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新着(しんちゃく)「言いまつがい」スペシャル!
〜その337〜


人は、「まつがう」動物なのです。
週末のこのコーナーは、
「言いまつがい」の枠にとらわれず、
さまざまな「まつがい」を
特集してお届けしています。
人知れず誰かがくり返している
「まつがい」の一端を
じっくりとおたのしみください。

セキュリティカードのかわりに
手のひらをかざしていた

というお話がありましたが、私は、
エレベーターに乗る時に
「上下階ボタン」を押さず
セキュリティカードをかざして
じっと待っていました。

「ぴっ」といわないので
反応が悪いな、と
あれこれ角度を変えてみたり。
(おまめ)

白いゴミ袋を白い猫だとまつがった話。
実は、我が家では、親子であります。
白いゴミ袋に「おっ、シロか」と
猫の名前を呼んでいた父(80歳)。

メガネをかけて、
「なんだゴミ袋か。
 ワシもぼけてきたかな」
と照れくさそうでしたが、
その数十分後、
「シロ〜! ご飯よ〜!
 何そんなところで固まってるの!」

とゴミ袋にずっと話しかけてる私を見て、
父は、ボケは、
こいつの方が先かもしれないと
薄ら寒くなったそうです。
(シロちゃんのお母様)

家の近くの交差点まで
自転車で帰ってきた私。
進行方向の信号が青だったので、
「ラッキー!」
と渡ったのはいいのですが、
気がつけば、帰宅するには
渡らなくてもいい方向だったのです。
戻ろうと振り向いたときにはすでに赤。
しかたないので、1回渡ればいい信号を、
ぐるっと3回渡って帰ってきました。
(なだ)

年末から風邪を引きこんでいた母。
のどの痛みとおなかの痛みで
苦しんでおりました。
のどの痛みにはやっぱり
イソジンでうがい! と思い立ち、
台所にあったそれを水でうすめ、
がらがらがら‥‥とうがいしたところ、
何やらいつもと違う味が。
いつもより、なんだか
だしがきいている。
いつもより、かなりすっぱい。
いつもより、ずっとしょっぱい。
そう、母はイソジンではなく、
「かつおのたたきのたれ」を使って
うがいしてしまったのでした。

「だってふたが赤かったんですもの」
と言いつつ、ちょっと
へこんだ様子の母でしたが、
無事、風邪は治ったそうです。
(ぐま)

塩を砂糖と勘違いされたのを読んで。
私もやっちまってました(遠い目)。
中学生の頃、受験勉強中の深夜、
あまりの空腹におにぎりを作ったんです。
掌の違和感に気づかない程疲れてて
砂糖おにぎり大完成。
白飯と砂糖と梅干のコラボレーション。
ぱくっと食べて「にょーー!!」
激マズでした。
脱力してそのまま寝ました。
(ありちゃん)
母を病院へ送った帰りに
家の近くのスーパーへ行き、
その駐車場に停めたまま郵便局へ行き、
家まで歩いて帰ってしまいました。
塾から帰った息子から
「車がないのに、なんでおると?」
と言われるまで気付かず、
寒い中、また着替えて
車を取りに行く私を窓から笑う息子。
「オレがまつがいに
 投稿しよっかな〜」だって‥‥。
(自分でしました)
長女を身ごもっていた頃のことです。
妊婦検診で産婦人科に行ったら、
医師と、先に呼ばれた患者の声が
カーテン越しに聞こえてきました。
「異常なし。順調に育ってますよ」
「あのう、私、○○ですけど‥‥」
「あっ、ごめんごめん、
 ××さんのカルテ見てたわ」

って、それ、私のカルテじゃん。
「ええっと、○○さんはっと、
 子宮筋腫ですね。
 手術が必要かもしれませんね」
腕は確かだし、
いい先生なんですけどねえ‥‥。
(たまごっつ)

知り合いが
宅地分譲の抽選会に出かけました。
受付時間に数分遅れで到着したところ、
すでに受付終了で入口に
ロープが張られていて、
数人のおばさん達が
「なんで入れてくれないの?」
「規則ですから」と、係員と
言い争っている最中だったそうです。
で、知人は我関せずという顔で
突っ立っていたら、
係員が何を思ったのか、
「早く通ってください」
知人だけをさっと通しておいて、
おばさん達の応対に戻ったそうです。
「なんで、あの人だけ?」
「いや、あの人はいいんです」
みたいなやりとりが後ろで聞こえたとか。
あまりに超然とした態度に、
先に受付を済ませていると
勘違いされた模様。
ちなみに、知人は見事、抽選に当たって
マイホームを手に入れました。
(たまごっつ)

社会人1カ月目のある日のこと。
「この文章、全部の漢字の上に
 ルビふっといて」
と先輩に頼まれ、
素直に、淡々と漢字の上に「るび」と
書き続けていたことがあります。

しかもひらがなで。
あれから10年も経ちましたが、
今でも「あれには驚いたよね〜」と
言われています‥‥。
(bw)
私の布団で寝ている
犬がかわいかったので、
旦那が携帯で写真を撮って、会社の人に
「これ、うちの犬が
 奥さんの布団で寝ている写真」
と言って見せていたら、
「これ、うちの犬が」
の後で入ってきた人が
真っ赤な顔をして
「ラブラブですね」と‥‥。
誤解を解くのに
写真を見てもらおうとしても
「いや、僕はいいですから」
と断られて大変だったそうです。
(犬毛布団)
学生のとき、
夏休みの合宿の写真を見ていたら、
先輩の肩越しに、見知らぬ男性の顔が
ぼーっと写りこんでいて、
心霊写真だと騒然となりました。
ほんとに怖くて怖くて、
私は自分の合宿中の
写真も見れなかったんです。
ところが、翌年、
いざ同じ場所へ行ってみると、
そこには日に焼けて
ぼろぼろの選挙ポスターが。

その男性は、
当時と同じ笑顔で微笑んでいました。
(ぷっぷー)
咳をしようとして口を手で覆うつもりが
なぜか顔全体を覆って咳をしてました。
何か悲しんでいるみたいだと
自分で思いました。

(護)

「咳をしようとして顔全体を覆ってしまった」
というのは、その行為自体よりも、
それを「あ、まつがってるわ」と気づく
センスのほうがすごいと思うのです。
感受性豊かなおっちょこちょいのみなさん、
どうぞあなたの「まつがい」を
こちらをクリックしてお送りください。
先人たちの傑作集、
書籍『言いまつがい』もよろしくお願いします。


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