『LGBT版テラスハウス』2
『LGBT版テラスハウスの可能性』について、
特になんの知識もなくゲイの友達S君に
尋ねてみた私だったが、
少しはLGBTについて理解することが出来た。
その上で、『LGBT版テラスハウス』を
一緒に妄想してもらった。
- S君
- 言ってる内容の趣旨は面白いと思うよ。
ただ・・・、
ゲイが集まるとロクなことないよ(笑) - 私
- ええ(笑)どういうこと?
- S君
- 男性はさ、女性と違って
単純な生き物ですから・・・
男女ほど複雑な駆け引きとかはないだろうし。
テラスハウスみたいに恋愛云々の綺麗な絵は
撮れないと思うよ(笑)
情熱的な感じか、
面白おかしくなっちゃうかも(笑) - 私
- そうかー(笑)
そう考えると、女性はほんと恋愛脳なのかもね。 - S君
- だからレズの世界の方が、
少女マンガみたいな恋愛は撮れると思う。
自分はレズじゃないからわからないけど、
二丁目とかでゲイが恋愛のイザコザで
喧嘩してるところは見たことないけど、
レズの人たちは殴り合いの喧嘩になるくらい、
恋愛に燃えてるところをよく目撃した(笑) - 私
- なるほどー(笑)
なんだか色々な理解につながる・・・
そういった番組があまりないのも、
そういうことなのかもね。
色々教えてくれてありがとう!
ドイツでの生活はどう?
新婚生活はうまくいってる? - S君
- ドイツはね~、結婚相手が同性だ、
っていってもさして驚かないところがいいわね。
『あ、そうなんだ、ふーん』みたいな。
日本だと聞き返されるからね。
これくらいの無関心さは楽ね~。 - 私
- それはいいね。
日本でも同性婚できたらいいのにね。 - S君
- そうね、アジアで初、位に
日本が引っ張れたらいいわね。同性婚についてはね、
なぜ自分が入籍までしたかってわかる?
別に事実婚みたいに、
結婚しないと手に入らない権利は
書面とかでキッチリしてれば済む話じゃない? - 私
- ええー、そう言われればなんだろう。
二人の愛に社会的な証明が欲しいとか? - S君
- それもあるけどね。
ゲイの人たちが入籍したりすると、
差別がなくなったりすることもあるのよ。 - 私
- そうなの?なぜ??
- S君
- それはね、世の中なんだかんだ言って
結婚してる人が大多数じゃない?
たとえ同性同士だとしても、
『結婚している人』になることで、
マジョリティな世の人たちは
共通点を見つけて、
『自分と同じ人』という認識に
なったりするの。 - 私
- ははぁ・・・なるほど。
その感じはありそうだね。そう考えると、
人間って共通点を見つけて
安心する生き物なのかもね。
そして自分と異なる人は
排除する傾向にあるのかもしれない。 - S君
- そう、そのへんはレベルの違いはあれど、
国籍問わずね。
そういってS君は、無知な私に
嫌な顔ひとつせず
色々なことを教えてくれた。
「少しでも理解してもらえて嬉しいわ~~」
なんて言いながら。
S君のように、自分とときに対峙して、苦しんで、
答えを掴んでいったひとは魅力的である。
性的マイノリティでなくとも、
自分に素直に生きることって難しい。
考えていないとすぐにバイアスがかかって、
自分の思いに蓋をしてしまったりもする。
世間に惑わされず、
ちゃんと自分と向き合うことは大切だ。
妄想与太話から始まったけれど、
意外な気づきが得られた対話であった。
妄想をこうして書きとめるのも、
自己を知るのに良いかもしれない。
LET’S FANTASIZE!