リーガルV
テレビ朝日●木曜21時
あやや
さぁ、米倉サマです!
森下
私たちの米倉サマが主演する
新シリーズのドラマ!
あやや
『ドクターX』に続く新しいドラマは‥‥。
森下
『リーガルV(ファイブ)』!
あやや
『リーガルV(ブイ)』!
森下
‥‥え、「ファイブ」じゃないの?
あやや
‥‥「ブイ」でしょう。
荒井
いきなりタイトルでつまづきました。
どっちなんですか。
森下
『リーガルファイブ』!
あやや
『リーガルブイ』!
──
調べます‥‥
はい、わかりました。
『リーガルV(ブイ)』です!
森下
うっそーー!
あやや
『ドクターX』は
「エックス」と読ませたんだから、
『リーガルV』は「ブイ」でしょ。
森下
なんで『リーガルV』が「ブイ」なの。
意味わかんなーい。
あやや
意味はわかりますよ。
「職業+アルファベット」ですよ。
──
めずらしくあやちゃんが
森下さんに説明してる。
あやや
だって『リーガルV』が「ファイブ」だったら、
シリーズ1作目なのに
いきなり5になるじゃないですか。
1も2も3もなく、
いきなり5ってことないでしょ。
「スターウォーズ」じゃないんだから。
──
「スターウォーズ」はあとから
1と2と3がつくられただけで、
いきなり4だったわけじゃないぞ。
荒井
またややこしいことを‥‥。
森下
ええとね、違うの、私は、5作目じゃなくて、
「リーガルな戦隊モノ」だと思って期待したの。
──
あーー、なるほど!
荒井
「なんとか戦隊、リーガルファーイブ!」
だと思ってたわけですか。
森下
そうそうそう。
赤だ、青だ、ピンクだ、って、
弁護士が5人いるのかと。
あやや
あ、おもしろそう(笑)。
森下
でしょ?
荒井
米倉さんなら、それもハマりそうですね。
森下
真ん中に真っ赤な米倉サマがいるんじゃないかと。
ほら、それっぽく変身しそうじゃん。
──
なにに変身するんですか。
荒井
ぼくもひとつ言わせてもらうなら、
『リーガルV』って、
『リーガルハイ』と一文字違いで
紛らわしくないですか? ってことだなあ。
あやや
あと、この『リーガルV』のロゴって
栄養ドリンクみたいだね。
森下
ほんとだ!
滋養強壮・栄養補給に
「リーガルV」!!!
──
おい、あなたたち、いい加減にしろ。
あやや
はーい、ドラマの話をしましょう。
森下
失礼しましたー。
荒井
これは、おおまかな内容としては、
ドクターが弁護士になった、
というようなことでいいのかな。
──
ええと、公式サイトによれば‥‥
正義の涙の法廷劇。
豪華キャスト陣とともに心機一転。
米倉が挑む次世代リーガルドラマ。
と書いてあります。
あやや
米倉サマは、資格を剥奪された元弁護士で、
「ペーパー弁護士を使って法廷に挑む」だって。
荒井
ってことはやっぱり、
『ドクターX』を法廷モノにした、
って感じですかね。
いや、悪く言ってるように
聞こえるかもしれませんが、
「安定のおもしろさ」という意味で言ってます。
森下
わかります。
あやや
そして、みなさん、
このメインビジュアルをご覧ください。
米倉サマ、ちゃーーんとわかってらっしゃる。
見てください、この肌の露出を!
森下
わかっていらっしゃる(笑)。
荒井
またそういう話ですね(笑)。
あやや
米倉サマとからだの話は
切っても切り離せません!
ほら、この、上着を肩にかけつつ、
反対側の肩はノースリーブ!
森下
もうさぁ、この格好できる40代は、
米倉サマだけだよね。
荒井
こっちの写真のVサインも
なかなかできる人はいませんよ。
あやや
そ・し・て!
こちらも注目。
なんと、菜々緒さんも出ますよ。
森下
美脚対決ですよ。
あやや
そうなんです、そうなんです。
荒井
なんか、このふたり
コンセプト似てますよね。
──
「コンセプト」(笑)。
森下
美脚対美脚みたいなことだね。
うーん、レベル高い。
──
設定も、ライバル関係にあるようですね。
あやや
そのマッチメイク、いいと思います!
