おさるアイコン

アーカイブ 2023/02/05
 

レシピその434
バッバのオリジナルフレニャッチィア
〜引き継ぐ味。〜


先日、息子家族が来てくれて
一緒に過ごすことができました。
3人の息子たちは料理をするのが好きで
いろいろと作ってくれますので
その料理から教わることも増えてきました。
彼らの作る料理を口に運ぶと、
その時に住んでいる国の食や
彼らの今の生活状況が
わずかなりともわかる感じもしますし、
その土地への馴染みも伝わってきます。

私と言えば息子たちが帰って来るとまず
「バッバのブロード」を作り、
彼らの旅の疲れをねぎらいます。
そして彼らの好きな物を作りますが、
今回息子が最後に
「今回のお料理の一番はフレニャッチィアだった」
と言われました。

フレニャッチィアは以前にも書きましたが、
リエティで初めてバッバから習ったパスタです。
ごくシンプルな味付けの
このパスタを美味しいと言ってくれる息子を見て、
バッバの味が我が家の味になっていること、
そしてその継承とその料理だけではなく
きっと自分の体の中に入っているバッバを
感じ取ってくれているのだと、
とてもうれしく思いました。
さて、フレニャッチィアは、
レシピ3レシピ369でもご紹介しましたが
今回はトマトソース味の
バッバのオリジナルフレニャッチィアを
しっかりとご紹介しますね。
冬には夏に作ったトマトソースで
夏には熟しているトマトを使い
あまり煮込まないソースです。

もうすぐバレンタインデーですし、
体に染み込んでいる愛を感じる料理を作って
二人でいただいても素敵ですね。
生パスタがなければ乾燥パスタで。
自家製トマトソースがなければ、
トマトソースか熟したトマトで
ぜひお試し下さいね。


バッバのオリジナルフレニャッチィア

■材料(4〜5人分)

・パスタ

小麦粉:240gくらいと打ち粉用少々
※卵1個につき120gくらいが基準です。
卵:2個
水:卵の殻半分に2杯分

・ソース

トマトソース:700〜800cc
ニンニク:2かけら
鷹の爪:好みの分量
オリーブ:好みの分量
イタリアンパセリ:適量
EVOオイル:大さじ5
塩:適量
砂糖:お好みで




■作り方

(1)小麦粉をフォンターナ状にして
中央のへこみに卵と水を入れる。



(2)フォークでフォンターナ状の
外側の小麦粉の山を
内側からくずしながらかき混ぜていく。



(3)全体が混ざってきたところ。



(4)ひとまとめにして
小麦粉を少しふって打ち始める。



(5)体重を手にかけて練る。



(6)つるっとした感じになったらまるめる。



(7)まるくして布巾やラップに包み
30分以上休ませる。



(8)ニンニクは潰して芯をとっておく。
イタリアンパセリは粗みじん切りにする。



(9)EVOオイルにニンニクを入れて
弱火にかける。



(10)ニンニクから香りが出たら、
鷹の爪をいれて数秒後炒めて、
トマトソース、黒オリーブ、パセリを入れて、
中火にして5分くらい煮る。



(11)ソースのできあがり。



(12)パスタを作る。
手で少し広げて伸ばしやすいかたちにする。



(13)はじめに麺棒で生地の端を伸ばす。



(14)麺棒で生地を手前にまるめながら
両端を伸ばす。
全部生地が棒にまるまったら
麺棒の角度を90度変えて広げる。
違う方向になった生地をまた手前にまるめて伸ばす。
生地が麺棒につくときは小麦粉をはたく。



(15)5mmくらいになるまで伸ばして、
少し乾かす。



(16)3cmくらいの棒状にまるめる。



(17)ななめに三角形に切って広げる。



(18)パスタのでき上がり。



(19)塩入りの湯でゆでる。
上にパスタが上がってきてから数分ゆでる。



(20)ゆで上がったパスタを
ソースの方に入れて火をつけて
数分混ぜて味をなじませる。
塩味を整える。
酸っぱさを感じたら少し砂糖を入れる。



(21)でき上がり。
最後にイタリアンパセリをかける。



シンプルな味をどうぞお楽しみ下さいませ。
残ったときは焼きパスタにしても美味しいです。
冷たくなったフレニャッチィアを
EVOオイルを少し入れたフライパンで焼いて下さい。
Buon appetito.


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる