── |
はい、よろしくお願いします。
|
一同 |
よろしくおねがいしまーす!
|
|
あやや |
いやー、うれしいなぁ!
半年に1回の連ドラチェックですよ。
ほんとにありがとうございますぅ。
|
森下 |
ふふふふ。
|
荒井 |
よろしくお願いします。
|
あやや |
こうしてまた集まることができて。
ほんっとうれしいです、今日は。
なぜなら‥‥
いきなり話はじめちゃっていいですか。
|
|
森下 |
はい。
|
荒井 |
どうぞ。
|
あやや |
なぜなら、この秋のドラマのラインナップ、
最初は、なんか光る感じが
ないような気がしてたんですけど、
情報がアップデートされていくにつれて、
けっこうおもしろいものが多いような気がして。
つまり、今季は、期待できるんじゃないかと!
|
森下 |
ほほぅ。
|
荒井 |
夏のドラマが全体にいまひとつでしたしね。
|
|
あやや |
ま、そうともいえますね。
|
荒井 |
この夏のドラマは、
ちゃんと最後まで観たっていうのは
じつは、何本もなかったかもしれないなー。
|
森下 |
私も虫食いでしか観れなかったかも。
|
あやや |
ええーっ!
|
|
森下 |
あややは、最後まで何本くらい観たの?
|
あやや |
十数本。
|
森下 |
すごいね、あいかわらず!
|
荒井 |
それ、ほとんど観てるといっても
過言じゃない気がする。
|
あやや |
いやいや、そんな。ふつう、ふつう。
|
── |
ふつうじゃない。
|
森下 |
ドラマ界を支えてくださっている。
|
|
あやや |
こんな私でよろしければ、支え続けます!
で、話は戻りまして、この秋のドラマですが、
今回、全体を見渡したときに
『家政婦のミタ』効果がいい感じに出てるな
っていうのを感じました。
|
荒井 |
最終回の視聴率、40パーセントの『ミタ』。
|
あやや |
はい。
前のシーズンあたりから、
いわゆる原作ものじゃないドラマが
徐々に増えてきましたけど、
今回はさらに、オリジナル路線の
いいドラマ増えてる感じがします。
つまり、これは、どういうことかというと!
(ドン!)
|
|
── |
机を叩かないで。
飲み物がこぼれちゃうから。
|
あやや |
まじめにいいドラマをつくったら、
原作のファンがついてなくても、
40パーセントまでいくんだ、
っていう結果をうけて、
ドラマがつくられはじめたということですよ。
そういう『ミタ』の影響が
本格的に出はじめたということです。
|
── |
つまり、『ミタ』が
去年の年末あたりに高視聴率をとって、
それを受けて「いけるぞ」ということで
企画が動き出して、それが反映されるのが
今クールあたりのドラマであると。
|
あやや |
そーゆーことです!
いつも、まとめをサンキュウ!
|
荒井 |
40ってのは、たしかに
それだけのインパクトがありますよね。
いま、20だってなかなかいかないですもんね。
|
森下 |
聞いた話によると、
ドラマで40パーセントって、
「60年に1度」と言われているそうですよ。
|
|
あやや |
60年!
|
荒井 |
60年って‥‥まだ日本のテレビが
はじまってないんじゃないですか?
|
森下 |
あれ(笑)?
|
|
── |
ええと、検索しましたところ、
NHKが日本初の地上波放送をしたのが
1953年ですね。
|
荒井 |
‥‥59年前じゃないですか。
|
森下 |
私、まちがっておりました!
|
あやや |
いや、そのくらいすごい数字だってことじゃないの?
|
── |
いや、それにしたって60年はムリだ。
|
あやや |
なんで! 比喩でしょ!
|
|
荒井 |
厳密にいえばまだ60年経ってませんね。
|
森下 |
いや、ごめん、私の勘違い‥‥。
|
あやや |
だって、そんなこといったら、
ほら、宇宙の、ビッグバンとかだって
誰も見てないじゃないですか!
|
── |
「ビッグバンとか」って‥‥。
|
荒井 |
めちゃくちゃだ‥‥。
|
あやや |
つまり、『ミタ』の視聴率が、
ビッグバン並にすごかったってことですよ!
|
森下 |
おおお、そう来る?
|
あやや |
ところがね、私、言ってもいいですか?
