カオリさんのたのしいレポートが終わり、
最後に再びバトンを受け取りました、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の山下です。
できましたね、こんなにたくさんのゆず胡椒。
原田さん一家の「ゆず胡椒づくり」が終わってから、
しばらく経った、とある日の夕刻のことです。
吉祥寺にある、こんなお店を訪ねました。
博多串焼き「天壺(あまつぼ)」。
フミ子さんのゆず胡椒を、
4年くらい前から使っているお店です。
すごいですよねー。
フミ子さんのゆず胡椒はプロに選ばれた味なんです。
開店前のお店におじゃましたら、すでにトモヒロさんが。
カオリさんは、あいにくお仕事の都合で
「この場」に駆けつけることができませんでした。
「この場」とは‥‥
そう、
ことしのゆず胡椒を「天壺」さんにおさめる場です。
▲受け渡しの儀式。これもひとつのゴール。
「天壺」さんが
フミ子さんのゆず胡椒を使うようになったのは、
かつてこの近くで働いていたトモヒロさんが
たまたまふらりと飲みにきたのがきっかけなのだとか。
「博多串焼きのお店なのに、ゆず胡椒がなかったんです」
と、トモヒロさん。
▲オーナー夫妻が切り盛りする居心地のいいお店。
「食べてみて」と、
トモヒロさんがお店においていったゆず胡椒。
それがとてもおいしくて、
「天壺」さんは、フミ子さんが作ったものを
お店で使うようになりました。
▲「市販のゆず胡椒も試したんですが、風味がちがうんです」
もちろん、食べさせていただきました。
フミ子さんのゆず胡椒を添えた、串焼きを!
▲ささみ。
‥‥ごめんなさい、おいしかった。ほんとーに。
ゆず胡椒との相性ばっちりです。
ちなみに2種類のゆず胡椒が添えられてますが、
左はことしのもので右が去年作ったゆず胡椒。
食べ比べをさせていただきました。
ことしのは爽やか、去年のはまろやか、でした。
▲豚バラ肉
‥‥ごめんなさい、これも、おいしかった。
カリッと焼いた豚肉とゆず胡椒は最高の相性です。
基本的には
このふたつの串焼きに、ゆず胡椒がつくそうですよ。
ほかの串焼きもいろいろいただいて、
ぼくらはお店を後にしました。
‥‥ごめんなさい、ぜんぶおいしかった。
「天壺」さん、ご協力をありがとうございました。
そして、
2013年の11月29日、ほぼ日のコンテンツ、
「フミ子さんのゆず胡椒。
──福岡の母に「どうつくるか」を学ぶ物語」
の連載がスタートしました。
掲載された記事を読んで、
宗像の原田フミ子さんと弘敏さんは
たいへんよろこんでくださったそうです。
カオリさんから「ほぼ日」に、
おふたりからのメールが転送されてきました。
許可をいただいたので載せさせていただきますね。
フミ子さんより
見ました-見ましたよ。
さすがに香織さんですね!
うちの家族の事観察力スゴスギ!
あとは、柚子胡椒の反応を期待するだけです。
弘敏さんより
何度読んでも楽しくなります。
文章と写真の配列も上手いし、よむほど興味が沸く綴りですね。
それは、香織さんの観察力が素晴らしいのと
アピ−ルボィントが噛み合っているからです。
とりあえずコピ−アウトしました。
お父さんより
※原文そのままです。コピーアウト=プリントアウト |
すばらしい。
すばらしいですね!
このおふたりによろこんでいただけたのですから、
このコンテンツはもう、大成功と言えるでしょう。
よかったー。
バッチグー、です!
ここからは蛇足になっちゃうかもしれませんが、最後に。
カオリさん、ありがとうございました。
このコンテンツがずっとたのしかったのは、
きっとカオリさんの明るさのおかげだと思います。
東京と福岡の往復(しかも複数回)は、
やっぱりちょっとたいへんだったことでしょう。
でも、カオリさんのレポートはいつも、
笑顔で書かれている文字の流れでした。
フミ子さん&トモヒロさん親子をみつめる視線も
ずーっと明るくて。
あっけらかんと、からりと、たのしかったんです。
いち読者としていちばんおもしろかった(失礼!)のは、
カオリさんがフミ子さんに、
「トモさんは孝行息子ですよね」
と、どぎまぎしながらきりだすくだり。
ほんとうはそんなこと
照れくさくて訊けないのに、
「ほぼ日」で記事にするためにカオリさんは、
がんばってインタビューしてくださいました。
果たしてその結果は‥‥ご存じのような肩すかしで。
「そっか。そういうもんか」
というカオリさんのことばが印象的です。
なんて正直なレポート。
リアルって、そういうことですよねぇ。
「そっか。そういうもんか」
この一行、すばらしかったですカオリさん。
そんなカオリさんの夫であるトモヒロさん‥‥
幸せ者ばい、と思います。
ヒヨちゃんも、こーんなに元気だし。
ね。
さあ、
ぼちぼちほんとに終わりにします。
このままだと、
蛇の足がどんどん長くなってしまいますからね。
原田トモヒロさんは、
原田フミ子さんからうまれました。
トモヒロさんはおおきくなって、
フミ子さんにゆず胡椒の作り方を教わりました。
もっと時間が経ったなら、
こんどはヒヨちゃんがトモヒロさんに、
その作り方を教えてもらいにくるのかもしれません。
そんな、
とってもふつうの物語を、終わります。
(ご愛読をありがとうございました!)
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