HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

  松本ひで吉さんと糸井重里

犬と猫どっちも飼ってる。松本ひで吉さん。 talkwith糸井重里

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松本ひで吉さんと糸井重里

犬と猫どっちも飼ってる。松本ひで吉さん。 talkwith糸井重里

犬と猫の暮らしをマンガにした
『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』
というコミックエッセイをご存知ですか?
描いたのは漫画家の松本ひで吉さん。
ほぼ日オフィスにお越しいただき、
たっぷり糸井とおしゃべりしてくださいました。
そんなふたりの対談公開にあわせて、
みなさんから「犬猫エピソード」を募集します。
どんなエピソードでもかまいません。
この対談を読んでなにか思いついたら、
ぜひメールでお送りください。
ちょっとした景品もご用意しました。
〆切は7月29日(月)まで。
みんなでワイワイたのしみましょう!

みなさんの犬猫エピソード、大募集します!くわしくはここをクリック

松本ひで吉さんの
プロフィール

犬や猫を飼ってると時々せつなくなったりする。

糸井
お母さんは犬派なんですよね。
松本
犬派です。
糸井
ということは、
お母さんは「私の子分は犬です」と
思ってるわけでしょう?
松本
思ってますね。
糸井
じゃあ、お母さんからしたら
「お前にも私の子分を貸してあげるよ」
みたいな感じなんですか。
松本
そうだと思います。
犬も「こっちもまぁまぁの親分かな」
くらいの感じでついてきてくれます。
糸井
猫はお母さんには行かないの?
松本
行かないですね。
どちらかと言えばライバル視してます。
糸井
おっかしいなぁ(笑)。
その設定ができちゃったことが、
もうこのマンガの成功を予見してるよね。
松本
みんなキャラが立ってますよね。
漫画の画像
漫画の画像
糸井
松本さんからしたら、
このマンガはいわゆる
「まかないメシ」じゃないですか。
「自分がおいしく食べられたらいいや」という。
たまたまそれがすごい人気になって。
松本
まかないメニューが
本格化してきた感じですよね。
糸井
ほんとはもっと気まぐれで
やるつもりだったわけでしょ?
松本
そうです。
糸井
それが「もっとつづけよう」になったのは、
いつ頃だったんですか。
松本
最初はこんなにつづける
つもりもなかったんですけど、
ネタはあるので2、3回はやろうかなと。
でも、マンガをツイッターに掲載するたびに、
すごくたくさんコメントがついて、
それがうれしかったんです。
糸井
あぁー。
松本
描いてて辛かったこともないし、
むしろ描くのがたのしいくらいなんです。
ツイッターだから、
見てくれた人の反応がダイレクトに
もらえることもけっこう大きいです。
あと、マンガを描いてて、
伝えたいことが伝わらないときが、
時々あるんです。
糸井
伝わらないこと?
松本
最初の頃、マンガを見た人から
「猫が嫌いなんですか」って
コメントされたことがあって。
糸井
あぁ‥‥。
松本
犬と対照的に描いてるので、
「猫ってこうだよね」ということを、
ちゃんとわかってくれない人もいて。
そのとき「この人には伝わらん」と
切り捨てるんじゃなくて、
「じゃあ、絶対に伝えてやるぞ」
という気になりました。
自分がどれだけ猫が好きかを、
どうしても伝えたくなったんです。
漫画の画像
漫画の画像
糸井
いやぁ、そのかげんは見事ですよ。
わからないギリギリを攻めてるわけだし。
松本
わかる人には全然わかるんですけどね。
糸井
犬のページが終わって、
「さぁ、猫があるぞ。このテーマで猫はなに?」
と思って次をめくると、
相変わらずきっついのがあって。
松本
はい(笑)。
糸井
しかも犬を先に描くから、
興奮も最高潮からの‥‥ヒンヤリ。
松本
そうそう(笑)。
私、動物に冷静にあつかわれるのが、
けっこう好きなんだと思います。
糸井
あぁ、相手にされない感じがね。
松本
犬も私のことが大好きだけど、
私より猫のほうが好きなんで、
すぐ猫のほうに行っちゃう。
なんか、そういうのも好きで。
糸井
「犬が、私より猫が好き」(笑)。
それ、いいなー。
松本
なんなんでしょうね(笑)。
糸井
思えばツイッターで犬やら猫やらの表現に
たくさん接することができるのは、
ぼくはこの時代の受け手の幸せだと思うんです。
SNSでよそんちの犬や猫のようすを
知ってること自体、
ぼくはもう不思議でしょうがないもん。
松本
それはすごく思います。
犬や猫って飼い主に向ける顔を、
他の人にはなかなか見せてくれないので、
それを見られるよろこびがあります。
糸井
昔の犬や猫の写真って、
写真館で撮ったブロマイド写真
みたいなのばっかりでしょう。
松本
その頃にくらべると、
近年はアホづらが豊作ですね(笑)。
アホづら大好きです。
糸井
それはある意味、
みんなにカメラが行き渡ったからでしょうね。
そして、カメラだけじゃなくて
「描く」という道具を持ってる人たちが、
自分で発信できるようになっちゃった。
つまり、遊びで描くようなものを、
SNSで簡単に見せられるようになったから。
松本
ライブカメラみたいですよね。
いつでもお気に入りのコの様子が見られて。
糸井
ああ、そういえばSNSで人気になった
「おじさんっぽい猫」いたじゃない?
あの、おじさんが飼ってるおじさん。
松本
おじさんが飼ってるおじさん(笑)。
糸井
天国にいっちゃった猫なんだけど、
そのコはぼくの猫を見る目を
大きく変えてくれたんです。
中に人間が入ってるんじゃないかと思うくらい
「おじさんっぽさ」があってさ。
ええっと‥‥、あの、ヨウカンさん!
松本
ヨウカンさん? 
――
ヨウカンさんというのは、
えっと、はい、このコです。
考え中のヨウカンさんの写真▲思案中のヨウカンさん。
松本
いい顔してますねぇ(笑)。
糸井
ヨウカンさんは
ぼくの猫への愛みたいなものを、
もう1段上げてくれたコなんです。
立ってる姿も、またいいんだよ。
ヨウカンさんの立った写真▲2本足で立つヨウカンさん。
松本
お願いしてますね(笑)。かわいい~。
糸井
いいでしょう(笑)。
天国にいった思い出の犬や猫も、
けっこうぼくのなかにいるんです。
(つづきます)

告知1 みなさんの犬猫エピソードを募集します!告知1 みなさんの犬猫エピソードを募集します!

犬や猫と暮らすたのしさやおもしろさや、
せつなさや愛おしさみたいなものを、
みんなで一緒にわかちあいませんか?

ちょっと変わった体験、笑っちゃうような事件、
ずっと心にしまったままの思い出話など、
誰かに聞いてほしい犬猫エピソードがありましたら、
ぜひとも私たちにメールしてください。

いくつかのエピソードは後日、
ほぼ日刊イトイ新聞で掲載します。
みなさんからの投稿、お待ちしております!

応募は締め切りました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。

告知2 シリーズ累計50万本突破!『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』1巻〜3巻まで好評発売中。告知2 シリーズ累計50万本突破!『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』1巻〜3巻まで好評発売中。

  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい①
  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい②
  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい③

キュートな犬くんとクールな猫さまと暮らす、
漫画家の松本ひで吉さんのコミックエッセイです。

単行本は3巻まで刊行され、
累計発行部数は50万部を突破!
単行本にはツイッターでは読めない
描き下ろしエピソードも満載です。
書店などでぜひお手にとってみてくださいね。

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