荒井
「マッチメイク」(笑)。
あやや
いや、もう、プロレス感、
出して行きましょう!
──
あ、ほんとにプロレスっぽいですよ。
「米倉vs菜々緒」の対決は、
『ドクターX』の第9話、
『家政婦は見た!』に続き、3回目だそうです。
荒井
ああー、たしかにやってましたね。
あやや
因縁の対決! 宿命の対決!
完全にプロレスじゃないですか。
ヤバい、たのしみになってきました。
ああ、こうやってまた、
これがシリーズになっていくんだなぁ‥‥。
荒井
そのあたりはほんとうに
テレ朝は上手ですよね。
──
ほかのキャストはどうですか?
あやや
メインの役どころに向井理さん。
向井さんは、最近、
いい感じで落ち着いてきたというか、
安定感があるなあと思います。
森下
ああ、そうですね。
──
小日向文世さん、
荒川良々さんも出ますね。
あやや
そう、そのへんのキャスティングが
ほんとにうまいんですよね。
あ、勝村政信さんもいる。
これ、勝村さんは、
けっこう重要な役ですよ、きっと。
荒井
小日向さん、勝村さんって、
『HERO』じゃないですか。
あやや
ああ、そうですね、『HERO』ですね。
森下
新しいシリーズとはおもえない完成度。
荒井
むしろ、西田敏行さんが
なぜいないんだ、という感じですね。
あやや
蛭間院長はいないんですよ。
あ、高橋英樹さん出ますね。
もしかして、蛭間院長的なポジション?
荒井
あと、視聴者的には、岸部一徳さんがほしい。
──
出た、荒井先生の岸部一徳さん贔屓。
あやや
「みーちこぉー」
森下
「みーちこぉー」
荒井
いてほしいんだけどなぁ。
──
ええと、脚本は、橋本裕志さん。
あやや
あ、橋本裕志さん。
『リスクの神様』『就活家族』『オトナ高校』。
おもしろい作品、多いですよね。
荒井
今回も期待できますね。
森下
米倉サマが主演する
この手の水戸黄門的なものは、
やっぱり見ていておもしろいよねー。
あやや
ふつうにたのしみにしちゃいますね。
もう、わかってるんだけど‥‥
っていう展開なのに、おもしろく見ちゃう。
──
まさに「水戸黄門」的な。
森下
だってさ、『ドクターX』もさ、
たいてい患者候補がいて、
大門さんが手術やらせてもらえなくって、
必ず術前カンファレンスがあって、
「私がやります」「ええーっ!」って、
もう、それ、何回やるの!
荒井
ははははは。
森下
毎週、毎週、手を変え品を変え。
でも、なんか見ちゃうんだよね。
あやや
そうなんですよねーー。
この『リーガルV』もまた
何シリーズか続くんですよ。
荒井
で、5シリーズくらい続いたところで、
また別の「職業+アルファベット」に。
あやや
『フォーマルS』とかになるんですよ。
荒井
『フォーマルS』?
──
「フォーマル」って職業なの?
あやや
いや、その、アパレル業界、みたいな。
森下
「フォーマルエス」って、
それ服のサイズじゃん(笑)。
荒井
ほんとだ(笑)。
あやや
なんか口から出ちゃったんですよ!
──
はい、つぎのドラマ、行きましょう。<
黄昏流星群
フジテレビ●木曜22時
あやや
フジテレビの木曜22時、
『黄昏流星群』です。
原作は弘兼憲史さんですよ。
みなさん、わかりますか、
このフジテレビの妙手が。
荒井
ん? どういうことですか?
あやや
ですから、『黄昏流星群』の原作は
弘兼憲史さんなんですよ。
みなさん、わかりますか、
このフジテレビの妙手が。
──
なんで同じことを2回言うんだ。
あやや
じゃあ、ヒント!
さっきとりあげた『スーツ』では、
織田裕二さんと鈴木保奈美さんが
27年振りに共演してました。
それは、つまり‥‥?
荒井
あー、そういうことか。
27年前にふたりが共演した
『東京ラブストーリー』の原作は柴門ふみさん。
その旦那さんが弘兼憲史さんということですね。
──
それがなぜ妙手なのかわからない。
あやや
ふふふふふ、これは、まぁ、
私のうがった見方なですけどね。
ふふふふふ。
森下
怖い、怖い。
あやや
あの、言ってもいいですか?
