下町ロケット
TBS●日曜21時
あやや
もう、安定しておもしろいに決まってるので、
あえて語らなくてもいいかなと思ったのですが、
行きましょう、『下町ロケット』第2期です。
はい、前作の『下町ロケット』見た人ー?
森下
はーい。
荒井
はい。
あやや
じゃあ、問題です!
主人公が勤める小さな会社の名前は?
答えは‥‥「こはぜ屋」!
じゃ、ありませんよー。
荒井
あっ、しまった、言われて
「そうそう」と思ってしまった(笑)。
森下
思った、思った(笑)。
あやや
こはぜ屋は『陸王』ですよー。
『下町ロケット』は「佃製作所」!
森下
そうだ、そうだ。
『陸王』はこはぜ屋で、走る話。
『下町ロケット』は佃製作所で、飛ぶ話だ。
荒井
どっちも池井戸潤さんが原作で
枠も同じですから混乱しますね。
あやや
竹内涼真さんなんて
両方に出てたりしますからね。
荒井
ああ、そうだ(笑)。
──
『半沢直樹』から続く
この池井戸潤さん原作のシリーズは
どれも評判がいいですね。
あやや
そうですねー。
『下町ロケット』は第2期やるし、
『陸王』だってありますよね、続編の展開。
だとしたら、ぜひここは、
半沢さんにもがんばっていただきたい。
『半沢直樹』第2期やってほしーなー。
荒井
やってほしいですねー。
森下
私は『リーガルハイ』の続きもやってほしい!
早く古美門先生に帰ってきていただきたい。
あやや
見たい、見たい!
荒井
いつの間にか、
違う枠の話になってます。
──
荒井先生、ありがとうございます。
ドラマの話に戻りましょう。
あやや
はい、で、この「下町ロケッツ」、
じつは私、前回のドラマが終わったときに
すぐ続きが見たいと思いました。
つまり、純粋にこの佃製作所の人たちの
つぎのプロジェクトが見たかったんですよ。
「下町ロケッツ」の続編が見たいというよりも。
そういう感じ、あるじゃないですか。
で、この「下町ロケッツ」ですけど‥‥。
──
あやちゃん、
さっきから「下町ロケッツ」って言ってる。
あやや
え?
──
「下町ロケッツ」じゃなくて「下町ロケット」。
荒井
ふははははは。
森下
すごいね(笑)。
あやや
どっちでもいいじゃん!
──
よくない。
「下町ロケッツ」じゃ
バスケのチームみたいだ。
あやや
細かいなー、もう。
ええとね、前回の『下町ロケット』は
そのタイトルの通り、
自社製品をつかってロケットを飛ばす
という話でしたけど、
今回は、なんと、農機具です!
荒井
農機具? 同じ会社で?
森下
そうなんだ。
あやや
ええとね、立川談春さんがいたでしょ?
佃製作所に。
森下
前作に、いらっしゃいましたね。
あやや
あの談春さんのご実家が、
じつは、新潟で300年続く農家だったんですよ。
ところが談春さんのお父さんが倒れちゃって、
週末ごとに、農耕の手伝いに
帰んなきゃいけなくなったんです。
──
自分の親戚みたいに話してますが、
ドラマの中での役の話です。
あやや
それで、阿部寛さんと
安田顕さんがお見舞いに行くと、
談春さんが一所懸命農作業してるんだけど、
もう、極めて非効率的で、
これだと人倒れちゃうよな、と。
みたいなところで、阿部寛さんは、
ハッ! ‥‥ここに何かあるぞ!
