ほぼ日カルチャん

作品集出版記念 『仲條 NAKAJO』 日常の中にある仲條正義のデザイン

ミュージアム

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とっておきたいパッケージ

あきこ

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手にとる人を楽しませるデザイン。
どこかレトロでありながらも、
斬新さを感じ
ついついとっておいてしまうもの。
他の缶や箱は処分しても
どうしても捨てられないパッケージ‥‥。
それが資生堂パーラーの缶や箱です。

パッケージも中身も
気持ちの隙間にスーッと入り込むスイーツには
選ぶ楽しみ、貰う喜び、
不思議な魅力が様々に詰まっています。

グラフィックデザイナーとして
87歳のいまも現役でご活躍される
仲條正義さんの美意識と技術が
凝縮されたデザインがいま、
神田のTOBICHIにずらりと展示されています。

「作品集発売記念『仲條 NAKAJO』
日常の中にある仲條正義のデザイン」
という展示会です。

「日常の中にある」とタイトルにあるように、
仲條さんのデザインには
ふだんの生活で見知っていたものが
たくさんありました。

東京都現代美術館や青山のスパイラル、
松屋銀座のロゴなどなど‥‥。
あれもこれも、
仲條さんがてがけていらっしゃったとは
知りませんでした。

そして、「暮しの手帖」。
2007年の第4世紀26号から
100号に到るまでの75冊、
約13年間、ずっと書き続けていたそうです。

暮らしのどこかで身近にみてきた
あのデザインが、
この会場で見つけられるかもしれませんね。

2月に出版された
『仲條 NAKAJO』は、
「おいで、見てみて♪」と
読者を手招きしているような表紙です。
中身は、手にとってからのお楽しみ!
本の厚みも重さもそうですが、
仲條さんが大切にしてきたものが、
たっぷりと詰まった一冊です。

ある記事で、
仲條さんのこんな言葉を拝見しました。

「少しスキを作らないと、
人は付き合ってくれないんだから。
ゆるぎないところがありつつ、
ゆらぎがないとダメなの」

どの時代にも、どの世代にも
受け入れられる理由が沢山つまった
メッセージだなぁと思いました。

仲條さんのこのメッセージが
具体的な作品やパッケージとなって
いまTOBICHIに展示されています。
ぜひ、見て、感じていただけるとうれしいです。

基本情報

作品集出版記念 『仲條 NAKAJO』 日常の中にある仲條正義のデザイン

会期:2021年3月12日(金)~3月28日(日)
会場:TOBICHI
営業時間:11:00 – 19:00
入場無料、会期中無休

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