あやや |
『大奥』、行きましょうか。
みなさん、堺雅人さんですよー。
(パチパチパチ)
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森下 |
私、じつはこれが一番たのしみ。
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荒井 |
これはTBSなんですよね。
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あやや |
はい、補足説明しますと、
今回の『大奥』はTBSの『大奥』で、
よしながふみさんの漫画、
男女逆転の『大奥』を原作にしたものです。
以前、二宮和也さんが主演された
映画1作目の男女逆転『大奥』の続編として、
今回のドラマ版『大奥』があって、
そのあと、12月に映画第2作となる
『大奥』があります。
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── |
そういうわけですね。
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あやや |
わかってないでしょ!
前の映画版『大奥』は、
二宮くんと柴咲コウさんが主演でした。
二宮くん、色っぽかったなぁ。
わたし、舞台挨拶の日に行っちゃって、
映画の内容よりも二宮くんしか
憶えてないんですけど‥‥。
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森下 |
え? 行ったの?
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あやや |
や、行ったっていうか、たまたまっていうか、
そういう日だったっていうか‥‥。
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── |
行ったか行ってないかでいえば、行った。
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あやや |
行ったか行ってないかでいえば、
行きました。
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荒井 |
山Pのコンサートに続き‥‥。
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森下 |
好きやなー。
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あやや |
でね! もう、ついでに言いますけどね!
二宮和也さんが壇上に現れたとき、
なにしろ二宮さんの視界に入ろうと思って、
こうやって、こぉーやって、やったのに、
ちっとも見てくれなかったです。
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── |
あ、写真撮り損ねた。
あやちゃん、いまの、もう1回やって。
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あやや |
もう、こうやって、こうやって、
こぉーーーんなにアピールしたのに、
ぜんぜん、彼の瞳には、映らなかった。
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|
── |
ありがとうございました。
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あやや |
それは、さておき、このドラマ、
プロデューサーは磯山晶さんです。磯山Pです。
そのあたりも期待が高まります。
森下さんは、どのへんに期待してますか?
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森下 |
原作が好きなんですよ、私。
ずーっと、マンガで読んでて、
いまだに1冊1冊買いそろえてるんだけど。
いま、7巻かな。
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あやや |
私も途中まで読んでます。
おもしろいですよねー。
|
森下 |
よしながふみさんは天才だと思います。
すげー、おもしろいです。
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── |
またしても基本的なことを聞きますけど、
これは、男と女が逆転している
という設定なんですよね。
|
あやや |
そう、男女が逆転してるんです。
そういうマンガなんです。
|
森下 |
なぜそうなるかというと、
三代将軍家光のときに
男だけがかかる疫病が流行るんです。
それで、男がすごく少なくなっちゃう。
結果、病気に対して丈夫な女が働く、
政治も切り盛りするっていう。
だから大奥は女じゃなくて男の園になるんです。
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荒井 |
正統派の「大奥」とは別のドラマなんですね。
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森下 |
いってしまえば、SFです。
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荒井 |
じゃあ、これは多部未華子さんが男役?
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|
あやや |
男役というか、多部未華子さんが
徳川家光なんです、将軍なんです。
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森下 |
将軍なんだけど、女なんですよ。
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── |
へーーー、やっぱ、おもしろそう。
|
あやや |
で、堺雅人さんは僧侶の役なんですけど、
これは、多部ちゃんと恋に落ちるわけですか。
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森下 |
そうです。
|
あやや |
でも、堺さんは僧侶じゃないですか。
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森下 |
還俗するんですよ。
ほら、正統派の「大奥」でもあったじゃん。
「お万の方」っていうさ、
以前やったフジテレビのドラマだと
瀬戸朝香さんがやった役で、
還俗して大奥に入れられてっていう、
あれの男バージョン。
|
荒井 |
ああ、そういうことなんだ。
なんていうか、複雑な役どころですね。
|
森下 |
複雑な役どころです。
女の将軍に仕えるために
還俗させられて大奥に入る僧侶。
|
あやや |
でも、堺さんですから、逆にたのしみです。
ここでちょっと前のドラマを振り返りますけど、
堺さん主演の『リーガル・ハイ』、
すっごいおもしろかったですよね!
