石田ゆり子さんの「好きなもの」。
第3回 こういうTシャツを着てる人は、 信用できるっていう感じがします。
糸井
石田さんに、今回、
Tシャツのモニターをしてもらったんですよね。
石田
はい。
お話をいただいたときに、
なんでわたしなんだろう? って。
でも、とても光栄だなと思いました。
糸井
いやいや。
石田
それで、期待以上のものが送られてきたので。
糸井
いやぁ(笑)
石田
これを見て、わたしを連想してくださったっていうことが
とてもうれしくて。
糸井
開発のときから、あなたのことを思ってたんですよ。
一同
(笑)
石田
そうですか。それは嘘ですけど(笑)
糸井
いまの話、ほんとうだよね?
――
お名前、ほんとうに出ていました。
糸井
ほんとうなんですよ。
石田
いやいやいや。
糸井
ダメだしするときは、
「それじゃだめだよ。石田ゆり子さん着てくれないよ」
って。
一同
(笑)
糸井
「それやっちゃったら、
 石田ゆり子さんに断られるんじゃないの?」
とか。
石田
(笑)
糸井
でも、ほんとにそれくらい、
石田さんの雰囲気に合ってるんですよ。
石田
そうですか。
糸井
いままで、いいなと思ったTシャツ、
捨てなかったTシャツって、なんか特長ありましたか?
石田
あの、「ライナスの毛布」みたいになるものは
絶対捨てられないです。なんでも。

※ライナスの毛布
ライナスは、漫画「ピーナツ」のキャラクター。
いつも肌身離さず毛布を持ち歩いており、
それにより、精神的安定を得ている。

糸井
ははあ、なるほど。
石田
布がもう、そもそも大好きなんですけど、
使っていって味わいが出てくると、
さらに好きになるんです。
糸井
ああ、うん。
石田
で、こうなってほしいっていう味わいが、
このTシャツには、すでにあるんです。
何年も着て出てくる味わいが、最初からある。
糸井
つくるときにさんざん言ってたことを、
もうね、そのまま言ってくれて、
ものすごくうれしいです。
石田
あ、そうですか(笑)
糸井
うれしいな。
石田
着心地も、抜群にいいですよね。
この、裏のフワフワがね、なんともこう。
わたし、いまずっと家で着てるんですけど、
安心しますね、着ると。ホッとする。
 
糸井
だんだんとこれが、広まっていってくれて、
なんていうんだろう、こういう、
ふだん着っぽいTシャツを着て、なおかつ、
パリッとしたものを上に羽織ってみたいな。
石田
そうですね。ジャケットを着て。
糸井
そういうことが、はじまるといいなぁと
思ってるんですけどね。
石田
素敵ですよ。
こういうTシャツを着てる人は、
信用できるっていう感じがします(笑)
一同
(笑)
糸井
信用されたいね。
石田
そういう人が好きですね、わたしは。
糸井
ああ、好かれたいねえ。
石田
無地っていうのが、
素晴らしいんですよね。
糸井
いい無地、いままでなかったでしょう?
石田
はい。
何かポイントがついてるのもかわいいんですけど、
でも、意外と人は無地を望んでいる。
糸井
これやるの、勇気がいったんですよ。
石田
ほんとですか?
糸井
アイデアなくなったと思われたら、いやじゃない?
だから、こわかったですよ。
これだけ意図を汲んでくれると、
もう、すごくありがたいですね。
石田
まずかわいいと思ったのは、色なんです。
色を見て「ワーッ!」と思って。
広げてみたら、かたちがこう、ちょっとちっちゃい。
袖もちょっと短い。
フランスの子ども服みたいな感じもして。
糸井
今回、アメリカンじゃなくしたんです。
石田
そうですね。ちょっとヨーロピアンな。
糸井
だと思いますね。
石田
肌ざわりも知ってもらいたいですよね。
とくに、まだ買ってないひとに。
一同
(笑)
糸井
もう洗いましたか?
石田
洗いました。
糸井
洗ってからがまたいいでしょう?
石田
そうなんです。形がくずれないんですよ。
色も落ちてないし。
糸井
いいことばっかり言ってくれて。
もう、まいったな。
 
石田
でも、ほんとうに。
糸井
悪いとこ、ない?
石田
ないですね。
糸井
きょうも、ちゃんと持ってきてくれて。
石田
青いのと紺色のは、いま洗ってて、
持ってこられませんでした。
 
糸井
紺色は染料との関係で、
ほんのすこし、肌ざわりが固くなるんですよ。
石田
あ、そうですか?
糸井
うすい色ほど生地がやわらかく仕上がるので、
肌ざわりが活きるんですね。
石田
あぁー。
糸井
だから、そこが濃いのだけ買った人には
ちょっとだけ残念なところなんですけど、
まあ、そのくらいいいかな。
濃い色も着たいでしょう、やっぱり?
石田
そうですね。
やっぱり紺には紺のよさがありますからね。
全色買ってください。
一同
(笑)
石田
全色欲しいと思いますよ、欲しい人は。
糸井
これは、だから、
切らさないようにする工夫をしないと、
いけないかもしれないですね。
石田
はい。スタンダードですね。
糸井
「無地だったら、あそこにあるわよ」って
言ってもらえるような。
そういうものになるといいですねえ。
(つづきます)

2010-08-19-THU