- ―
- いろいろなフレーバーがある中で、
「チョコミント」だけに
こんなに熱いファンがいるのはなぜでしょう? - 久世
- ね。写真を撮るときも、
ほんとうにアイドルの撮影会みたいなんです。
ぐるっと取り囲んで撮っていて。 - ―
- みんな、なかなか食べないですよね(笑)
- 久世
- フィギュアとか人形を横に置いて、
撮ったりとか、構図にもすごくこだわっていて。
うれしいですよね。
- ―
- こちらのお店に来ている
「チョコミン党」ってどんな方が多いですか? - 久世
- やはり女性は多いですね。
男性もカップルとか、ご夫婦で来ていたりします。
年代はけっこう幅広いかな。
学生さんから40代ぐらいの方までいますね。 - ―
- なるほど。
やっぱり若者だけのブームではなさそうですね。 - 久世
- あ、そういえばこないだ、
とあるアイドルの方が、
うちのチョコミントメニューを目当てに
お店にいらしてくれたんです。 -
ちょうどお店がお休みだったので、
残念ながら、食べていただけなかったんですけど。 - ―
- あのこれ、あくまでわたしの推測なんですが、
サブカルチャーが好きだったり、
クリエイター気質の人って、
「チョコミント」が好きな人が多いんじゃないかと
思っているんです。 - 久世
- ああ、なるほど。
- ―
- 「これが好き!」って、
直接、言ったりするタイプじゃなくて、
なにか作って、表現する人のほうが多いかなって。
なんだかそういう人が好むイメージがあります。
- 久世
- うん、そうかもしれないですね。
たしかに「チョコミント」って、
「アイドル」っぽいのかもしれない。 -
「チョコミント」の新商品が出てると、
つい買っちゃうでしょう? - ―
- わかります。絶対に買います。
- 久世
- あれって
アイドルのファンが「新譜は全部買う」、
みたいな感覚に近いですよね。 - ―
- あ、それです。
「わたしが買ってあげなきゃ」って思います。 - 久世
- そういう世界感があると思うんです。
「バニラ」とか「チョコマーブル」にはない。
「チョコミント」にはある。 - ―
- そもそも「チョコミント」って、
普通なら誕生しないフレーバーですよね。
自然発生はしないというか。
- 久世
- 不思議ですね。
きっとぼくらみんな「チョコミント中毒」に
なっているんじゃないかなって。 - ―
- ああ、そうですね。
食べると幸せになる脳内物質が出るんです。
「バニラ」だとそんなにドキドキしないんですけど、
それが「チョコミント」になった瞬間に変わる。 - 久世
- ぼくもそうです。
あのクリーミーさとさくさくしたチョコの食感、
あの清涼感に「魔力」がある。 - ―
- ありますよねえ。
- 久世
- あと意外と「チョコミン党」だけでなく
「ここで初めて食べた」って方も多いんです。 -
写真で見て、興味をもって来てくれて。
「ずっと苦手だったけど、好きになりました」って。
そういうきっかけになれているのはうれしいです。
- ―
- そうやって「好き」が広がっていくのは、
「チョコミン党」としてのよろこびですね。 - 久世
- 今「チョコミン党 京都支部」
としてますけど、
もっとたくさん増えたなら、
「関西代表」を名乗ってもいいかな(笑)
■
「チョコミント」の持つアイドル性。
好きが人から人へどんどん広がっていくということ。
こじつけなのかもしれないが、
どれも今の時代とリンクするものがあるような気がしている。
このブームはきっと起こるべくして起こったのだと思う。
いつかこの謎をすべて解き明かしたい。
いまもなお、わたしはチョコミント中毒になっている。
わたしの「チョコミント」をめぐる冒険はつづく。
(おわり)