とひらめくわけですよ。
あと、ほら、ロケットの帝都重工もね、
ほら、吉川晃司さんがいる会社の。
ロケットの開発をやめるとかやめないとかね、
そういうこともあって、佃製作所の経営は
いったいどうなっちゃうの、と、
もう、そういう時期なんですよー。
たいへんなんですよー。
──
ドラマのイントロダクションを
まるで町内の噂話のように語り切った。
荒井
実家の話をママ友に話すかのように。
森下
おかげでわかりやすかった。
ありがとうございました。
あやや
いえいえ、私はただ、公式ホームページに
書いてあることを言ったまでです。
──
柿ピーを食べながら。
あやや
ポリポリポリ‥‥。
荒井
つまり、農業モノなんですね。
森下
ロケットじゃなくて農機具かぁ。
でもまあ、あいかわらず、おもしろそうです。
あやや
やっぱり、ポリポリ、
あの『半沢直樹』をつくったチームって、
ポリポリ、すごいと思うんですよポリポリ、
この人たちがつくるものって、
なんていうかポリポリ、
「高揚感」があるんでポリポリすよね。
──
柿ピーをやめないか。
あやや
いや、あのね、比べるのも失礼ですけど、
いってみれば私たち「ほぼ日」も
同じ中小企業じゃないですか。
その一員としてね、景気や会社が不安定な中で、
こうやって社会貢献を考えながら、
舵を切っていくというのは、
ひょんとにポリポリ、すごいなとポリポリ‥‥。
荒井
ずっと柿ピー食べてます。
あやや
なんだか止まらなくなっひゃってポリポリ‥‥。
──
ええと、役者さんの顔ぶれは、
第1期とあまり変わらないような気がしますが。
荒井
そうみたいですね。
あやや
そういうのっていいですよね。
土屋太鳳ちゃんも、竹内涼真くんも、
第1期に出たあとどんどん売れて、
役者としての格も上がってると思うんですけど、
相変わらず若手の感じで出てるのがいい。
こういうのって、やっぱり、
撮影現場の雰囲気がよかったりして、
ドラマとかチームに
思い入れがあるんでしょうか、って、
前に森下さんに聞いたら、
森下さん、なんて答えたか憶えてます?
森下
‥‥なんて言ったっけ?
あやや
「いや、視聴率がいいからじゃない?」って。
荒井
はははは、身もふたもない(笑)。
森下
言ってたっけ(笑)。でも、そうだよ。
あやや
まあ、でも、いずれにしても、
役者さんがまた出たいと
思ってくれるドラマはいいドラマですよ。
──
おなじみのキャストが
ほとんど残っているようですが、
もちろん新しいメンバーも加わっています。
新キャストの目玉はおそらくこの人、
神田正輝さん。
あやや
おおーーーー!
荒井
めずらしい!
森下
いつ以来ですか、連ドラ。
──
ええと、公式サイトには、
「15年ぶりのTBS連続ドラマ出演」と。
ちなみに神田正輝さんの役どころは、
帝国重工の時期社長候補だそうです。
あやや
神田正輝さんって、目の奥が笑ってないというか、
何を考えているのかわからない
恐ろしさがありますよね。
そんな人が帝国重工に‥‥。
うーん、もともとおもしろいのに、
ますますおもしろそうな‥‥。
森下
池井戸シリーズは安泰ですね。
荒井
数字が下がらないですからね。
つくっているほうもたのしそうですし、
池井戸シリーズはこれからも
バンバン行くんじゃないですか。
あやや
やっぱりね、日曜の9時のあの枠で、
池井戸潤さんの現場モノを見るって、
ちからをもらえるんだと思いますよ。
明日からがんばろうシリーズなんですよ。
『半沢直樹』も『陸王』も『下町ロケット』も、
見ることで、エネルギーもらって、
月曜日また会社行くわけですよ。
荒井
うん、わかります。
あやや
私、すっごい好きなのは、
『下町ロケット』も『陸王』もそうなんですけど、
なにか困ったことがあったときに、
阿川佐和子さんから誰から
みんながわーっと集まってきて、
「知恵を振り絞れ!」って、
気持ちを一つにしていくシーンが
あるじゃないですか。
森下
うん。
あやや
私、ああいうシーンが、好きです。
荒井
はははは。
森下
はははは。
──
素直(笑)。
あやや
要するに、みんなで、
こうしたらいんじゃない、
ああしたらいんじゃない、
って言って集まって、
それを観てて、私は、いいなぁ、
ってしあわせになるんです。
だから、今回も見ちゃうだろうなぁ。
あの、『下町ロケット』って‥‥
あれ? ロケット? ロケッツ?
