したんですけど、
あれって、絶対、犯人わかんないんですよ。
|
森下 |
「絶対」って(笑)。
|
あやや |
いや、ムリムリムリ、
あれ当てるの絶対、ムリなんですって。
それでね、私がどうしたかというと、
まず、最後を読むことにしたんです。
|
|
── |
こらこらこらこら。
|
荒井 |
つまり、「コロンボ方式」に。
|
あやや |
そうそうそう。後ろから読んで、
勝手にコロンボ方式にしたところ、
すっごい、おもしろいんですよ!
アガサ・クリスティーって。
知ってますか?
アガサ・クリスティーって
ちゃんと伏線を張ってあるんですよ。
|
荒井 |
当たり前ですよ。
|
── |
当たり前だ。
|
森下 |
でもそれ、はじめからちゃんと読んで、
もう1回読み直せば、ふつうに2度、
たのしめるんじゃないかしら(笑)。
|
|
あやや |
というわけで、結論。
アガサ・クリスティーは、いい!
|
森下 |
いや、そこが結論じゃなくて。
|
あやや |
なんでしたっけ?
|
荒井 |
脚本を読んでいても犯人が
ぜんぜんわからないほど、
ミステリーの質が高いと。
|
あやや |
ああ、そうそうそう!
よくご存じで!
|
── |
さっさと話を進めようよ。
|
あやや |
わかりました。
じゃあ、すいません、
私がこのドラマの山下智久さんに
もっとも期待しているポイントを
言っていいですか?
|
森下 |
言うんでしょ。
|
荒井 |
言うんでしょ。
|
── |
言うんでしょ。
|
|
あやや |
あのですね、
『野ブタ。をプロデュース』の
彰を演じてたときの山下さんって、
すっごくよかったんですよ。
|
荒井 |
ああ、よかったですね。
ちょっと危うげな感じというか‥‥。
|
あやや |
そうっ!
|
|
── |
うるさいよ。
|
あやや |
あのドラマの山下さんの
なにがよかったって、ちょっと、
危ない、ふつうじゃない感じ、
ひとくせありそうな感じ、
そこがよかったわけですよ。
で、みなさん、ここで注目してください。
今回、山下さんの婚約者を演じるのが
なんと、柳原可奈子ちゃん。
|
荒井 |
えっ!
大抜擢じゃないですか。
|
|
あやや |
そうなんです。
というのも、今回、山下さんの役どころが
「ひたすら丸いものが好き」っていう、
ちょっと変わった役みたいなんです。
|
森下 |
あー、つまり、
ただのかっこいいい人じゃなくて
ひとくせあるキャラを演じるわけだから‥‥。
|
あやや |
期待できるぞ、と。
あと、もうひとつ!
たいへん個人的な意見になって
申し訳ありませんけど、
山P、いま‥‥髪型が一番いい。
|
|
── |
「髪型が一番いい」(笑)。
|
あやや |
いま、山P史上の最高の髪型。
長さといい、全体的なボリューム感といい、
いま、ちょーどいいです、髪型。
|
荒井 |
それ、ドラマのなかだと、
変わったりするんじゃないですか。
|
あやや |
いや、ドラマ用の髪型にあわせてます、きっと。
そしてですねぇ、一方の香取慎吾さん!
香取さんの役もちょっと変わってます。
「警視庁イチの変わり者で嫌われ者」、
「セコくて姑息」だそうです。
|
── |
うわぁ。
|
森下 |
すごいコンビだね。
|
あやや |
すごいコンビなんですよ。
しかもですよ、話は元にぐるっと戻って、
脚本を読んでも「犯人がわからない」。
それって、ミステリーのいちばん
うれしい部分じゃないですか。
犯人捜しこそ、ミステリーじゃないですか。
|
── |
なのに、アガサ・クリスティーを
最後から読んだりするんだな。
|
あやや |
だまらっしゃい!
てなわけで、期待します、『MONSTERS』。
|
|
荒井 |
あのー、ひょっとしたら、これ、
『相棒』のような、息の長いコンビものを
目指しているのかもしれないですね。
|
一同 |
あーーーー。
|
荒井 |
見てみないとわからないですけど、
若い世代の『相棒』になる可能性も
あるのかもなぁと思います。
|
森下 |
うん、映画化とか、似合いそうだよね。
|
あやや |
じゃ、つぎは、
『遅咲きのヒマワリ』なんかいかがですか。
|
荒井 |
フジ、火曜9時。
主役は生田斗真さん。
|
あやや |
斗真くんでーす。
(パチパチパチパチパチパチ)
さわやか! さわやか!
