MONSTERS
TBS系●日曜日午後9時

あやや 『MONSTERS』に関して、
私はひとつ、情報を持っています!
これは‥‥たしかな情報です。
荒井 「たしかな情報」?
あやや そう、たしかな情報です。
なぜたしかかというと、
私、山下智久さんご本人から聞いたんです!
森下 え? 直接?
── じゃなくて、テレビで言ってたってことでしょ。
あやや いいえ、違います。
山Pご本人から、聞きました。
荒井 えっ。
森下 えっ!
── え?
あやや ‥‥コンサート会場で。
── まぎらわしいよ(笑)。
森下 ていうか、行ったんですか?
あやや いや、私、山下智久さんのことは好きですが、
コンサートにまで行ったというのは、
偶然というか、幸運というか‥‥。
── 行ったのか、行ってないのかって話だよ。
森下 行ったのか、行ってないのかっていうと、
行ったんですよね?
あやや 行ったのか、行ってないのかっていうと、
行きました。
一同 (笑)
あやや そこで、感動したか、感動しないかっていうと、
感動しました!
森下 おおお。
あやや あのね、彼はいま‥‥とてもいいです。
一同 (笑)
あやや 彼はいま、と・て・も・ねー。
なんかね、いいですよ、
がんばってますよー、すごく。
ま、誘われたわけですけどね、
友だちがチケットをとってくれて。
で、まぁ、行ってみるか、
くらいのつもりで行ったんですけど、
私のほうが感動して、
「山Pすごいね!」「山Pすごいね!」
ってずっと言ってました。
荒井 はははは。
あやや 結論。いまの山Pは、いい!
森下 いや、そこが結論じゃなくて。
あやや あれ? なんでしたっけ?
荒井 コンサート会場でご本人の口から、
なにかたしかな情報を得たと。
あやや ああ、そうそうそう!
よくご存じで!
── 毎度、話が進まんなぁ。
あやや そのコンサートのMCで、
 山Pがファンに言ったのは、
「どんなミステリーも、だいたい脚本読んでると、
 この人が犯人だろうな、
 ってわかるものなんだけど、
 このドラマは1回も当てられなかった」と。
荒井 おーー。
森下 あっ、それは、プロデューサーの
石丸彰彦さんも言ってましたよ。
あやや そうなんですよ。
犯人がわからない、って。
森下 そのあたり、脚本の蒔田光治さんは
いろいろなミステリーを
研究してらっしゃるみたいですよ。
荒井 期待してしまいますね。
あやや 私、子どものころ、
アガサ・クリスティーのミステリーを
読んでたときに発見したんですけど、
あれって、絶対、犯人わかんないんですよ。
森下 「絶対」って(笑)。
あやや いや、ムリムリムリ、
あれ当てるの絶対、ムリなんですって。
それでね、私がどうしたかというと、
まず、最後を読むことにしたんです。
── こらこらこらこら。
荒井 つまり、「コロンボ方式」に。
あやや そうそうそう。後ろから読んで、
勝手にコロンボ方式にしたところ、
すっごい、おもしろいんですよ!
アガサ・クリスティーって。
知ってますか? 
アガサ・クリスティーって
ちゃんと伏線を張ってあるんですよ。
荒井 当たり前ですよ。
── 当たり前だ。
森下 でもそれ、はじめからちゃんと読んで、
もう1回読み直せば、ふつうに2度、
たのしめるんじゃないかしら(笑)。
あやや というわけで、結論。
アガサ・クリスティーは、いい!
森下 いや、そこが結論じゃなくて。
あやや なんでしたっけ?
荒井 脚本を読んでいても犯人が
ぜんぜんわからないほど、
ミステリーの質が高いと。
あやや ああ、そうそうそう!
よくご存じで!
── さっさと話を進めようよ。
あやや わかりました。
じゃあ、すいません、
私がこのドラマの山下智久さんに
もっとも期待しているポイントを
言っていいですか?
森下 言うんでしょ。
荒井 言うんでしょ。
── 言うんでしょ。
あやや あのですね、
『野ブタ。をプロデュース』の
彰を演じてたときの山下さんって、
すっごくよかったんですよ。
荒井 ああ、よかったですね。
ちょっと危うげな感じというか‥‥。
あやや そうっ!
── うるさいよ。
あやや あのドラマの山下さんの
なにがよかったって、ちょっと、
危ない、ふつうじゃない感じ、
ひとくせありそうな感じ、
そこがよかったわけですよ。
で、みなさん、ここで注目してください。
今回、山下さんの婚約者を演じるのが
なんと、柳原可奈子ちゃん。
荒井 えっ!
大抜擢じゃないですか。
あやや そうなんです。
というのも、今回、山下さんの役どころが
「ひたすら丸いものが好き」っていう、
ちょっと変わった役みたいなんです。
森下 あー、つまり、
ただのかっこいいい人じゃなくて
ひとくせあるキャラを演じるわけだから‥‥。
あやや 期待できるぞ、と。
あと、もうひとつ!
たいへん個人的な意見になって
申し訳ありませんけど、
山P、いま‥‥髪型が一番いい。
── 「髪型が一番いい」(笑)。
あやや いま、山P史上の最高の髪型。
長さといい、全体的なボリューム感といい、
いま、ちょーどいいです、髪型。
荒井 それ、ドラマのなかだと、
変わったりするんじゃないですか。
あやや いや、ドラマ用の髪型にあわせてます、きっと。
そしてですねぇ、一方の香取慎吾さん!
香取さんの役もちょっと変わってます。
「警視庁イチの変わり者で嫌われ者」、
「セコくて姑息」だそうです。
── うわぁ。
森下 すごいコンビだね。
あやや すごいコンビなんですよ。
しかもですよ、話は元にぐるっと戻って、
脚本を読んでも「犯人がわからない」。
それって、ミステリーのいちばん
うれしい部分じゃないですか。
犯人捜しこそ、ミステリーじゃないですか。
── なのに、アガサ・クリスティーを
最後から読んだりするんだな。
あやや だまらっしゃい!
てなわけで、期待します、『MONSTERS』。
荒井 あのー、ひょっとしたら、これ、
『相棒』のような、息の長いコンビものを
目指しているのかもしれないですね。
一同 あーーーー。
荒井 見てみないとわからないですけど、
若い世代の『相棒』になる可能性も
あるのかもなぁと思います。
森下 うん、映画化とか、似合いそうだよね。