ロケッツでいいんだっけ?
──
ロケット。
あやや
言ってるとわかんなくなるね。
だから、その「下町ロケッツ」?
──
じゃなくて!
荒井
ははははは。
森下
秀逸すぎるね、
あややの「言いまつがい」は(笑)。
「ト」が「ツ」になるだけで、
こんなに微妙なおかしさになる。
──
かと思うと、さっきは、
『課長島耕作』を、
『サラリーマン金太郎』と。
荒井
わははははは。
森下
あややのこの「言いまつがい」を
ドラマの中に再現しようとしたけど‥‥。
──
いや、無理です無理です。
荒井
(笑)
あなたには渡さない
テレビ朝日●土曜23:15
あやや
じゃあ、これ、行ってみましょうか。
『あなたには渡さない』。
荒井
テレビ朝日、土曜深夜ですね。
主演は、木村佳乃さん。
森下
公式サイトの写真がすごい‥‥。
紫の和服の木村佳乃さんと、
ナイトドレスの水野美紀さん。
あやや
後ろでバリッと決めているのは、
田中哲司さんと萩原聖人さん‥‥。
荒井
バックはテカテカのパープル‥‥CG?
これ、どういう話なんですか。
あやや
木村佳乃さんが平凡な主婦から
「戦う女将」になって
夫の愛人相手の修羅場を
乗り切っていくみたいですが‥‥。
荒井
「戦う女将」(笑)。
──
インパクトのある紹介文を
そのまま読み上げます。
「ある日いきなり目の前に現れた女はこう言った。
『ご主人をいただきにまいりました』
平穏な日々から一転、
どん底に落とされた平凡な専業主婦が、
まさに悪夢ともいうべき夫の愛人からの宣告に、
真っ向から立ち向かうことを決意!
夫を差し出す条件として、
愛人から6000万円もの大金を引き出し、
割烹料理屋の女将として再スタートを切ることに!」
荒井
す、すごい。
一周してちょっとネタっぽいですね。
あやや
木村佳乃さんは、はっきり言って、
どんなにシリアスな役をやっても、
つい『イッテQ!』のお姿がちらついて‥‥。
森下
そうだよね(笑)。
あやや
いや、それはね、むしろ、
『イッテQ!』のパフォーマンスが
すばらしいということなんですけどね。
荒井
同感です。
なので、この和服姿も、たしかに
ちょっとバラエティーっぽい。
──
でも、ドラマは大マジみたいですよ。
ラブサスペンスと書いてあります。
荒井
こってりした展開になりそうですね。
それはそれでたのしみです。
森下
うん、うん、振り切ってほしい。
あやや
これ、20年以上前だったら、
内館牧子さんに書いてもらいたかったなぁ。
森下
あー、なるほど。
荒井
いかにもですね(笑)。
あやや
あの、『誘惑』ってドラマ憶えてます?
1990年くらいのドラマなんですけど、
出てたのが、篠ひろ子さん、
林隆三さん、紺野美沙子さん‥‥。
森下
あー、なんかあったような気がする。
──
名前がすらすら出てくるね(笑)。
あやや
もう、大好きで、見てたんですよー。
主題歌が、あの、ほら、
「♪ここ‥‥ろの‥‥
きしむぅぅ‥‥おとが!」
森下
主題歌も歌えるんだ(笑)。
荒井
それ、山下達郎さんですか。
あやや
そうそうそう。
「♪ここぉ‥‥ろのぉ‥‥
きしむぅぅ‥‥‥‥おとが!」
──
その歌はたぶん
山下達郎さんの『Endless Game』だけど、
その歌い方はひどいぞ。
達郎さんに怒られるぞ。
あやや
そうかな。こう歌ってましたけどね。
「♪ここぉ‥‥ろの‥‥
きしむぅぅ‥‥‥‥おとがっ!」
──
強弱と間がおかしすぎる。
あやや
いや、でも、なつかしいなー、あのドラマ。
ちょっとすみません検索しますね。
‥‥はいはいはい、これこれこれ!
