実は、この話にはつづきがあります。

禁止になったクリームソーダの代わりに、
アイスクリームの上にジャムやチョコをかけた
デザートが開発されたのです。
それが、日本でもおなじみの『サンデー』。

「ソーダ水とアイスクリームを組み合わせなきゃ、
ぜいたく品じゃないよね？　ね？」

そんな抜け道を探すような発想で作られたのでしょうか。
前向きな人は、
いつの時代も、どこの国でもいるものだなぁと
ほほえましい気持ちになります。
はじめは、その名の通り、日曜日限定のメニューでしたが、
平日でも食べられるようになり、今に至るようです。

つまり、クリームソーダがなかったら、
サンデーが生まれることもなく
もしも、クリームソーダがなかったら、
サンデーはマンデーだったかもしれないのです。
（なんじゃそりゃ！）

いろいろとすごいことですよね。
クリームソーダさん、本当にありがとうございます。

ちなみに現代のアメリカで、
クリームソーダと呼ばれる飲みものは、
基本的にバニラの風味をつけた炭酸飲料のこと。
日本のそれとは、まったく違う飲みものだと
覚えておいたほうがよいそうです。
「ソーダフロート」といえば、アイスクリームがのっかった
わたしたちのイメージに近いものが出てくるようですよ。

遊びに行くときは気をつけなくちゃ！
とひとりで戒めているところですが、
アメリカではコーラにアイスクリームをのせた
「コークフロート」のほうがおなじみとのこと。
たまには浮気をしてみるのもいいかもしれないなぁ。

（つづきます）