|
森下 |
よかったねー。
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荒井 |
新垣結衣さんもひと皮むけたっていう。
|
あやや |
よかった、ガッキー。
超よかった、ガッキー。
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|
森下 |
ガッキーがあのドラマで、
ひと皮むけるんじゃないかって
わたしたち予想してたんだよね。
|
あやや |
そうそうそう、そのとおりです!
ドラマとしての『リーガル・ハイ』を
一押ししただけでなく、
新垣結衣さんを堺雅人さんが引き立てる、
というところまで言及してました。
そしたら、もう、見事に。
|
森下 |
そうそうそう。
「素材派」のガッキーを料理する、
みたいなことを言ってたら、まさに。
|
荒井 |
サーモンがあぶりトロサーモンになる、
みたいなことを言ってたら
ドンピシャでしたね。
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あやや |
はい、もう、そのとおりに。
前回は『リーガル・ハイ』を
押しといてよかったです!
|
森下 |
おもしろかったですねー。
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あやや |
ちなみに、堺さん、
このコーナー読んでくれてるらしいですから。
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森下 |
え、そうなの?
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あやや |
堺さ〜〜〜ん、読んでますかぁ〜〜。
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|
── |
手を振ってどうする。
|
あやや |
で、戻りますけど、『大奥』ほんとにたのしみ。
だって、設定はおもしろいし、キャストはいいし、
メインの軸はラブなわけでしょう?
多部ちゃんが慕っちゃったするわけでしょ、
堺さんのことを。それはいいわ。たまらないわ。
キュンキュンするわ。
|
森下 |
もうちょっと大人っぽい
キャスティングかなと思ったんだけど、
おそらく家光の少女時代から演じるから
多部ちゃんなんだろうね。
|
荒井 |
ほかのキャストとしては、
田中聖くんがいますね。
|
あやや |
KAT-TUNですね。
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荒井 |
金曜10時の枠って、
田中くんが主役やったこともありましたよね。
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森下 |
『特急田中3号』。
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あやや |
ああ、そうだ、そうだ。
あれも磯山プロデューサーでしたね。
|
── |
(ほんとによく知ってるなぁ、この人たち)
|
荒井 |
で、このドラマが終わったあとに
映画版の『大奥』が公開されるんでしたっけ?
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|
あやや |
そういうつくりになってるみたいです。
並行してつくってるってことですよね。
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森下 |
いまもう劇場で予告やってるけど、
それがねぇ、また、おもしろそうなんです。
|
あやや |
うーーー、どっちもたのしみです! |
── |
どんどん、行きましょう。
|
あやや |
長澤まさみちゃんの『高校入試』、
ちょっと気になりませんか。
脚本が、小説家の湊かなえさんなんですよ。
あの、『告白』で本屋大賞を取った方ですよね。
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森下 |
もともとドラマの脚本も書かれていたみたいです。
|
あやや |
あ、そうなんですか。
映画の『告白』は‥‥怖かったですよね。
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|
森下 |
怖かったねぇ!
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あやや |
松たか子さんがすごかった。
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森下 |
松たか子さんは『夢売るふたり』もすごかった。
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あやや |
あー、あれも怖いらしいですね。
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森下 |
怖いよー、怖いよー。
男の人は観るもんじゃないです。
|
荒井 |
えっ、どういう意味の怖さなんですか。
|
森下 |
なんていうんでしょう、
実際に「いそう」で怖いんです。
業(ごう)の深い怖さ。
|
荒井 |
ああ、そういう系か。
観たいような、観たくないような。
ドラマの話に戻りますけれども、
『高校入試』もミステリーなんですか?
|
あやや |
ミステリーみたいです。
|
荒井 |
高校入試なのに、ミステリー。
うーん、どういう感じなんだろう。
|
あやや |
密室、教室の中のセリフまわしが注目、
みたいなことが書いてありますけど。
|
── |
えーっと
「ワン・シチュエーションのセリフ劇」‥‥。
|
森下 |
ワン・シチュエーションなんだ、これ。
|
あやや |
ええ!