『誘惑』! もう、どろどろの愛憎劇で!
私ねぇー、これがだぁーい好きでねぇー。
森下
ははははは。
荒井
え、何歳ですか、見てたとき。
あやや
このころ、小学生でしたけど。
──
わははははは。
あやや
6年生ぐらいだったと思いますよ。
荒井
小6でこれが大好きなのか。
あやや
もうだぁーいすき。
主題歌のイントロも印象的でしたよね。
「♪ここぉっ‥‥ろの‥‥」
──
いいから。マネしなくていいから。
あやや
でね、つまり私は『あなたには渡さない』で、
この手のドラマ、昔あったなぁと思って、
『誘惑』を思い出したんですよ。
めちゃくちゃよかったんですよ。
どろどろしてるし、こってりしてるし、
もう、紺野美沙子さんがヤな女でねぇー。
──
それを水野美紀さんがやるのかな。
あやや
あ、そうでしょうね。
荒井
いま、水野美紀さん、
ある意味プチブレイクしてますよね。
怪演っぷりが話題になってるというか。
あやや
そうなんですか?
荒井
たしかこの枠だったと思うんですけど、
夫が不倫するような流れになって
異常に嫉妬する役を
水野美紀さんがやったんですよ。
あやや
あー、あった、あった。
『奪い愛、冬』だ。
森下
ありました。けっこう、うけてましたよね。
荒井
いい感じにくだらなくて、
最高におかしかったんですよー、あれ。
そこでの水野美紀さんの
怪演がすごかったんですよ。
杖をついてる役で、浮気されたとき、
クローゼットからバーンと現れて
杖をドカンドカンやりながら叫ぶ、みたいな。
森下
見たくなってきた。
あやや
水野美紀さん、なかなかいいですよね。
荒井
いや、あれは、最高でした。
森下
そういうちょっと笑える感じなのかもね。
だって、いきなりやってきて、
「ご主人をいただきにまいりました」だからね。
──
でも、これ、原作がありますよ。
わりとしっかりした名作のようです。
ええと、連城三紀彦さんの『隠れ菊』。
第9回柴田錬三郎賞受賞作だそうです。
森下
ああ、連城三紀彦さんなんだ。
じゃあ、けっこう本格的な。
あやや
‥‥んんん? んんんん?
ちょっと待ってくださいね‥‥。
ぁぁあああ、やっぱりそうだ!
──
なに?
あやや
私、すごいかも(笑)!
さっきから言ってる『誘惑』、
原作が連城三紀彦さんです!
森下
えええええ。
荒井
すごい(笑)!
──
えーー、『あなたには渡さない』も、
『誘惑』も?
あやや
原作が連城三紀彦さんなんですよー。
ははははは。
森下
すごいね(笑)。
荒井
すごい(笑)。
──
すごいよ。だってさ、
『あなたには渡さない』を見て、
いままでにあやちゃんが見た
ものすごい数のドラマのなかから、
同じおもしろさがある気がして、
小6のときに見てた
『誘惑』を引っ張り出してきたら、
原作者が同じだったって‥‥。
森下
しかも、主演俳優をすらすら諳んじて。
あやや
篠ひろ子さん、林隆三さん、紺野美沙子さん、
渡辺えり子さん、吉田栄作さん‥‥。
荒井
主題歌まで歌って。
あやや
「♪ここ‥‥ろの‥‥
きしむぅぅうぅ‥‥おとがっ!」
──
モンスターや!
この子、連ドラモンスターや!
