みなさんから寄せられた
犬猫エピソードを、
毎日すこしずつご紹介します。
今年7月の松本ひで吉さんと糸井の対談で、
読者の「犬猫エピソード」を募集したところ、
なんと約600通ものご応募がありました。
どうもありがとうございました。
すべて大切に読ませていただきました。
こちらのコンテンツでは
編集チームおすすめの32のエピソードを、
毎日すこしずつご紹介していきます。
各賞の発表は最後にお知らせしますので、
どのエピソードが受賞するのか、
一緒に予想しながら読んでみてくださいね。
はたして「松本ひで吉賞」は誰の手に!
猫にまつわる短めのエピソードを、
4つまとめてご紹介します。
妙に素直な猫や、
冷蔵庫の上からパンチをかます猫など。
猫のタイプもいろいろですね。
妻より早く起きた休日の朝。
朝食の準備をしていると、
猫が暇そうにウロウロしていました。
「暇なら○○(妻)を起こしてきてよ」
と声をかけると、
私の顔をじっと見たあと、
トコトコ走り去って行きました。
そして数秒後、
寝室から「いてっ!」という声が。
「なんか急に噛まれたんだけど」と、
妻が起きてきました。
そのうしろには
「ちゃんとお願いを聞いたのに怒られた」
と不服そうな猫。
うん、ありがとうなんだけどさ‥‥。
(たくみ)
猫が冷蔵庫の上にいる。
知らずに通りかかると、
上からパカッ!と猫パンチをくらう。
「もー!」とか言いながらも、
くらった方はうれしくてしかたがない。
みんな上からパカッ!とされたいので、
用もなく冷蔵庫のまわりをウロウロすると、
猫は冷めた目でこっちを見つめるだけ。
忘れた頃にだけ上からパカッ!とくる。
人の気持ちがわかるのか?
(コグレママ)
わが家で暮らしていた猫にとって、
母は最高で最上の存在でした。
私が久々に実家に帰り、
猫を抱きしめてなでまわしていたときのこと。
母がこちらに一歩でも
近づいてきそうな気配をみせると、
まるで池から飛び上がった鯉のごとく、
私の腕を華麗にすり抜け、私からスッと距離を取り、
何事もなかったような顔ですましていました。
母以外にかわいがられている姿を、
母に見られたくない気持ちというのは、
いったいどういう気持ちだったんだろう‥‥。
(タ)
昔、付き合っていた人が猫を飼っていた。
さわってみたかったのに、
猫はまったく近づいてくれず、
買ってきたおもちゃだけをうばい、
タンスの上から私をじっと見ていた。
その恋人と「別れよう」という話になった時、
猫はタンスから飛び降りて私のひざに乗った。
なで放題だった。
さわるとグルグルと音がして、
私のももをフミフミしてくれた。
ずっと気になっていた
肉球の模様も素直に見せてくれた。
もう家に来ないことがわかって、
最後に大サービスしてくれたんだと思う。
結局、猫はやさしい。
(福耳)
明日につづきます。
2019-10-22-TUE
©HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
「ドコノコ」は、犬や猫と人が、
親しくなるためのアプリです。
写真をとって、ちょっとコメントつけて、
アプリのなかの「本」として育てていきます。
「ドコノコ」をたのしんでいる人が増えていくと、
紹介される犬や猫もたくさんになってきます。
いずれは、だんだん世界中の犬や猫が、
「知り合い」になっていくはずです。
知らないコよりも、知ってるコのほうが、
なんとなく親しみを感じますよね。
人が、たがいに知りあいになるように、
犬や猫どうしが、知りあっていくんです。
あのコ、どうしているのかな。
うちのコ、このごろこんな感じなんだよ。
「このエリアで、迷子になったコがいます。
みなさん、ご協力をお願いします」
なんていうときにも、お役に立てます。
「避難所ガイド」の地域をえらんで、
それぞれの犬や猫を登録しておくしくみなので、
だいたいの地域だけがわかるんです。
知ってるコ、親しみを感じているコのことなら、
より探しやすいですよね。
あと、人間のいざというときの避難場所も、
意識しておけるのは、あんがい大事ないいところ。
家族が決まってない猫なんかも、
お世話している人が登録しておけば、
めんどうみやすくなります。
知ってる猫、知ってる犬になると、
なんとなく気にかけてもらえるようになる。
よそのコのことも、もっとかわいくなりますよね。
新しい犬や猫の写真が出てたら、
そこにいる人が元気でやってるなとわかります。
とにかく、犬と猫が、いつもいっぱい見られます。
家に犬や猫のいない人が、たくさん見ています。
「うちのコ」みたいな気分になったりするそうです。