|
|
── |
わかった、わかった。
|
荒井 |
弟がフジのアナウンサーなんですよね。
|
森下 |
ジャニーズなのに歌わない。
|
あやや |
さて、これ脚本、橋部敦子さんなんですよ。
ハートフルなウォーミングですよ。
かなり、きっと。
|
── |
すいません、教えてください。
どんなドラマを書かれた方でしょうか。
|
あやや |
ええとね、最近だと、
『フリーター、家を買う。』とか。
あと、知られてるところだと、
「僕」シリーズですよ。
『僕の生きる道』とか『僕の歩く道』とか、
「僕と僕と僕が生きる道」みたいな。
|
森下 |
ずいぶん「僕」を並べたね(笑)。
|
荒井 |
正しくは『僕と彼女と彼女の生きる道』ですね。
あ、これもサブタイトルに
「ボク」が入ってますね。
「〜ボクの人生、リニューアル〜」。
|
あやや |
橋部さんの脚本は、いいんです。
淡々とした空気を持ちながらも
ゆったりとドラマが盛り上がっていく。
『フリーター、家を買う。』なんて、
フリーターが家を買うだけの話なんですけど、
最終回の視聴率、20パーセント超えましたからね。
|
荒井 |
あれは当たりましたね。
おもしろかったです。
|
あやや |
おもしろかったんですよ。
だから、これもけっこう期待してます。
|
荒井 |
青春群像、みたいな話なんですかね。
|
あやや |
そうですね。若者の葛藤とか。
思えば、久しぶりじゃないですか?
こういうテーマのドラマって?
|
森下 |
そうですね、たのしみです。
|
あやや |
キャスティングも、なんていうんでしょう、
奇をてらったようなところがなくて、
いいんですよ。
|
荒井 |
木村文乃さんがいますね。
いま、ぐいぐい出てきてます。いいですよね。
|
あやや |
好きな人、多いですよね。
‥‥わたし、まだわかってないかも。
|
荒井 |
えー、そうですか。
またこの展開ですか(笑)。
|
森下 |
ということは、あややがまた旅に出るんだな。
|
|
あやや |
はい。荒井先生がそんなに言うなら、
木村文乃さんの魅力探しの旅に出ます。
|
荒井 |
というか、木村文乃さん、
さらにドーンと売れてもいいと思うんですけどね。
|
森下 |
というくらいの感じがいいんじゃないですか?
こう、ちょっと昭和のある感じというか、
あんまり真ん中に行かない感じが。
|
あやや |
ああ、いずれ、
いいお母さん役とかできそうな。
存在感ありますし。
|
荒井 |
まあ、元気ハツラツで
まわりを振り回しまくるようなキャラ、
そういうタイプの主役を張るイメージではないかも。
|
あやや |
あと、柄本佑くん、いいですね。
|
荒井 |
ああー、柄本兄弟の‥‥。
|
森下 |
長男。
最近、かっこよくなっちゃったなぁ。
|
あやや |
そうそう、ちょっとドキッとしました。
|
── |
‥‥兄弟?
|
あやや |
永田さんが「きょとーん」と
アホみたいな顔してるので補足すると、
柄本佑さんは、柄本明さんの息子さんです。
ちなみに弟の柄本時生さんも俳優。
|
|
── |
へーー。
|
あやや |
そして柄本佑さんは、
安藤サクラさんと結婚しましたよね。
永田さん、安藤サクラさんって
どなたの娘さんだか、わかりますか?
|
── |
‥‥‥‥安藤‥‥満‥‥。
|
荒井 |
おお、亜空間殺法!
|
あやや |
奥田瑛二さんの娘さんです!
あいかわらず、常識がない!
|
── |
すいませーん。
|
あやや |
さてさて、そして、このドラマの
もう一つの側面は、「地方モノ」です!
フジテレビの「地方モノ」といえば!
はい、永田さん!
|
── |
き‥‥『北の国から』。
|
あやや |
ピンポーン! まだある!
|
── |
な‥‥『南極物語』。
|
あやや |
ブブーーーッ! 南極は地方じゃない!
|
荒井 |
ははははは。
|
森下 |
あと、映画ですね、『南極物語』は。
ドラマのほうは『南極大陸』。
|
── |
いや、これでも、この連載を担当して
ずいぶん詳しくなってるんですよ。
|
あやや |
フジテレビの地方ものという切り口で言うと、
無知な永田さんすら知っていたように
代表的なのは倉本聰先生の『北の国から』ですけど、
『白線流し』とか、『Dr.コトー診療所』とか、
わりと良作ドラマが多いんですよ。
つまり、フジテレビは、地方に強い!
地方まで行ってわざわざつくるということで、
モチベーションも高く、
いいドラマができるんじゃないかと。
|
|
荒井 |
今回は、高知県ですね。四万十川周辺。
|
── |
おーー、だいぶ、遠いですね。
|
あやや |
遠いからこそ、期待します!
四万十川の美しい風景に彩られた青春群像!
とかいって、千葉とかで撮ってりして。
|
荒井 |
え、あるでしょ。
オール高知ロケってことはない。
|
森下 |
そうだね。オール高知ロケはありえない。
|
あやや |
えええええ、やだやだやだ、そんなん絶対やだ!