遅咲きのヒマワリ
フジテレビ系●火曜日午後9時

あやや じゃ、つぎは、
『遅咲きのヒマワリ』なんかいかがですか。
荒井 フジ、火曜9時。
主役は生田斗真さん。
あやや 斗真くんでーす。
(パチパチパチパチパチパチ)
さわやか! さわやか!
── わかった、わかった。
荒井 弟がフジのアナウンサーなんですよね。
森下 ジャニーズなのに歌わない。
あやや さて、これ脚本、橋部敦子さんなんですよ。
ハートフルなウォーミングですよ。
かなり、きっと。
── すいません、教えてください。
どんなドラマを書かれた方でしょうか。
あやや ええとね、最近だと、
『フリーター、家を買う。』とか。
あと、知られてるところだと、
「僕」シリーズですよ。
『僕の生きる道』とか『僕の歩く道』とか、
「僕と僕と僕が生きる道」みたいな。
森下 ずいぶん「僕」を並べたね(笑)。
荒井 正しくは『僕と彼女と彼女の生きる道』ですね。
あ、これもサブタイトルに
「ボク」が入ってますね。
「〜ボクの人生、リニューアル〜」。
あやや 橋部さんの脚本は、いいんです。
淡々とした空気を持ちながらも
ゆったりとドラマが盛り上がっていく。
『フリーター、家を買う。』なんて、
フリーターが家を買うだけの話なんですけど、
最終回の視聴率、20パーセント超えましたからね。
荒井 あれは当たりましたね。
おもしろかったです。
あやや おもしろかったんですよ。
だから、これもけっこう期待してます。
荒井 青春群像、みたいな話なんですかね。
あやや そうですね。若者の葛藤とか。
思えば、久しぶりじゃないですか?
こういうテーマのドラマって?
森下 そうですね、たのしみです。
あやや キャスティングも、なんていうんでしょう、
奇をてらったようなところがなくて、
いいんですよ。
荒井 木村文乃さんがいますね。
いま、ぐいぐい出てきてます。いいですよね。
あやや 好きな人、多いですよね。
‥‥わたし、まだわかってないかも。
荒井 えー、そうですか。
またこの展開ですか(笑)。
森下 ということは、あややがまた旅に出るんだな。
あやや はい。荒井先生がそんなに言うなら、
木村文乃さんの魅力探しの旅に出ます。
荒井 というか、木村文乃さん、
さらにドーンと売れてもいいと思うんですけどね。
森下 というくらいの感じがいいんじゃないですか?
こう、ちょっと昭和のある感じというか、
あんまり真ん中に行かない感じが。
あやや ああ、いずれ、
いいお母さん役とかできそうな。
存在感ありますし。
荒井 まあ、元気ハツラツで
まわりを振り回しまくるようなキャラ、
そういうタイプの主役を張るイメージではないかも。
あやや あと、柄本佑くん、いいですね。
荒井 ああー、柄本兄弟の‥‥。
森下 長男。
最近、かっこよくなっちゃったなぁ。
あやや そうそう、ちょっとドキッとしました。
── ‥‥兄弟?
あやや 永田さんが「きょとーん」と
アホみたいな顔してるので補足すると、
柄本佑さんは、柄本明さんの息子さんです。
ちなみに弟の柄本時生さんも俳優。
── へーー。
あやや そして柄本佑さんは、
安藤サクラさんと結婚しましたよね。
永田さん、安藤サクラさんって
どなたの娘さんだか、わかりますか?
