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「世にも気味の悪い虫」紙魚(シミ)。
紙魚、子どもの頃に母から
「世にも気味の悪い虫」と聞かされていました。
銀色にぬめりと光って古い本の間から出てくる、
というんです。
見たことがないまま大人になりましたが、
5年ほど前、夫の転勤で
古い社宅住まいになったときに
初めて目にしました。
それも夜、そろそろ寝ようかと布団に入り、
電気を消そうとしたその瞬間、
電気の半透明のかさの中で、
何かがぞわぞわ動き回っている。
しかもたくさん。
夫と手を取り合って、
声にならない悲鳴を上げましたが、
勇気を奮ってかさをはずしてみると、
母に聞いていた通りの姿、こ、これは紙魚?!
本から出てくるんじゃないの?
‥‥という、衝撃の出会いでした。
もし顔の上に落ちてきたら、と思うと
そのまま寝ることはできず、
夜中に半泣きで退治しました。
翌日から気をつけて見てみると、
家中で見つかりました。
木質のものを好むらしく、
敷居や壁紙の下の板の部分に沿ってよく見かけました。
その後、再び転勤で、
もとの住まいに戻ることになったとき、
引越しの際、一番懸念したことがこの紙魚対策。
東京まで連れて帰りたくないじゃないですか。
引越し屋さんに、トラック内で家具のくん蒸を
お願いしましたが、無駄でした。
暑くなってくると出てきます。
衣類についたりするとも聞きますが、
今のところそのような被害はありません。
どこで増えているのかわからないので退治もできず。
見慣れても気持ち悪いです。
このまま一生付き合わねばならないのでしょうか。
また引越す予定ですけれど、
すべての木製家具を買い換えれば
オサラバできるんでしょうか。
(KUM) |