ワン・シチュエーション、すごいですね。
|
|
荒井 |
つまり、基本的には、
教室で展開するっていうこと?
|
── |
だいたい学校の中で、
ぐらいの話なんでしょうか。
|
森下 |
ワンシチュエーションものって、
ふつう、前へ、前へ、話が転がるじゃない?
ある状況があって、
その場でどんどん話が起こっていく。
でも、湊かなえさんの小説って、
例えば『告白』でもそうなんだけど、
何かが起こって、それをたぐっていくというか、
どんどん過去に行く感じなんだけど。
|
あやや |
ああ、そうそう、そういう感じありますよね。
|
森下 |
はたしてそれを
どういうふうにやっていくんだろう。
そこにすごく興味がありますね。
|
あやや |
あーー、そういう見方があるんですね。
なるほどー。
|
荒井 |
振り返る過去が1日とか2日なのかな。
試験当日と前日と、みたいな。
|
── |
資料を読むと、キャストの役柄が、
試験会場担当別になってますね。
この設定を読んでるだけでもおもしろそう。
|
あやや |
‥‥ああー、たしかに。
ストーリーも設定も、ドラマ全体が
おもしろそうな感じがしますね。
小説タイプのドラマ。
いいんじゃないですか、期待できますね。
なんていうか、
「チャレンジ」を感じますよね、すごく。
|
|
森下 |
うん、うん。
|
荒井 |
たしかに。
|
あやや |
主演は、『モテキ』以来、
完全にひとつ抜けた感のある、長澤まさみさん。
|
荒井 |
いい子ちゃん的な清純派から抜けだしましたね。
|
あやや |
でも、じつは『モテキ』の前にも、
けっこうはじけてましたよね。
『GOLD』で。
|
森下 |
ああ、そういえばそうですね。
|
あやや |
あれは、天海祐希さんとの掛け合いで、
まーちゃんの新しい一面が
いい感じに引き出されてました。
|
荒井 |
このあいだの『都市伝説の女』では、
ずっと脚だしてましたよね。
|
あやや |
そうそう、まーちゃん、
ずーーーっと脚だしてた。
|
荒井 |
これでもか、っていうぐらい。
今回は違うでしょうね。
|
あやや |
いや、ちょっとは出るんじゃないですか。
出さないともったいないですよ。
|
森下 |
でも、写真を見るかぎり、
パンツスーツっぽくない?
今回、脚、封印でしょ。
|
あやや |
脚、封印しちゃうんだ、もったいなーーい。
|
|
荒井 |
あまりにも脚で押してくるから、一回休み。
|
あやや |
もったいなーーい。
あの脚、見たい、あの脚、見たい。
あれじゃないですか、
パンツスーツの日もあるけど、
タイトなスカートの日もあるとか‥‥。
|
森下 |
いや、でも、ワン・シチュエーションだから。
|
あやや |
あっ、そうか!
ワン・シチュエーションだから着替えない!