四万十ですよ!
|
── |
ま、ロケハンのときにカメラ回しておいて、
あと1回大きな撮影旅行をして、
3割現地、7割千葉。
|
あやや |
やだやだ! 千葉、やだ!
|
森下 |
これは、千葉のことをフォローしておいたほうが
いいんじゃないですか?
|
── |
恐れ入ります、森下さん、その通りです。
この場合の「千葉」は、
「四万十川以外の手近な撮影地」の
一例として名前を挙げているだけです。
千葉はたいへん美しいところですし、
ぼくは八街の落花生が大好きです。
|
あやや |
あのね、なぜわたしが、四万十川に
こうまでこだわっているかというとね?
四万十川って、季節によって
表情が異なるのをご存じですか、みなさん。
|
|
荒井 |
そうなんですか。
|
森下 |
そうなの?
|
あやや |
やはりご存じない!
知らざぁ、言って、聞かせやしょう!
じつは私、『次郎物語』という
大昔の映画にたいへん感銘を受けまして。
そこに出てくる川が、広くて、きれいで、
キラキラキラキラしてて、
すばらしかったんですよ。
で、調べてみると、どうやら、
高知県の四万十川で撮影したらしい、と。
それでいつか行ってみたいと思ってたわけですが、
数年前、ついに行くことができました!
するとどうでしょう、どういうわけか、
川の水量がうちの近所の川みたいで、
地元の人に聞いてみたら、
いまはシーズンオフですみたいなことを言われて
なんだかちょっとしょんぼりだったんです。
ですから! ドラマのロケは、ぜひとも、
シーズンオフじゃないときにお願いします!
|
── |
あと、CGという手もありますね、四万十川。
|
あやや |
やめてーーーーー!
|
|
森下 |
多摩とかどうスか。
|
荒井 |
いいですね、多摩も。
|
あやや |
やめて、やめて! |
── |
つぎ、行きましょう。
|
あやや |
じゃあ、『悪夢ちゃん』、どうですか。
土曜日の9時、日テレの大事な枠です。
|
荒井 |
ちょっと内容が謎ですね、これ。
|
あやや |
そうなんですよねぇ‥‥。
小日向文世さんが‥‥すごいかっこしてる。
|
森下 |
「予知夢を見る少女と出会って
事件に巻き込まれる」
予知夢かぁ‥‥。
|
荒井 |
北川景子さんが先生役なのかな。
|
あやや |
悪夢ちゃんは、この子?
|
荒井 |
そうみたいですね。
髪の毛が白と黒の、
ブラック・ジャックみたいな女の子。
|
森下 |
予知夢を見ちゃって、困ることが起こって、
それを阻止するとか、そういうことかな。
|
あやや |
で、先生にだけは心を開くと。
うーん、まぁ、ファンタジードラマというか。
すいません、ちょっと、
とっかかりが見つけられないですね。
|
── |
こういうときは、荒井先生、糸口を。
|
荒井 |
あーー、そうですね、
土曜日9時の日テレですから、
『怪物くん』『妖怪人間ベム』の枠ですね。
|
|
── |
出た、
「ドラマを枠からとらえる」荒井清和!
|
荒井 |
つまり、家族で観るドラマと考えると、
わりと、狙いはわかりやすいかなと。
|
あやや |
なるほど、なるほど。
この、知ってる人がドラマのあちこちに
顔を出すかのような配役も、
そう考えればわかりやすいかも。
|
森下 |
同僚の先生役に、濱田マリさん。
ますだおかだの岡田圭右さん。
|
あやや |
キムラ緑子さんが校長。
わっ、GACKTさんも出るんだ!
|
荒井 |
そしてジャンルはSF学園ファンタジー。
|
森下 |
すごい。そう考えると、
土曜9時でしかありえない感じがしてきた。
『銀狼怪奇ファイル』とか、
そういう心づもりで観ればいいのかな。
|
── |
なんスかそれ。 |
あやや |
主演は北川景子さん。
なんでも「腹黒い小学校教師」らしいです。
「5年2組の担当、
誠実な教師は表向きの姿‥‥」
|
|
荒井 |
なんか、そういう設定が多いですね。
|
あやや |
ちょっと、流行りですよね。
おもしろそうといえば、おもしろそう‥‥。
|
森下 |
でもね、大枠でとらえると、
けっこうとんでもない感じだけど、
脚本を、どちらかといえば
硬派で真面目な印象のある、
大森寿美男さんが書くというのが気になるんだけど。
|
あやや |
そうそうそうそうそう!
|
|
── |
なにを書いてらっしゃるかたですか。
|
森下 |
『15歳の志願兵』とか、
大河ドラマの『風林火山』とか。
『テンペスト』もそうですから、
本格派というか、名作系というか。
|
あやや |
じゃあ、『悪夢ちゃん』も
まさかの本格派ドラマなのかな?
|
荒井 |
これを本格派でやろうとしたら、
どうなるのか‥‥。
|
森下 |
ま、なにしろ、
「どうなるんだろう?」という
興味はあります。
|
あやや |
いえてます。
(つづきます!) |