── ‥‥‥‥安藤‥‥満‥‥。
荒井 おお、亜空間殺法!
あやや 奥田瑛二さんの娘さんです!
あいかわらず、常識がない!
── すいませーん。
あやや さてさて、そして、このドラマの
もう一つの側面は、「地方モノ」です!
フジテレビの「地方モノ」といえば!
はい、永田さん!
── き‥‥『北の国から』。
あやや ピンポーン! まだある!
── な‥‥『南極物語』。
あやや ブブーーーッ! 南極は地方じゃない!
荒井 ははははは。
森下 あと、映画ですね、『南極物語』は。
ドラマのほうは『南極大陸』。
── いや、これでも、この連載を担当して
ずいぶん詳しくなってるんですよ。
あやや フジテレビの地方ものという切り口で言うと、
無知な永田さんすら知っていたように
代表的なのは倉本聰先生の『北の国から』ですけど、
『白線流し』とか、『Dr.コトー診療所』とか、
わりと良作ドラマが多いんですよ。
つまり、フジテレビは、地方に強い!
地方まで行ってわざわざつくるということで、
モチベーションも高く、
いいドラマができるんじゃないかと。
荒井 今回は、高知県ですね。四万十川周辺。
── おーー、だいぶ、遠いですね。
あやや 遠いからこそ、期待します!
四万十川の美しい風景に彩られた青春群像!
とかいって、千葉とかで撮ってりして。
荒井 え、あるでしょ。
オール高知ロケってことはない。
森下 そうだね。オール高知ロケはありえない。
あやや えええええ、やだやだやだ、そんなん絶対やだ!
四万十ですよ!
── ま、ロケハンのときにカメラ回しておいて、
あと1回大きな撮影旅行をして、
3割現地、7割千葉。
あやや やだやだ! 千葉、やだ!
森下 これは、千葉のことをフォローしておいたほうが
いいんじゃないですか?
── 恐れ入ります、森下さん、その通りです。
この場合の「千葉」は、
「四万十川以外の手近な撮影地」の
一例として名前を挙げているだけです。
千葉はたいへん美しいところですし、
ぼくは八街の落花生が大好きです。
あやや あのね、なぜわたしが、四万十川に
こうまでこだわっているかというとね?
四万十川って、季節によって
表情が異なるのをご存じですか、みなさん。
荒井 そうなんですか。
森下 そうなの?
あやや やはりご存じない!
知らざぁ、言って、聞かせやしょう!
じつは私、『次郎物語』という
大昔の映画にたいへん感銘を受けまして。
そこに出てくる川が、広くて、きれいで、
キラキラキラキラしてて、
すばらしかったんですよ。
で、調べてみると、どうやら、
高知県の四万十川で撮影したらしい、と。
それでいつか行ってみたいと思ってたわけですが、
数年前、ついに行くことができました!
するとどうでしょう、どういうわけか、
川の水量がうちの近所の川みたいで、
地元の人に聞いてみたら、
いまはシーズンオフですみたいなことを言われて
なんだかちょっとしょんぼりだったんです。
ですから! ドラマのロケは、ぜひとも、
シーズンオフじゃないときにお願いします!
── あと、CGという手もありますね、四万十川。
あやや やめてーーーーー!
森下 多摩とかどうスか。
荒井 いいですね、多摩も。
あやや やめて、やめて!

