もくじ
第1回ラグビーは日本らしいスポーツ? 2016-06-28-Tue
第2回ラグビーのみどころは? 2016-06-28-Tue
第3回ラグビーのルールというか原則。 2016-06-28-Tue

「ほぼ日の塾」の生徒のなかで、
おそらく一番ベンチプレスを挙げます(120kg)。
どうぞよろしくお願いいたします。

第3回 ラグビーのルールというか原則。

いよいよ、さいごです。
お待たせしました、ルールの時間。

しかし、ここでも、
反則名などの専門用語は出しません。
(それは「ラグビー ルール」で検索を‥‥)

ラグビーの試合のなかには、
どんな原則があるのか、というお話を
していきたいと思います。

ちなみに、前提として‥‥

「選手もルールをよくわかっていない」

この事実を覚えておいてください(笑)。

もちろん、
「ボールを前に落とした」などの
だれがみても明らかな反則はわかります。

しかし、「混沌」のなかで、
わからないことが選手もよくあるのです。

なので、
「スルー力」が試されます(笑)。

レフリーが笛を吹いたら
とにかく反則だから引き下がる。
細かいことはスルーするのです。
いいですか。
気にせずスルーするのです(笑)。

そのような前提のもとで、
原則の4つをご説明します。

 

①あぶないプレーはダメ

②常にボールを奪い合わないとダメ

③常に立ってプレーしなきゃダメ

④常にボールは先頭じゃないとダメ

 
もちろん例外もありますが、
基本的にはこのどれかに反したときに、
「ピーッ!」とレフリーの笛は鳴ります。

 

①あぶないプレーはダメ

 
コンタクトスポーツなので、
ただでさえ危ないスポーツです。

いくら屈強な男たちでも、
空中にいる無防備なときに
タックルをされたり、
首にタックルをされたらたまりません。

スクラムを組んでいると、
800-900kgほどの負荷がかかるので、
スクラムを崩すのもあぶないので、ダメ。

いくら野蛮でも、
スポーツですから、安全第一です。

 

②常にボールを奪い合わないとダメ

 
 
ラグビーはフェア、と言いましたが、

「つねにどちらのチームも
 ボールを奪える可能性をのこす」

これが原則です。

なので、タックルをされて
ボールを奪われてしまいそうなとき
とられないようにボールを隠したり
抱えてしまうのは反則になります。

逆に、タックルをされた人が
ボールを味方に渡したいのに
それをできないようにすることも反則です。

つねにボールを奪い合い、
つねにボールが動いている状態をつくる、
それがラグビーの原則です。

 

③常に立ってプレーしなきゃダメ

 
 
そのままです。

ラグビーでは、
地面に倒れている人は、
石ころ同然なのです。

踏まれてしまっても、しかたない。

だからこそ、立ってプレーしなければ
反則になってしまいます。

なので、寝転がっている人が、
ボールを奪おうとするのはダメです。
 
 

④常にボールは先頭じゃないとダメ

 
 
「ボールを前に投げたらダメ」
「ボールを前に落としたらダメ」

そんな有名なラグビーのルールも、
この原則からきています。

より正確には、
「ボールを持っている人」でしょうか。

向かい合っているどちらのチームも、
「ボールより前に人がいてはダメ」です。

前に投げるということは、
ボールが人よりも前にいっているので、
反則になるのです。

むずかしい「オフサイド」もおなじです。

ボールと人のかたまりよりも、
まえに人がいたら反則です。

ラグビー、いかがでしょうか。
ぜひ、生で観戦しに行ってくださいね。