ガーーーーン! 脚ーー。
|
|
荒井 |
まぁ、まぁ(笑)。 |
あやや |
つぎは、米倉涼子さま、行きますか。
『Doctor-X』です。
|
森下 |
けっこういい気がします、『Doctor-X』。
米倉さまのドラマはついつい観ちゃうよね。
|
あやや |
この「連ドラチェック」って、
基本、春と秋、年2回やってるじゃないですか。
で、米倉さまのドラマ主演のペースも
半年に1回だから、ちょうどいつも
米倉涼子主演ドラマがラインナップにあるんですよ。
|
── |
あーー、そういうことなんだ。
なんか、いっつも1本、かならず、
米倉涼子さんのドラマがあるなと。
|
あやや |
私たちのペースとリンクしちゃってるんです。
その意味でいえば、米倉さまは働きものですよ。
|
森下 |
そうだねー。半年に1本主演だもんね。
私、働きものは好きです。
|
あやや |
私もです!
|
── |
で、毎回、かならず、あやちゃんが
「米倉涼子さんの魅力はボディーです!」
と言うんだけど。
|
あやや |
はい! 米倉さまと言えば、このスタイルですよ。
今日はみなさんに見ていただきたいものがあるんです。
こちらです! 婦人公論10月7日号!
ご覧ください、このポージングを! |
|
── |
わざわざそんなものを持ち込んで‥‥。
|
あやや |
どうですか、このポージング!
できますか? このポージング!
|
|
── |
マネしない、マネしない。
|
あやや |
二の腕を出しつつ、
脚も、こう、出すわけですよ。
ああ、なんていうポージングでしょう!
|
── |
座って、座って。
|
荒井 |
さすが、ブロードウェイ仕込み。
|
あやや |
なんていうんでしょう、
緊張感がありますよ、米倉さまのスタイルには。
緊張感、ありまくりですよ。
|
森下 |
うーーん、きれいな脚ですねぇ。
|
あやや |
きれいな脚と腕、
いい感じに肉がついてるのもいいですよね。
|
森下 |
あやちゃん、そこ譲らないよね。
|
あやや |
うん、譲らない。
|
── |
毎回、聞いてる気がする。
米倉涼子さんの肉づきの話。
|
あやや |
今回も米倉さまのボディーの話ができて
たいへん満足です。
で、ドラマの話ですが。
|
森下 |
フリーランスの外科医の話だそうですよ。
フリーの医師って‥‥すごいな。
|
あやや |
ありえるんですかね。
|
荒井 |
ま、簡単にいえば、
ブラック・ジャックですかね。
|
森下 |
ブラック・ジャックですよね。
|
あやや |
女版ブラック・ジャック?
ふつうに考えると難しそうですけど、
米倉さまなら‥‥。
|
森下 |
ありそうだよねー(笑)。
カツーン、カツーンって廊下を歩いてきて、
バッと手術室のドアを開けて
さっそうと現れる、みたいな。
|
あやや |
なぜか脚を出して手術に臨む、みたいな。
|
森下 |
なにしろ『Doctor-X』ですからね。
|
荒井 |
でも、『Doctor-X』というわりに、
サブタイトルで名前発表してますね。
|
|
あやや |
‥‥ほんとだ。
『Doctor-X 外科医・大門未知子』。
|
森下 |
「X」なのに‥‥。
|
荒井 |
ちっとも「X」じゃない(笑)。
|
── |
でもさぁ、米倉涼子さんのドラマは、
毎回、ここでこんなふうに、
「つっこみどころ多い」みたいに語られるけど、
いつもちゃんと人気なんだよね?
|
あやや |
そうそうそう、そうなんですよ。
なんだかんだいって、おもしろいし、
数字もちゃんととってるんですよ。
|
森下 |
うん。
|
荒井 |
観てみると、おもしろいんですよね。
|
あやや |
今回の脚本は、中園ミホさんです。
米倉涼子さんとのタッグは
『ナサケの女〜国税局査察官〜』以来。
心配いらないですね、これは。
|
── |
こうなるともう、ひとつのジャンルのような。
|
森下 |
たしかに、切り開いてる感はありますね。
|
あやや |
うん。ほかの人にはできないでしょう、これ。
|
荒井 |
そうですねぇ。米倉涼子以外では成り立たない、
と思わせるものがありますね。
|
── |
すごいなぁ。
(つづきます!) |