森下
言うんでしょ。
荒井
言うんでしょ。
──
言うんでしょ。
あやや
いいですか、みなさん。
ハッと気がついたら、
『東京ラブストーリー』から27年経ちました。
あのとき、カンチとリカのラブストーリーに
うっとりしていたドラマファンも
すっかりアラフォーどころか、アラフィフ。
時代は『黄昏流星群』ですよ、と。
荒井
あー、なるほど(笑)。
あやや
視聴者のみなさんも
相応に年を取ったでしょう、と。
柴門ふみさんの『東京ラブストーリー』じゃなくて、
弘兼憲史さんの『黄昏流星群』で、
年相応のラブをおたのしみください、と。
そういうメッセージがこの2本のドラマに
込められているんじゃないかと、
私は深読みしてたのしんでるんです、
ふふふふふふふふふふ。
森下
怖いって(笑)。
──
不敵に微笑んでるところすみません、
ぼく、原作の『黄昏流星群』を
よく知らないんですが。
あやや
ふふ?
荒井
かなりの人気漫画ですよ。
「ビッグコミックオリジナル」で、
もう20年ぐらい連載してるんじゃないですか。
森下
そうですね。
──
あ、そんなに。それはつまり、
黄昏世代の恋愛モノなんですか。
荒井
まあ、そのへんがテーマですね。
黄昏的な年齢、つまり、
50代、60代の恋愛を描いているんです。
森下
アラフィフ、アラカン。
あやや
アラカンの「カン」は還暦のカンですからね。
50代、60代のラブストーリーですよ。
森下
でもさ、実際は、このくらいの人たちって、
まだまだすっごく元気だよね。
荒井
黄昏れてはいないですよね、イメージ的に。
森下
色恋に関しても、
ぜんぜんまだ現役感がある方も大勢。
あやや
現役感ありますねー。
荒井
俳優さんたちは、とくにそうですよね。
森下
で、今回のメインのメンバーが、この人たち。
──
中山美穂さん、佐々木蔵之介さん、黒木瞳さん、
あやや
いやぁ、現役感あるわー。
とくに、ミポリンの現役感!
ああ、なんだか、たのしみになってきた。
すみません、ちょっとあらすじ読み込みます!
(‥‥しばし集中‥‥)
はい、わかりました!
──
お願いします。
あやや
まず、中山美穂さんと
佐々木蔵之介さんが夫婦なんです。
で、佐々木蔵之介さんは
黒木瞳さんとできちゃうんです。
そして中山美穂さんには20代の娘がいて、
その娘には婚約者がいるわけですね。
で‥‥なんと、その婚約者が
中山美穂さんとできちゃうんですって!
森下
あら、若い子とそうなっちゃうんですか。
あやや
そうなんです。
これはこれでたいへん興味深いですが、
黄昏世代どうしのドロドロ、
という感じじゃないみたい。
荒井
うーん、そうなんですか。
せっかくの『黄昏流星群』なのに。
あやや
で、その、ミポリンとそうなっちゃう、
婚約者の男の子が藤井流星さん、
ジャニーズWESTです。
荒井
ああ、そうですか。うーん‥‥。
あやや
藤井流星さんはいいと思うんですけど、
中山美穂さんの相手としては、
どうなんだろう‥‥。
ミポリンは、行くかなぁ‥‥
行かないんじゃないかなぁ。
荒井
ああ、わかります(笑)。
あやや
いや、そこを行くように見せるのが
ドラマですし、演出なんでしょうけど、
なんていうんでしょう、
キャスティングのところで
「ああ、その二人は行くわ!」っていうふうに。
森下
うん、うん、うん、してほしいよねぇ。
あやや
してほしいです、してほしいです。
やっぱりね、年上の女性と
若い男の子が恋におちる話はね、
ちゃんと夢を与えてほしいんですよ!
(ドン!)
──
机を叩かないで。お茶がこぼれる。
森下
アラフィフと恋に落ちるにしては、
ちょっと、イメージがやんちゃすぎるのかしら。
あやや
ふつうにラブストーリーが見たいですよね、
藤井流星さんだと。
森下
そうそうそう、年齢差のラブとかにせずに。
──
じゃ、たとえば、
誰だったらよかったと思うんですか?
