そもそも自分はなぜ、「好きなもの」というテーマで、
ゴキゲンについて書いたのか。
とりたてて何かにこだわりがあったり、
ずっと続けていることがあったりしない僕にとって、
しごく自然なことではあったけれど、
それなりに、書きたいことは色々とあった。
同じモデルのベースまで買って、年に1度、1日だけ
同じように髪染めて、ライブイベントする程度には
人生に影響を与えてくれているバンド
「ハイ・スタンダード」の16年ぶりに出た
新譜についてだったり、いい年したオッさんが
学生カップルの横で泣きながら3回も観ちゃった
「君の名は」について、
(36年生きてきて初めてiphoneの壁紙がアニメに)
あと唯一女性から評価されるポイント「家事」についてとか、
絶対長くなるからやめた、うちの粋なばーちゃん。
そりゃいろいろありましたさ。
でも。
なぜ今このタイミングで書いておきたかったかというと、
前出のゴキゲンな人は今、お腹に新たな命を宿しており
その中にいる彼は、間も無く世界デビューをする予定で。
それにあたり、
君のかあさんはゴキゲンな人なんだぜ、
ということを棚卸しし、残してみたいと思ったからだ。
例えば「赤」を意識すると、身の回りの
赤いものすべてが一気に目に入ってくるように
最近は子供がらみの情報が
よくアンテナに引っかかる。
特に悲しいニュース。どうにも世知辛い世の中。
デビューするにあたり、ひとまず無事で。
それ以上、望むことなどないけれど、
あわよくば、母親によく似た
ゴキゲンな奴であってくれたらいいなと思う。
たびたび書くが、
ゴキゲンこそが世知辛い世の中と渡り合い、
折り合いをつけるための
簡単で最大の武器だと思うからだ。
生きていく上で、サバイバルナイフとかより
役に立つものだと思っているし、
だから。
いつかそれが、自分だけでなく
ほかの誰かを助けることになるんではないかと
信じているから。
そしたら多分、いい友達、いっぱいできるぜって。
定期検診で、当初黒豆のようだった彼は
BLACK BEANS、略してB.Bと呼ばれ、
その後ある程度カタチになり始めたら
両手を上げていたのでPUT YOUR HANDS UPを略し
暫定的に今、プッくんと呼ばれている。
(B.B時代)
落語好きが高じて、引越し先に
落語の名人輩出地を選んだゴキゲンな人に言う。
「出産の際は、落語の出囃子でもかけるかね」
するとこう返ってきた。
「正座して、おじぎしながら出てくるかもね」
とかツラツラ書いといて、すげえグレたらヤだなあと
思いつつも、この場でこう書いている以上、
そうなったら、ゴキゲンで立ち向かうしかない。
ゴキゲンであること。
それは親である前に、大人の義務だろう。
それだけは、約束しよう。
以上、最後まで長々と、
モニタの前の大切な時間を
どうもありがとうございました。
三回で何回ゴキゲンて書いたんでしょうかね。
数えなくて結構ですので、
ゴキゲン、と口に出したりして
口角のひとつでも上げていただければ
言うことはありません。
では、ゴキゲンよう!