これまでほぼ日カルチャんでは、
中止・延期になってしまった展覧会などを
ご紹介してきましたが、
あたらしくオープンするはずだったのに
いまだオープンできない場所があります。
東京・立川に4月に新しくオープンするはずだった
「PLAY! MUSEUM」です。
2歳の息子を連れてあそびに行けるのを
たのしみにしていたので、
いま私が最も行ってみたいNEWスペースです。
(6月10日にオープン日が決まりました。※5/30追記)
この場所をつくっている素敵な方々をご紹介します。
アートディレクションは、青森県立美術館のサイン計画や
ミナ・ペルホネンのアートディレクションもなさっていた
グラフィックデザイナーの菊地敦己さん。
内装設計は、ドーナツ型の「ふじようちえん」など
子どものための空間設計を数多く手がける手塚建築研究所です。
事業主体には数々のすてきな展覧会を企画する
ブルーシープが入っています。
そして「PLAY! MUSEUM」のこけら落としは
企画展が「tupera tuperaのかおてん.」。
これについては、
tupera tuperaさんとも知り合いの
山下が記事を書いたので
こちらをお読みください。
(tupera tuperaさん、私も大好きです)
「PLAY! MUSEUM」の壁が木製であることに
お気づきでしょうか。
展覧会のたびに白い壁を塗りなおすことなく、
文化の積み重なりとして、
そこで起こったできごとの記憶として、
いろんな貼りあとが残ってもいい
という考え方なのだそうです。
まさに「PLAY!」がテーマにしている
「ありそうでなかった」美術館のあり方だと思いました。
そして、常設展が「エリック・カール 遊ぶための本」。
2021年3月まで約一年間みることができます。
エリック・カールといえば『はらぺこあおむし』、
あおむしがイチゴやりんごなどの食べ物をかじった穴が
ページにも実際にくり抜かれていますよね。
エリックの他の絵本もページから飛び出したり
光ったり、虫の音がなったり
まるで「おもちゃ」です。
きっとだからこそ、新生児の頃から息子は
エリック・カールの絵本に夢中でした。
この展覧会では、絵本原画を年代順に並べるのではなく、
絵本を「おもちゃ」に見立てた
不思議な空間にする、とのことです。
展覧会をまだ見ていない私ですが
特にご紹介したいのが図録です。
まずはご覧ください、このうつくしい本を。
しかもカバーや帯が
こんなにたのしくてかわいいつくりになっています。
さすがのアートディレクションは
ほぼ日でもお世話になっている有山達也さん、
写真が長島有里枝さん、前田直子さん、
テキストはtupera tupera、佐久間裕美子さん
という面々です。
アメリカにあるエリックさんのスタジオにも
伺って取材されています。
「PLAY!」には美術館の他にもう一つ
「PLAY! PARK」という子どもの遊び場があります。
学校になぞらえるなら、MUSEUMが美術室と図書室、
PARKには、体育館と図工室と音楽室の要素があるようです。
ここには既存の遊具は置かず、
風船やダンボール、サランラップ(?!)などなど
日常にある当たり前のものを使いながら
ありそうでなかった遊び場が作られていくそうですよ。
そんな「PLAY!」は立川駅北側に新しくできた
「GREEN SPRINGS」という複合プロジェクトの一部です。
「PLAY!」のほかには、
2500席の音楽ホールやお店などが点在していて
私は中でも「SORANO HOTEL」が気になっているのですが
WEBサイトを訪れてみてびっくり。
「SORANO HOTEL」ならではの作りになっていました。
屋上にシンガポールのマリーナベイサンズみたいな
プールがあるのかな‥‥!
昭和記念公園を一望しながら泳ぐのも
なんだか日本らしくていいですね。
飲食店も、柚子塩らーめんで有名な「AFURI」
(つい先日も宇多田ヒカルさんが
好きなラーメンで挙げていました)、
東京都現代美術館などでも人気のレストラン
「100本のスプーン」など
おいしいものにも困らなさそうです。
話がそれてしまいましたが、
立川にできるあたらしいまち。
「PLAY!」を筆頭に、
一日中たのしめる場所になっている予感です。
オープンしたら行ってみたい‥‥。
いえ、行きます!!