あやや
ヤバーい、『誘惑』のウィキペディア、
超なつかしいですけどー。
そうそうそう、
各回のタイトルがヤバいんですよ。
見てください、この終盤の回のタイトル。
第9話「妻の復讐(1)」
第10話「妻の復讐(2)」
第11話「妻の復讐(3)」
荒井
なんですか、その濃い展開は(笑)。
森下
妻の復讐、引っ張るねー(笑)。
あやや
このへん、子どものとき、ほんとに、
すんごい盛り上がったんですよ。
荒井
小学生で「妻の復讐」とか見てたのか。
あやや
そうですよ。
学校からの帰り道とかに、
「やばい、今日から
『妻の復讐(1)』だ!」みたいな。
──
ははははは。
あやや
でも、私、いま、
連城三紀彦さんの作品が、
すごく気になりはじめました。
森下
連城三紀彦さんの小説でね、
私、すごい好きなのがひとつあって。
『戻り川心中』っていう短編集なんだけど。
なんかすごく美しいサスペンスだった覚えがー。
あやや
へぇぇ、あとで読んでみます。
私、運命感じました。連城三紀彦さんに。
森下
あややは連城三紀彦作品、
知らずに引き寄せられてたわけだしね。
あやや
連城三紀彦さんって、
いままではお名前だけしか知らなくて、
読んだことないんですけど、
好きな世界かもしれないです。
ちなみに、まだご存命でしょうか。
森下
亡くなられたような気がする。
──
2013年に亡くなられてます。
あやや
あああ、残念。
──
ミステリーベストテンとか、大賞とか、
いっぱい賞を取ってらっしゃいますね。
森下
連城三紀彦さんって、
なんとなく、みんな知ってるんだけど、
超大家扱いはされてないんですよね。
でも、仕掛けや、人の心理を描くのが、
とってもお上手で。
あやや
よし、読んでみます!
──
で、ドラマの話に戻らないと。
『あなたには渡さない』の話です。
森下
あややが好きだった『誘惑』みたいに
連城三紀彦さんっぽく
仕上がってるといいんですけど‥‥
ただ、なんとなく、この『あなたには渡さない』は、
いまの時代っぽいアレンジがされるよね。
そこうまくハマってるといいなぁ。
あやや
あーー、なるほど。それはあるかも。
荒井
たしかに、ちょっと、公式サイトとか見ても、
ちょっとネタっぽく扱っている感じがしますよね。
森下
でも、ちゃんとどろどろしてくれたら、
おもしろいかも。
あやや
そうですね。どろどろの愛憎劇って、
ある意味、テレビドラマの王道ですから。
森下
そうだねー。
あやや
ジェームス三木的な。内館牧子的な。
荒井
たとえがベタというか(笑)。
森下
でも、たしかに、テレビドラマの原点ですよ。
あやや
そう、原点ですよ、じつは。
いや、『あなたには渡さない』、
俄然、たのしみになりました!
僕らは奇跡でできている
フジテレビ●火曜日21時
あやや
もう1本、行きましょうか。
『僕らは奇跡でできている』です。
主役は、来ました、高橋一生さんです!
(拍手)
荒井
あ、連ドラは初主演なんですね。
あやや
へーーー、そうなんだ?
荒井
たしかに主演はなかったかも。
あやや
そういえば、私たちの大好きな
『民王』の貝原さんも、
『直虎』の鶴も、主役じゃない。
満を持しての主演ってことですね。
これはたのしみです。
荒井
どういう話なんですか。
──
はい、公式サイトを読んでいるんですが、
これが‥‥よくわからない。
荒井
(笑)
──
ええとね、高橋一生さんは、
動物行動学を教える大学教授だそうです。
で、変わり者で、周囲の価値観を
大きく揺さぶっていく、と。
あやや
で?
──
で、個性豊かな登場人物たちが出てきて、
その‥‥コミカルハートフルドラマ。
荒井
コミカルハートフルドラマ!
森下
つ、つかみどころがないね‥‥。
あやや
共演者を見てみましょう。
あ、榮倉奈々ちゃんが出るんだ。
うれしい。歯医者さん?