森下
パッと思いつくところで言うと、
亀梨和也くんなら、ありそう。
あやや
あああ、そうそうそう!
亀梨くんとかね、いっそ佐藤健くんとかね。
荒井
どっちも30歳近いじゃないですか。
あやや
いいんです!
森下
いいんです!
──
真剣‥‥。
森下
やんちゃで元気な感じもいいんだけど、
ちょっと「いい子」な成分がほしいんだよね。
それがないと、アラフィフは
なかなか行かないんじゃないかなー。
あやや
どうせ夢を見るなら、
「それは見たい!」っていう
夢にしてほしいんですよね。。
たとえば‥‥ほら、あの、
原田知世さんと斎藤工くんぐらいの感じで。
森下
それ、NHKでやったやつじゃん。
荒井
『運命に、似た恋』。
あやや
そうそうそう、あのくらいの感じが見たい!
(ドン!)
──
机を叩かないでってば。
荒井
しかし、これ、原作をどうつかうんだろう。
『黄昏流星群』って、
とにかくたくさんの物語がありますからね。
あやや
『不惑の星』という
エピソードをやるみたいですよ。
じつは私、事前に読んできました!
ドラマ化を記念して
無料キャンペーン中だったんです。
森下
あ、そうなんだ。
あやや
でも、そのまんまの話じゃないみたいです。
私が読んだ『不惑の星』のなかには、
娘の婚約者に恋する話はありませんでしたから。
荒井
いくつかのエピソードから
要素を組み合わせるかもしれないですね。
オムニバスみたいにするパターンもあるか。
あやや
原作がどこまで再現されるか知りませんが、
読んだ感想としては、
『不惑の星』はおもしろかったですよ。
ちょっと枯れた感じがいいなぁと思いました。
だから、なんというか、
ミポリンが若い子に恋する、みたいなことを、
わざわざしなくてもいいのに、とも。
荒井
まぁ、かといって、50代、60代が、
毎週、ずぶずぶの恋をするだけというのも、
うーん、テレビドラマとして、どうなんでしょう。
森下
枯れた感じの恋愛、というだけならいいですけど、
ラブシーンとなるとどうでしょうね。
正直、世の中には見たいラブシーンと
見たくないラブシーンというものがあってさ。
あやや
おおお、いいですね、その視点!
(ドン!)
──
そこは机を叩くところじゃないだろう。
森下
かなり年齢を重ねた人たちが、
若者のように恋に落ちて、
画としてもベタベタする、というのは、
私は表現変えて、という部分もあるかなぁ‥‥。
荒井
しかも、弘兼さんの原作って、
そういうシーンが多いんですよね。
森下
そうそうそう、弘兼さんはけっこう、
ベッドシーンから逃げない作家なので。
ただ、それをお茶の間が求めるかというと、
それはまた別の話で。
あやや
そうですね、そうですね。
森下
私、原作の『黄昏流星群』は読んでいて、
好きな話もけっこうあるんですよ。
それは、必ずしも恋愛がらみじゃないんですね。
たとえば大好きだったのは、
テレビディレクターの話なんだけどね、
三兄弟で、親は亡くなってて、家には帰れないの。
で、自分は、誰にもコメントされないような
くだらないテレビ番組をつくり続けてる。
こんなさみしい人生ってどこにあるの?
でもこれ以上の人生ってあるの? みたいな。
あやや
あああー。
森下
私が好きな『黄昏流星群』はそっちなんです。
荒井
失楽園的なものじゃなくて。
森下
はい。原作の『黄昏流星群』は
枯れた生き様を表現したものがすばらしいんですよ。
あと、強烈に憶えてるいいセリフあるんです。
旦那が浮気している家があって、
奥さんが洗濯物をたたみながら、
嫉妬も動揺もまったくない、
なにひとつ心が動かない感じで、
「仕事とセックスは家に持ち込まないでくださいね」
って言ってる場面があるんですけど、
それを私、強烈に覚えていて、すごいなぁ、と。
あやや
はーーー、なるほど。
森下
ほんとに、いいセリフ書くなぁと心から思った。
そんな夫婦、書いてくれないじゃん、誰も。
そこに至っちゃう悲しさとか、切なさとか、
でも、いまさら離婚する気力もメリットもないとかさ。
そういうとこ盛り込まれたほうが、
この黄昏の年齢層に意味があると思うんだけど。
荒井
黄昏の人たちが、わあわあ恋愛してるよりは。
森下
カフェとかレストランでめしを食ってね、
寝るだの寝ないのだの、ごちゃごちゃあって、
人生が変わったみたいな話‥‥は、
若い方にお任せしては、と。
‥‥なんか、居酒屋で深夜に
話し混んでる感じになっちゃいましたが。
──
ははははは。
あやや
すみません、生、おかわり!