『ミタ』の視聴率は、
ちょっと行きすぎだと思います!
|
|
── |
なんだそりゃ。
|
荒井 |
めちゃくちゃだ‥‥。
|
あやや |
『ミタ』はいいドラマですし、私も好きです!
しかし、40パーセントは、
ちょっとびっくりっていうか、
「そんな?」っていう気がしなくもない気がして、
ちょっとブームみたいになっていることに対して
じつは、軽く批判的だったりしたんです。
しかし!
|
── |
「しかし」だらけだ。
|
あやや |
しかし! こうして半年経って、
『ミタ』の高視聴率がこんなふうに
ドラマ全体にいい影響を与えているのを見ると、
これはとってもいいことだなと思いました。
ありがとう、『ミタ』!
|
森下 |
まとめると?
|
あやや |
つまり、この秋のドラマは
おもしろそうですよ、ってことです!
|
|
荒井 |
そういうことですね。
|
── |
さっさとはじめようよ。
|
あやや |
じゃ、『ゴーイングマイホーム』あたりから
はじめましょうか。
|
森下 |
是枝裕和さんのだ。
|
── |
え? 映画監督の?
|
あやや |
そうなんです。
是枝さんがドラマの監督・脚本を務める
ということで話題になってます。
そして、山口智子さんが16年振りに復帰。
宮崎あおいちゃんも出ます。
|
荒井 |
テレビドラマは、めずらしい感じの
顔ぶれになってますよね。
|
あやや |
さらに、西田敏行さん、阿部サダヲさん、
夏八木勲さん、吉行和子さん。
|
荒井 |
是枝作品らしく、YOUさんもいます。
よくこれだけ集めたなー。
|
── |
映画っぽいですね、たしかに。
|
あやや |
ところで、みなさんは
是枝さんの映画はご覧になっていますか。
|
|
荒井 |
観てますよ、ぜんぶじゃないけど。
|
森下 |
私は、『誰も知らない』とか、
『歩いても歩いても』とか。
|
あやや |
最近だと『奇跡』ですね、九州新幹線全線開業の。
すごいよかったですよ。
是枝さんの脚本って、すごくいいと思うんですけど、
ドラマと映画って違うじゃないですか。
こう、観るほうのスタンスも。
だから、あの「静かな、いい感じ」が、
どんなふうになっちゃうのか、期待と心配が。
|
── |
ドラマを観る感じと、
映画を観る感じは、どう違うの?
|
あやや |
なんていうか、映画館で映画観るときって、
観ようと思って観てるじゃないですか。
|
森下 |
あー、そうだね。
家で観るときって、適当だもんね。
|
あやや |
適当なんですよ。
だからドラマって、変なセリフとか多いんですよ。
こう、観てる人を引きつけるための
決めぜりふみたいなのとか。
「おだまり!」みたいな。
|
|
── |
‥‥「おだまり!」とか、言う?
|
森下 |
最近のドラマは言わないかも(笑)。
|
荒井 |
たしかに(笑)。
|
あやや |
あれ? なんか、あったじゃないですか、
こないだの、榮倉奈々ちゃんの‥‥。
|
森下 |
『黒の女教師』?
|
あやや |
そうそうそうそう。
あれ、なんでしたっけ?
なんか言うじゃないですか。
「やかましや!」じゃなくって‥‥。
|
荒井 |
「やかましや」?
|
── |
野村萬斎?
|
あやや |
じゃなくて‥‥
「無礼者」? 「狼藉者」?
|
森下 |
「愚か者!」だ。
|
|
あやや |
「愚か者!」だ、「愚か者!」、
そういうこと言わないんですよ、是枝作品は。
「おろかものー!」とか、
「とびげりー!」とか。
|
荒井 |
跳び蹴りじゃなくて
回し蹴りですよ、あれは(笑)。
|
あやや |
そうでしたっけ。
けっきょく私、ぜんぶ観ちゃいましたよ、
『黒の女教師』。
|
森下 |
私も観た。
|
── |
すいません、なにがなんだか
わからなくなってきました。
|
あやや |
そういう特殊な設定や展開が
当たり前のドラマの世界にあって、
是枝作品がどんなふうに映るのかな、
ということです。
|
── |
それは、ややもすると、
「ちょっと地味になっちゃうのでは?」
というような心配も込めて?
|
あやや |
そういう心配も、ないことはないです。
ただね、私‥‥
ちょっと小耳に挟んだんです。
山口智子さんがなぜこのタイミングで、
16年振りに復帰するのか?
