細野晴臣さんの50年の歩みを振り返りながら、
戦後の日本音楽史を追体験できる映画です。
人びとが自由を謳歌しはじめた時代に、
細野晴臣さんという音楽家が出現したことは奇跡でもあり、
当然でもある気がします。
これからの日本にどんな音楽が生まれてこようとも、
細野晴臣さんはどこかに欠片となって
入り込んでいくのでしょう。
その欠片の材料は「自由」だと思います。
自由をつらぬくって大変なことですが、
細野さんはそれをサッと、しかも頑固に、
やってのけている。
あとを生きていく私たちも、
その「自由」をちゃんと引き継がなきゃなりません。
全編に細野ミュージックが満載で、
ほんとうに楽しい映画です。