怪・その14
「子供たちに会いに」
今は亡き父が、12歳のときのことです。
父は父の姉とともにコタツに入っていました。
コタツの上には花が花瓶に生けてありました。
と、その花が
みるみるしおれていきます。
「?!」と父と姉は
顔を見合わせました。
しばらくして、
今度はするすると
花が元通りになりました。
「??!!」と驚愕する二人。
二人はその後、
このときに、
じぶんたちの母親が亡くなったことを知りました。
おばあちゃん、
愛する子供たちに最期に会いに来たのね。
亡くなっても
心はいつも一緒だと思えた子供達は
その後の人生を強く生きました。
ありがとう、おばあちゃん。
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