昔から、家にいるのが好きだった。
何かにつけて、家にいようとしていた。
外で遊ぶことも嫌いではなかったけれど、
どちらかというと、家の中で遊ぶほうが得意だった。
だから、よく家に友だちを招いていた。
「ドラえもん」のどこかの回で、のび太くんのパパが、
「休みの日は家にいるのが一番」と話すシーンを、
今も薄っすらと覚えている。
うろ覚えだけど、あれは確か、のび太くんの
「休みの日だから、どこか行こうよ!!」に対しての
パパの回答だった。
子どもながらに「うん、そのとおりだ」と思った。
家にいる。
ただそれだけなのに、
ふかふかの毛布にくるまっているような気持ちになるのは、
いったいなぜだろう。
改めて「家」の何が好きなのかを挙げてみると、
- 頭の先から足の爪の先まで、力を抜いていられる
- 家の中にあるものは、ほぼ100%、好きにできる
- 人の目を気にしない、ありのままの自分でいられる
などがある。
けれど、一番の魅力は、自分の家だからこそ、
好きなものを好きなだけ詰め込めるところじゃないだろうか。
そう、私にとって家とは、
自分の「好き」をたくさん詰め込める、
「好き」のバリューパックなのだ。