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9月のとある土曜日、 午前9時20分。 晴れ。
陽気な5人をのせた飛行機は、 ぶじ釧路空港に着陸しました。
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羽田から約1時間半。 阿寒湖畔にいくのには、 釧路空港がおすすめです。
ちょっと席が離れていた、 が ターンテーブルの所で、 すでに立ち尽くしておりました。
来たぜ! 釧路! 待ってろよ! 阿寒湖! すぐいく! キノコたちよ!
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北海道と言えば、 いろいろなフレーバーの ソフトクリーム。 牧場の牛乳を使ってるだとか、 ラベンダー味だとか、 いろいろありますよね。 これは空港の、 シンプルな牛乳のものでしたが、 目の覚めるおいしさでした。
「目の覚めるおいしさ」 と、ゆーないとさんは言いました。 が、このあと彼女は寝ます。
社長はツイッターしながら 食べてますね。
モギさん、それぼくのぶん? ありがとう。 ‥‥あ、うまい。
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釧路空港から、 きのこガイドの新井さんが待つ 「阿寒湖」までは 車で1時間ちょっとかかります。 レンタカーをかりて荷物を積み込んで、 車内にはいってみると、 の この笑顔。
もうすでに、非常に楽しそうです。 たいへんわかりやすく 「わくわくしている」ということが みてとれる笑顔だと思います。
このときのの よろこびが沸騰する様子は ものすごいものがありました。 この旅が素晴らしいものになることは、 このときの笑顔一発で もう決まっていたのかもしれない。
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阿寒湖までの運転は、僭越ながら わたくしがつとめさせていただきます。 ナビはさんです。
いや、正確に言うとナビはカーナビで、 僕の「ここ曲がっていいんすよね?」 という質問に 「そうそう。」とあいづちを打って 安心感を与えてくれるのが さんです。
さー、安全運転で行ってきます! 待ってろ、阿寒湖!
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子ども時代のほとんどを 東北地方ですごした私、山下は 東北弁をたしなみます。 群馬生まれのも なぜか流暢な東北弁をあやつります。 北関東は東北に近いから?
そんなわれわれは 東京の会社で働いているときも、 感情がたかぶると 「東北弁で語り合うモード」に 入り込むことがあります。 上手下手は関係なく その場にいるみんなで、東北弁。
この車内で、 そのモードに突入しました。 写真はモードに突入した瞬間の。
「いやぁ、うつぐしいなぁ。 ちのこ、たのしみだなぁ」
東北弁は、 素直なこころを語らせてくれます。
正直いうと、この東北弁は、 いっときの流行りだとおもっていました。 よもや、これがずっと続くとは、 このときは夢にもおもわなんだ。
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北海道にきて最初の馬、つまり、 第一馬、発見!
「第一馬!」 「すごい、第一馬だ!」 「北海道といえば馬だね!」
車内はおおいに盛り上がりました。
第三馬くらいから、 誰も馬のことを言わなくなりました。 そういうものだと思います。
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北海道にきて最初の牛、つまり、 第一牛も、発見!
「第一牛! ‥‥でも、群れ。 どれだ、第一は?!」
そしたらが言いました。 「あの群れの中にさ、自然な感じで 豚が一匹まじってたらおもしろいよね」
‥‥た、たしかに!
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ご報告します。
空港から阿寒湖への道は、 かなりの勢いでまっすぐです! そして一本道です!
まっすぐすぎて、 ほとんどハンドルを動かしていませんし、 一本道なので迷うおそれもありません。
不肖田口、阿寒湖に向けて 順調に運転しております。
隣で「安心感」もなにも‥‥。 ただ、まっすぐですからね。 わたしも、ちょっと、 ね、眠く‥‥。 いやいや、 「まっすぐでいいんすよね。」 「はい、まっすぐで。」 という会話要員が寝てしまっては。 まぶたとまぶたの間に、 心のマッチ棒をはさんで 寝ないようにいたします!