荒井
まぁ、たしかに、『黄昏流星群』をやるなら、
枯れた悲しさとかをやってほしいですよね。
森下
そうなの、そうなの。
枯淡の域に達して、
人間はなぜこんなにやさしいんだろうとか、
切ないんだろうと思うものを見たい。
だから、そうなってるといいなぁ。
──
なるほどー。
荒井
いずれにせよ、他にはない要素が
たくさんあるドラマだと思うので、
けっこうたのしみにしてます。
森下
うん、うん。
あやや
ところで、弘兼憲史さんって、
『サラリーマン金太郎』描いた人だよね?
荒井
ち、ちがう、ちがう、ちがう!
──
それは、本宮ひろ志さんだ(笑)!
森下
あやや、もしかして、
『課長島耕作』って言いたかった?
あやや
あ、そうだ、そうだ。
だいぶ作風ちがうなぁ、って思ってたんですよ。
──
ぜんぜんちがうよ!
何から何までちがうよ!
口の開け方までちがうよ!
獣になれない私たち
日本テレビ●水曜22時
あやや
恋愛モノで気になるのが、これです。
『獣になれない私たち』。
荒井
ガッキーですね。
あやや
はい。主演が新垣結衣さんで、
脚本が野木亜紀子さんという
『逃げ恥』コンビです。
まぁ、あれはTBSでしたけど。
森下
でも、それより前に、日テレで
『掟上今日子の備忘録』があったからね。
荒井
そうですね。
あやや
ん? あ、『掟上今日子』も
脚本は野木亜紀子さんだ。
ということは‥‥。
荒井
もともとは『掟上今日子』のコンビなんですよ。
『逃げ恥』より前に、
日テレはこのコンビでやってたんです。
あやや
あ、そうだったんだ。
じゃあ、新垣結衣さんと野木亜紀子さんって、
局とかメディアを問わず、
相性のいいコンビなんですね。
荒井
そうですね。
あやや
綾瀬はるかさんと森下さんのように。
森下
(笑)
あやや
泉ピン子さんと橋田壽賀子さんのように。
──
すごい例を出してきたな。
森下
そこはもう、レベルが違います‥‥。
あやや
で、ガッキーの相手役が松田龍平さん。
このキャスティング、
個人的には大歓迎です!
森下
あ、そう?
あやや
松田龍平さん、いいじゃないですか。
『あまちゃん』のマネージャーとか、
『カルテット』とか、よかったですよ。
ほかにはない存在感あって。
荒井
うーん‥‥まだ見てないからかもしれないけど、
このふたりの組み合わせって、
ちょっとピンと来ないような気もするんだよなぁ。
森下
そう、それ、ちょっとわかります。
あやや
いや、私はいいと思いますよ。
ふたりの不器用な感じというか、
ちょっとぎこちない感じとかがうまく出ると
どんどんよくなると思いますよ。
実際、そういう役みたいですから。
森下
たしかに、おもしろい化学変化が
起こりそうな気はします。
荒井
どういう話なんですか、そもそも。
森下
ラブストーリーなんだけど‥‥。
あやや
ふたりとも不器用で、
なかなか恋に没頭できない、という。
森下
自由に本能のまま生きられない、
頭でっかちなふたりが繰り広げる
笑えて切ないラブストーリー。
あやや
いいじゃないですか、いいじゃないですか。
このふたりにぴったりですよ。
荒井
完全にシリアスでもないのかな。
「恋に没頭できない」
というあたりがポイントですね。
森下
おもしろいのが、これ、
さっきの『黄昏流星群』と真逆ですよね。
いまの若い人たちって
毎日たのしく過ごしてても
恋人がいないっていう人も多くて、
必ずしも恋愛を重視して
いなかったりするじゃないですか。
一方、いまのアラフォー、アラフィフは、
「人間は死ぬまで恋をします」っていう、
いくつになっても恋をする人たち。
ふたつのドラマをセットで見ると、
すごくおもしろいんじゃないかな。
あやや
ああー、なるほど、なるほど。
セットでね。
森下
まあ、単純に世代で
分かれてるものでは実際はないでしょうけど、
ざっくり世代の恋愛観の違いを
感じるのもおもしろいんじゃないか、
とか思いますけど。
あやや
若い人は恋愛をあんまりしないとかって
ほんとなんですかね。
荒井
よく聞きますよね。
まあ、いろんな背景があるんでしょうけど。
臆病というか、慎重なんじゃないですか。
お金がないとか、フラれるのが怖いとか、
そういうのもあって、たとえ好きになっても、
告ったら満足して終了、
みたいなこともあるみたいですし。
森下
なにかで読んだんだけど、
若い世代の人が恋愛について
こんなことを言ってたんですよ。
「上の世代の人たちは、
どうしていまの若い人は恋愛しないんだ?