荒井
戸田恵子さんも出ますね。
森下
小林薫さんも出ますね。
──
『直虎』のふたりだ。
森下
(笑)
あやや
脚本は誰だろう。
あ、橋部敦子さんですね。安心です。
──
何を書かれた方ですか。
あやや
いわゆる僕シリーズとかです。
『僕の生きる道』とか、
「僕と僕と僕が生きる道」みたいな‥‥。
荒井
僕ばっかりじゃないですか。
あやや
じゃなくて、ええと、
「僕と彼女と僕と僕が‥‥」
荒井
ぜんぜんあってない(笑)。
森下
『僕と彼女と彼女の生きる道』ですね。
あと『僕の歩く道』。
あやや
そうそうそう。
けっこう当ててますよね、橋部敦子さん。
荒井
『フリーター、家を買う。』とか、
『フラジャイル』とか。
あやや
おもしろいんですよー。
橋部敦子さんって、設定だけ聞くと
「ちょっと地味かな」って思うドラマも
確実に、おもしろくするんですよ。
細かいというか、丁寧につくる方ですよね。
森下
ああ、そうですね、安心して見てられる。
あやや
で、主演が高橋一生さんだし、
脇役も実力者がそろってますし、
期待していいとは思うんですが‥‥。
荒井
ちょっと、つかみどころが
ないところがありますよね(笑)。
──
要するに、大学の講師に来た、
ちょっと変わった高橋一生さんの個性に、
まわりが価値観を変えられていく、という。
森下
そういう感じですよね。
この人が講師に来たことで、
まわりの人たちの問題が解決したり、
まわりが変わっていくという、
要するに、ピュアな、天使的な人が、
その天真爛漫さで周りの心を変えていく、
というようなパターンですかね。
あやや
あーー、なるほど、
海外の映画とかドラマでありますよね。
あの、ほら、あれとかそうでしょ。
「フラジャイルの花たちへ」?
──
‥‥フラジャイルの?
荒井
‥‥花たちへ?
森下
‥‥なんかまた色々混ざってない?
あやや
じゃなくて、じゃなくて、
「アルパチーノ」みたいな?
荒井
‥‥アルパチーノ? 主演が?
──
‥‥‥‥ハッ! もしかして、
『アルジャーノンに花束を』!
あやや
そうそうそう、それそれそれ!
荒井
ははははははは!
森下
どこからどうつっこんでいいのよ(笑)。
なんでアルパチーノ。
──
おそらく、「アルジャーノンに花束を」が
「マグノリアの花たち」と混ざって、
「フラジャイルの花たちへ」になって、
あと、最初の「アル」だけ思い出して、
「アルパチーノ」と言ったのではないかと。
あやや
いや、わかるでしょ(笑)。
ほら、『アルジャーノンに花束を』って、
なんかそんな話でしょ?
みんなが変わっていくんでしょ?
──
言ってることはわからないでもないけど、
あれはちょっと違う。
森下
違うなぁ。
荒井
草なぎくんの僕シリーズが、
まさにそうでしょ。
──
映画でいえば『レインマン』とか。
森下
ああ、そうですね。
あやや
ああ、『レインマン』!
それです、それです、
それを言ったことにしておいてください!
──
つかみどころの難しいドラマの
たとえ話がさらにわかりづらいことに‥‥。
あやや
高橋一生さん、応援したいのに。
荒井
まあ、でも、「主演・高橋一生」って、
それは魅力としてはとてもわかりやすい。
森下
そうですね。
とりあえず高橋一生さんが見たくて最初を見たら、
あとは力のある人たちがそろっているから、
おもしろく見られるような気がします。
あやや
そうですね。
高橋一生さんがずっと出てるわけですから、
やっぱり、ちょっと見てみたい!
──
それはそうといま気づきましたが、
「フラジャイルの花たちへ」の
最後の「へ」はなんだろうと思ったら、
「マグノリアの花たち」の「花」から、
「花ざかりの君たちへ」を連想して、
「フラジャイルの花たちへ」になってるんですね。
荒井
ははぁ、なるほど。
「言いまつがい」も奥が深い‥‥。
あやや
いいから! 分析しなくて!
森下
(笑)
(次回最終回、おすすめの1本を発表します!)
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