そもそもビートルズが好きと気付くのに30年かかった私。
どうして私はビートルズが好きなのだろう。
2016年7月に、ようやくビートルズが好きと自覚した私は、
そこからは、ビートルズと書かれたものには、
すぐ目がいくようになりました。
先日参加した『ほぼ日のビートルズナイト』もその一つ。
このイベントには、旦那と伯父(ビートルズ好きな母の兄)と
行く予定でしたが、旦那が急きょ仕事で来られず、
伯父と二人で参加することになりました。
六本木のABBEY ROAD前に64歳の伯父と待ち合わせ。
伯父は、彼のお気に入りである「VAN」のジャンバーを
着ていて、ちょっと嬉しくなりました。
イベントが始まると、小さな頃にずっとビートルズを
聴いていた自分をそのまま思い出す演奏に、
糸井重里さんと鈴木慶一さんの、本当にビートルズが
お好きな様子がビシビシ伝わる熱のこもったトーク。
ただただ、愉しく、私はビールで熱気を流しながら、
合間、合間に伯父とたくさんの話をしました。
母たちの従弟が、同じくビートルズのコピーバンドを
30年以上やっているコアなファンなのですが、
その従弟よりも早く、彼の息子がイギリスのアビーロードに
旅行で行ったそうで、従弟がすごく悔しがっていたこと。
ビートルズ好きな伯父たちの残したLP盤が、
実家の屋根裏に残されていたことを思い出して、
探してみたら、“A Hard Day’s Night”をケースごと発見。
でも、そのケースには、祖父の字で大きく「詩吟」と
書かれていて、ひどく肩を落としたこと。
伯父はゲラなので、大変よく笑うのですが、とにかく
家族のビートルズにまつわることをたくさん話して
たくさん笑いました。
ビートルズの懐かしい曲をたくさん聴き、たくさん話し、
ああ、ビートルズの話が出て、自分の好きな人たちから
たくさんの愉しい話や嬉しい気持ちがぽんぽんと出てくる
この感じが好きなんだろうな、としみじみ感じました。
まだ自分が生まれてもいない頃の話を聴いて、
そのひとたちの素敵な瞬間を、
少し覗き見させてもらえるような嬉しい気持ち。
そこに、知らず知らずのうちに好きになっていた自分が
またビートルズの曲と過ごす機会を創って行ったことで
自分の想い出も積みあがっていったこと。
ビートルズをきっかけに、
自分の近くの世界が、少しずつ広がって、
またキラキラとした気持ちになるものを知っていけた、
これが私のビートルズを好きな理由だと思います。
曲名も知らずビートルズを聴いて育った小さな子どもは
夫婦になって初めて聴く曲に「All you need is love」を選び
9000Km離れた土地までビートルズ「LOVE」のショーを観に行き、
そして家族が集まれば、ビートルズのエピソードをたくさん
話して、また愉しい想い出を積みあげていく。
そんな人生を歩んで、気付けば、
ビートルズが大好きになっていたのでした。
ああ、これからもきっとずっと好きだろうなあ。
(おわりです。ここまでお読みくださりありがとうございました!)