悪夢ちゃん
日本テレビ系●土曜日午後9時

── つぎ、行きましょう。
あやや じゃあ、『悪夢ちゃん』、どうですか。
土曜日の9時、日テレの大事な枠です。
荒井 ちょっと内容が謎ですね、これ。
あやや そうなんですよねぇ‥‥。
小日向文世さんが‥‥すごいかっこしてる。
森下 「予知夢を見る少女と出会って
 事件に巻き込まれる」
予知夢かぁ‥‥。
荒井 北川景子さんが先生役なのかな。
あやや 悪夢ちゃんは、この子?
荒井 そうみたいですね。
髪の毛が白と黒の、
ブラック・ジャックみたいな女の子。
森下 予知夢を見ちゃって、困ることが起こって、
それを阻止するとか、そういうことかな。
あやや で、先生にだけは心を開くと。
うーん、まぁ、ファンタジードラマというか。
すいません、ちょっと、
とっかかりが見つけられないですね。
── こういうときは、荒井先生、糸口を。
荒井 あーー、そうですね、
土曜日9時の日テレですから、
『怪物くん』『妖怪人間ベム』の枠ですね。
── 出た、
「ドラマを枠からとらえる」荒井清和!
荒井 つまり、家族で観るドラマと考えると、
わりと、狙いはわかりやすいかなと。
あやや なるほど、なるほど。
この、知ってる人がドラマのあちこちに
顔を出すかのような配役も、
そう考えればわかりやすいかも。
森下 同僚の先生役に、濱田マリさん。
ますだおかだの岡田圭右さん。
あやや キムラ緑子さんが校長。
わっ、GACKTさんも出るんだ!
荒井 そしてジャンルはSF学園ファンタジー。
森下 すごい。そう考えると、
土曜9時でしかありえない感じがしてきた。
『銀狼怪奇ファイル』とか、
そういう心づもりで観ればいいのかな。
── なんスかそれ。
あやや 主演は北川景子さん。
なんでも「腹黒い小学校教師」らしいです。
「5年2組の担当、
 誠実な教師は表向きの姿‥‥」
荒井 なんか、そういう設定が多いですね。
あやや ちょっと、流行りですよね。
おもしろそうといえば、おもしろそう‥‥。
森下 でもね、大枠でとらえると、
けっこうとんでもない感じだけど、
脚本を、どちらかといえば
硬派で真面目な印象のある、
大森寿美男さんが書くというのが気になるんだけど。
あやや そうそうそうそうそう!
── なにを書いてらっしゃるかたですか。
森下 『15歳の志願兵』とか、
大河ドラマの『風林火山』とか。
『テンペスト』もそうですから、
本格派というか、名作系というか。
あやや じゃあ、『悪夢ちゃん』も
まさかの本格派ドラマなのかな?
荒井 これを本格派でやろうとしたら、
どうなるのか‥‥。
森下 ま、なにしろ、
「どうなるんだろう?」という
興味はあります。
あやや いえてます。


(つづきます!)


2012-11-01-THU