それは、
「脚本を読んでおもしろかった」からだそうです!
|
|
荒井 |
ああ、インタビューで答えてましたね。
|
── |
それ、「小耳に挟んだ」って言う?
|
あやや |
インタビューで答えてたのを
「小耳に挟んだ」んです。
|
|
── |
そりゃ、インタビューを読んだだけだろ。
|
あやや |
ところでどうですか、
この山口智子さんの変わらなさっぷりったら!
連ドラは『ロンバケ』以来、16年振りだそうですよ。
|
荒井 |
たしかに、16年振りとは思えないですね。
|
── |
『ロンバケ』を観て
思わずソファーを買っちゃった森下さんは、
感慨深いものがあったりしますか。
|
森下 |
ってことは、
うちのソファーも16年経ってるのかぁ。
|
|
── |
いや、ソファーの感慨ではなくて。
|
あやや |
あと、私が小耳に挟んだ情報によりますと、
『LIFE』でおなじみの飯島奈美さんが
フードスタイリストを務めてらっしゃいます!
|
森下 |
あっ、そうなんですか。
|
荒井 |
へぇー。
|
── |
だからそれ、
「小耳に挟んだ」って言わないから。
|
あやや |
きっとドラマのなかで、
飯島さんのおいしい料理が
たくさん見られると思います。
|
── |
ほかのみなさんはどうですか。
|
荒井 |
これ、是枝さんの作品だっていうのを知らないで、
ふつうにタイトルと主演の阿部寛さんだけ見たら、
『結婚できない男』を連想しますね。
|
あやや |
ああ、そうですね。『白い春』とかね。
制作が関西テレビだし。
|
荒井 |
ただ、是枝さんがやるんだから、
きっと既存のドラマとは違うものを
見せてもらえるのではないかなと。
|
|
森下 |
そうそう、そこが一番の期待ですね。
|
あやや |
セリフ回しとか、画のアングルとかも、
違っておもしろいかもしれない。
あとは、さっきも言いましたけど、
観ながら平気で席を立っちゃうような環境で、
適当に観たときにどうなのかというところですね。
|
荒井 |
内容としてはどういうものなんですか。
テレビ情報誌を拾い読むと
「ホームドラマにしてファンタジー」
みたいなことが書いてありますけど‥‥。
|
森下 |
そう、なんか、
妖精みたいなものが出てくるんでしょ?
「クーナ」っていう
謎の生き物が出てくるらしい。
|
荒井 |
えーーっ。
なんですかその是枝作品らしからぬ設定は。
|
あやや |
あっ、そういう感じなんだ。
それはちょっと、逆に期待が。
|
荒井 |
たしかに、
「ユーモラス」とも書いてあるなぁ。
観てみないとわからないですね。
|
あやや |
でも、やっぱり、いちばんの魅力は
是枝さんがドラマをやるっていうことでしょう。
その意味では、是枝さんをドラマに呼んで、
これまでにないものをつくろうとした
制作チームの意識の高さに拍手を送りたいです!
|
|
森下 |
あ、そういえば、このプロデューサー
私の大学の同級生なんですよ。
豊福陽子さん。
|
── |
へぇーー。
|
あやや |
そうなんですか。
じゃあ、よろしくお伝えください。
とあるドラマファンが拍手を送っていたと!
|
── |
はい、じゃ、そんなところで
つぎのドラマに行きましょう。
ペースが遅いぞ、いつも以上に!