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快調に、東北弁などで ぶっちぎっていたなあと おもっておりましたので、 その調子で後部座席に 「あ、なんか山がガスってて いい雰囲気ですよ! あ、阿寒湖まですぐですね!」 と、ゴキゲンな感じで 話しかけてみると、 ノー・レスポンス。
振り向けば、全滅。 早起き、一本道、いい景色の 三つ巴によるのですかね。 それにしても、 落ちるの早すぎますよ。 みなさん。
でも、そういえば、 この3人、普段でも 一瞬のスキをついて 寝る種族の人たちだったのを わすれていました。
ねむれ、よいこたち。
これはですね、 考え事をしているところです。
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考え事をしていたからでしょう、 あっという間に 到着した気がします。
阿寒はこういう町なのですね。 新井さんとの待ち合わせまで ちょっと時間があるので、 町をぶらつくことにしました。
ちなみに、 「きのこの気配」は まだまったく感じません。
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ごぞんじ、「まりも」でございます。 阿寒の町には、 「まりも」が売っているお店が たくさんあります。 なのに、 「木彫りのきのこ」とか 「きのこの絵葉書」などは まったく目にしませんでした。 つまり、 「きのこの気配」は、まだありません。
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おなかが空いたので、 阿寒の町でお昼ご飯を食べよう。 お土産屋さんをプラプラしました。 このあたりは、木彫りが盛んです。
そうそう、その熊ね。 王道だよね。
あ、あれ! ほら、座って! アベック旅行のときには、 ここに座って写真を撮ったらいいですね。 こんなふうに。
いや、このアベック写真に至るまでには、 本当はいろいろあった。 初めての町にきたときに、 普段はできない経験をする、といった 種類のようなことでもあるが、 直接、きのことは関係がないので割愛。 さん風に言えば、 「きのこの気配」は、まだありません。
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青山の糸井事務所で 一度お会いしただけで、 あとは延々とメールでのやりとりを 続けていた新井さん。
たしか、こう、眉毛が太くて、 温和なかんじの丸いかんじの‥‥。 あ! あの赤いジャケットは!
「こんにちは!」 「こんにちは! ようやっと阿寒までこれました!」
ご挨拶もそこそこに、 今日と明日どこの森にいくのか、 ということを説明してくださいます。
ああ、ようやく「きのこの気配」を 感じました。
新井さんのおでこのサングラスが、 「プロっぽく」ていいなぁ。
あ、そうそう、 わたくしなんとなく、 阿寒湖の周辺はアウトドアのメッカで スキー場みたいに、 アウトドアの格好をしたひとが たくさんいるのかと思いこんでたんだけど、 全然ちがいました。 ホテルのロビーでも、浮きまくり。 町でも浮きまくり。 常に浮いていましたね。
なので新井さんが ホテルに入ってきたときも 「何事?」という雰囲気がありました。
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新井さんが、ガイドのお仕事をする 「阿寒ネイチャーセンター」が、 こちらです!
だいぶ、だーいぶ、 キノコの気配がしてきました!
「では、行きましょう!」といって つれていっていただいたそこは、 なんと、ホテルのお隣り。 ここは、徒歩でございました。
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それぞれに、 思い思いのアウトドアギアを 身にまとってきたわれわれですが、 さすがに長靴は持ってきませんでした。
これをネイチャーセンターで 貸していただくことに。
「きのう、雨が降ったんですよ」 と、新井さん。 それは足もとがぬかるみそう。 長靴がありがたいです。
そのあとに続いた新井さんのことばで われわれはピクッと動きが止まりました。
「雨のあとは、よくきのこがでます」
長靴をはく手が、すこし震えました。
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阿寒湖に行く前、 新井さんと持ち物についての メールのやり取りをしている最中に
「服装について、 黒系色は避けてください。 吸血昆虫、スズメバチなどは、 共通して、 黒色めがけて襲ってきます!」
ということを教わりました。 そんなこんなで、新しくウエアを 購入したものは、 派手色チョイスとなりました。
事務所ではこんな スズメバチ 撃退スプレーも貸していただきました。
とはいえ、スズメバチの シーズンオフになっていたのか 道中一度もハチやアブなどに 出会うことはありませんでした。 盛夏はどうやらすごいらしいですよ。
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きのこの気配が濃厚になり、 こいつらの顔つきが変わった! は燃える赤のカッパ上下に、 獲物を射るような鋭いまなざし。 は‥‥なんだその、 ものすごい迷彩柄は! ガマの穂が描かれている。 水際の植物・ガマの絵が! 今回の湖の森に、ぴったりじゃないか。 なんなんだその、本気度は! 彼もまた、 戦いの場におもむく者の目をしている。
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さて、森へ向けてしゅっぱ〜〜つ!
「阿寒湖ネイチャーセンター」の おおきな車に 乗り換えて、きのこの森に向かいます。
そして、うきうきした空気の社内で、 が掲げているのは、 「ほぼ日の軍手」である。
かつて、「カルタ・ド・ニッポン」という 渋めのコンテンツがあった。 その絵札をかいてくれた読者に お礼として、軍手をおくったことがある。 その軍手が社内に残っていたので、 我々は、 ここぞとばかりに持ってきたのだ。
ぐにゅっとしたものとか、 トゲトゲしたものとか、 直接さわると危ないものとか、 そういうものがあったら この軍手が活躍することであろう、 そう思ったのだ。
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「じゃあここから歩きます」 という新井さんの声で、 みんなぞろぞろと車から降ります。
そして、 お、新井さん、サングラスです。
さきほどロビーでお会いしたときよりも、 森へ近づけば近づくほど、 より、ますます、 たくましい感じになって いくんですよね〜。 このサングラスも、 たくましいグッズのひとつだと思います。 「プロっぽい」感じ。
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