って言うんだけど、ぼくらから言わせれば、
恋愛よりおもしろいものは山のようにあって、
なんでそんな血道を上げて、
恋愛しなきゃいけないのかわからない。
若いうちに恋愛しろとか、恋愛しなきゃだめだとか、
なんでそういう価値観を
押し付けられなきゃいけないのか、
まったくわからない」と。
おっしゃるとおり、って思うんだよねー。
荒井
なるほどー。
あやや
おもしろーい。
森下
実際、私は、恋愛第一世代のはずですけど、
あんまり恋愛体質ではなくて、
恋愛するよりもマンガ読んでたいのほっといて、
という感じなので、とても共感しました。
あやや
ああ、わかるわかる。
私もそっちだから、わかります。
でも、ドラマにラブは絶対あってほしい!
森下
そうなんですよ、そうなんですよ。
荒井
実生活ではあんまり恋愛体質じゃないから、
そのぶんドラマでラブを堪能する、
っていうことですかね。
あやや
いや、それはあると思うなぁー。
──
もう少しドラマをチェックしましょうか。
スタッフ的にはどうでしょう。
あやや
脚本の野木亜紀子さんは、
もう、言うまでもありません。
『逃げ恥』みたいな
原作があるものもおもしろいけど、
原作なしのオリジナルもおもしろいんですよ。
『アンナチュラル』とか、おもしろかった。
荒井
で、演出が水田伸生さんですね。
『ゆとりですがなにか』とか、
クドカンのドラマをけっこうやってる方です。
森下
プロデューサーの
松本京子さんはじつは知り合いで、
前にも言ったと思うですけど、
『イッテQ!』のプロデューサーを
やっていた人なんですよ。
でも、ずっとドラマがやりたくて、
念願かなってドラマの部署に移って、
『掟上』をやってヒットさせて、
今回のドラマもきっと、
気持ちが入っているのではないかと。
──
なるほど、なるほど。
荒井
やっぱり、おもしろそうですね。
若い世代の恋愛観もテーマとして
人気が出そうですし、
けっこう数字も行くんじゃないでしょうか。
あやや
そうですね。
さっき森下さんがおっしゃった、
いまの若い子が
あんまり人を好きになれないこととか、
恋愛よりおもしろいことほかにあるよね、
とか思う気持ちって、
野木亜紀子さんだからこそ、
書けるのかもしれない。
そういう、いまの不器用な恋愛を
ぜひ堪能したいです。
森下
『黄昏流星群』と、ぜひセットで。
きっと世代感の差が
すっごいきれいに出るから。
荒井
ぜんぜん雰囲気違いそうですね(笑)。
森下
どっちがいまかとかじゃなくて、
たぶん、どっちもいまなんですよ。
あやや
わかります、わかります。
森下
『獣になれない私たち』と、
「獣でしかいられない私たち」。
あやや
方や、不器用で悶々として、
方や、すぐベッドインだから。
弘兼先生たら。
森下
で、すぐ、くたっとしちゃう。
荒井
(笑)
あやや
両方セットでたのしみますー。
(つづきますー!)
2018-10-07-SUN
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