man
最新ニュースは
ここをクリック!

“WONDER SCHOOL !”
ほぼ日刊イトイ新聞 presents 超時間講演会。



(※前回にひきつづき、
  松井孝典さんと糸井重里の対談を
  おとどけです。)
松井孝典さんプロフィール
松井 この中で考えていたことは、
この外でも、通用するのか?
そのくりかえしで、いつでも、
「内部の世界でわかっていることが、
 外部でも成立するので」
という発想をするわけ。

これが、普遍性を求める動きなわけでしょう?

我々は、そうやって生きてきた。
「だから文明を作った」としか言いようがない。
内と外を区別できないものに、文明は作れない。
糸井 なるほど。
そういうことって、学生さんとも話すんですか?
松井 いえいえ。学生とはこういう話をしないです。
理学部の学生にこんなこと言って、
惑わしたら困るもの。
糸井 (笑)
松井 もっと、単純明快な世界のことを話してますよ。
糸井 グラウンドに降りたら、
ノックをする、みたいなことですね。
じゃあ、その問題って、誰と共有するんですか?
松井 まぁ、
共有できる人は今のところいないですね。
この「普遍」と「特殊」の問題は、
どこでけりをつけるのか、
むずかしいと思いますよ。

展開としては、どこにでも行けてしまうし……。
そこが、おもしろいところなんですけどね。
「世界を広げていくということ」
って、そういうことだから。
糸井 妙な快感のある揺さぶりになりそうな話だ。
松井 いま、形而上の世界では、
「普遍」から「特殊」に、
価値観をシフトする必要があると思っている。

一方、形而下の世界では、
「特殊」から「普遍」に
価値観をシフトする必要がある。

ということは、人間の世界で言えば、
天才なんていう特殊なものを、もう、
評価すべきものじゃないのかもしれない。
糸井 そうかもしれない。
松井 現生人類の発展段階としては、
脳の中で、大脳皮質のいろんな部分が
バランスよく発達しているのが重要なんですよ。
天才みたいに、どこかが異常に発達してるのは、
これは、「病気」なんですよね。

ダイヤモンドを食べて生きていけないでしょう?
水と空気がなきゃ生きていけない。
天才がいるだけでは、社会は成立しないんですよ。
糸井 松井さん、今回は、そこからはじめましょう。
そこから、講演を、はじめたいと思いました。
松井 え?
糸井 (笑)聞いてる人は、まずうれしいから。
  (次回は、月曜日につづきます!)





前回へ

最新のページへ




次回へ

2004-04-08-THU

BACK
戻る