|
あやや |
ゆっくりやりましょうよぉ。
|
あやや |
じゃ、月9に行きましょう。
『PRICELESS 〜あるわけねぇだろ、んなもん!』。
木村拓哉さん主演です。
今回も、いいものをつくるぞー
という気概を感じますね。
|
荒井 |
脚本家は古家和尚さん。
|
あやや |
どちらかというと、
ヒューマンドラマ系の脚本を
お書きになる方ですよね。
月曜9時で、木村さんが主演で、
しかも、ちょっと心があたたまるようないい話。
こういうのを求めてる人も
多いんじゃないかなぁと感じさせるドラマです。
|
|
荒井 |
木村拓哉さんと古家さんが組むのは、
はじめてですかね。
|
あやや |
はじめてだと思います。
同じSMAPでは、
草なぎ剛さん主演の『任侠ヘルパー』が
古家さんの脚本ですよね。
|
森下 |
ああ、あれ、おもしろかったですねー。
|
あやや |
おもしろかったですよねー。
だから、SMAPと古家さんの組み合わせは
なんとなく相性がいいんじゃないかと。
|
荒井 |
お相手は香里奈さん。
ドラマ界で、いまモテモテですよね。
|
森下 |
働き者ですよねぇー。
|
あやや |
しかも、東京ガールズコレクションとか、
ショーにも出てるんですもんねぇー。
|
荒井 |
モデル出身ですよね、っていうか現在も
モデルであり女優でもあるわけですけどね。
|
森下 |
もうわたし、一所懸命働いてる人を見ると、
おばちゃん感心するわ、
っていう気持ちになります。
|
あやや |
ああー、わかります、わかります。
上戸彩ちゃんの健気さとかね。
|
|
森下 |
そうそうそう(笑)。
|
あやや |
どんな仕事もきちんとこなす! みたいな。
香里奈さんにもそういう感じがあります。
|
荒井 |
中井貴一さんが
ちょっと意外なキャスティングですね‥‥。
|
あやや |
ハイ、ハイ、ハーーーイ!!
|
|
── |
うるさいよ。
|
森下 |
はい、あややさん、どうぞ。
|
あやや |
じつは、木村拓哉さんと中井貴一さんには
とある共通点があるんです!
さぁ、みなさん、なんだかわかりますか?
みんなで、かんがえよーーーっ!
|
── |
いいから、言いなよ。
|
あやや |
お手元のフリップにお書きください!
|
森下 |
ないから。
|
荒井 |
ないから。
|
|
── |
いいから、言いなよ。
|
あやや |
じつはこのおふたり、
「芸能人・綾瀬はるかファンクラブ」の
会員どうしなんです!
|
森下 |
そんなのあるんだ!
|
荒井 |
意外な取り合わせですね。
|
あやや |
これ、『スマスマ』に中井貴一さんが出たときに
木村さんと話してましたから、たしかですよ。
「ぼくたちは、芸能人・綾瀬はるかファンクラブの
会員だから」って。
|
森下 |
綾瀬はるかさんは共演者に
すごく好かれる女優さんですからねー。
|
あやや |
そうみたいですね。
撮影中の綾瀬はるかさんの天然ボケっぷりとか
かわいいエピソードを披露し合ってましたよ。
あっ、そういえば、『JIN』で
いっしょに仕事をした森下さんも、
綾瀬はるかファンクラブなんじゃないですか?
|
森下 |
はいはい、好きになっちゃう感じはわかります。
|
荒井 |
天然で裏がなさそうな感じが、いいんでしょうね。
|
あやや |
中谷美紀さんとかも、
そのファンクラブの会員みたいですよ。
|
|
森下 |
あー、そうそう。
|
荒井 |
念のために言うと、このドラマに
綾瀬はるかさんは出ません。
|
あやや |
そう、出ません!
|
── |
あれ? 出ないのになんで
綾瀬はるかさんの話になってるんだ?
|
あやや |
だから、中井貴一さんと木村拓哉さんが
「芸能人・綾瀬はるかファンクラブ」で。
|
── |
それが縁で中井貴一さんが
このドラマに出ることになったの?
|
森下 |
そういうわけじゃないんじゃないですか?
|
あやや |
そういうわけじゃないです。
中井さんと木村さんにそういう共通点があるって
わたしが言いたかっただけです。
そういう意味では、言えて満足です!
|
|
── |
なにがなんやら。
(つづきます) |