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こちらをごらんください。 |
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これは‥‥‥? |
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これは「大黒さんの灯籠」といいまして。 |
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大黒さん? あ、大黒様だ。
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大きく開けておられるのは
口なんです。 |
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鼻だと思った。 |
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お口でしょう(笑)。 |
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この大黒さんの口に
小石を乗せて、落ちなければ、
その石を肌身離さず
財布に入れておくのです。そうすると、
生涯お金に困らないと言われてるんですよ。 |
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トライすべきじゃないですか。 |
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小石を口に乗せるのかぁ。 |
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成功したやつは持ち帰る、
ということは、
いい石はここにはないんだね。
このあたりに落ちている石は
みんなダメだった石だ。
(遠ざかる) |
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これはすごく信仰が深くて、
学生さんからお年寄りまで、
知ってる方はこぞって
石を置いていかれます。
掃除しても掃除しても、
このまわりにはいつも石が落ちてるんですよ。 |
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(あれ、ソブエさん、どこに‥‥?)
だけど、大黒様はあまり
天神様とは関係がない気がするんですが? |
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ええ。大黒さんは商売繁盛の神様です。
この灯篭は、江戸時代頃、
京都の河原町で質屋を営んでいた
大黒組という質屋さんを中心とした
共同組合の方々が奉納したといわれてます。
大黒組というのは質屋の商売で
たいへん繁盛して大きくなったと言われています。
その方たちが奉納したということもあって、
この大黒さん祈願が浸透したようです。
これも、誰からともなく、です。 |
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ソブエさん、ソブエさーん。 |
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石をさがしに行ったのかな? |
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牛を撫でることもそうですけど、
「誰からともなく」というのが
ここにはたくさんあるんですね。 |
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ええ、ありがたいことです、あ。
乗りましたね。 |
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乗りました。 |
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なかなか乗らないんですけどね。 |
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すごい! ソブエさん、
一生お金に困りませんよ。 |
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ぜひ、その石を持って帰ってください。 |
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よかったですね、ソブエさん。 |
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うん‥‥コツがあって。 |
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コツがあったんですか? |
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どういうコツですか。 |
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摩擦力が多い角度で、
かちっと置く。 |
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多い角度で。
理科みたい。 |
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はい。真剣にやるとできますよ。 |
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ああ、それも信仰です。 |
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なるほど。 |
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そういうような気持ちでお願いをされて、
要はあやかる、ということです。 |
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学問のおかげです。
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摩擦の学問のおかげですね。
適当にやっちゃ
だめだっていうことですよ。 |
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この大黒様、
お口がとても大きいですけど
昔はこんなに大きくなかったんじゃないですか? |
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もしかしたら年々、お口が大きく平らになって
石を乗せるのが
難しくなってきているかもしれないですね。 |
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(石を置いてみる) |
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あ。 |
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乗った。 |
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オイカワさんも乗った。 |
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みなさんすごいですね。
すっと乗りましたね。 |
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オイカワさんもぼくも
端っこに置きましたね。
真ん中の人はいない?
真ん中にチャレンジする人はいない? |
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真ん中は乗らないでしょう。 |
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真ん中、いちばん強力よー。 |
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じゃあ僕、やってみようかな? |
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真ん中に乗せてください。 |
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いや、真ん中はやらないですよ、
なぜかというと
落ちたときに嫌じゃないですか。 |
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でもそれは、何回も
チャレンジすればいいんですから。 |
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喧嘩は勝つまでやるって言うじゃないですか。 |
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あ、いけるかも。 |
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乗せ方ですよ、乗せ方。 |
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(‥‥乗らなそうだな) |
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儲らないってことか? |
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がんばって、がんばって。
パスカル×メートル、
ヘーベのエヌイコール‥‥‥ |
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学問の力で、ファイトー。 |
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(ポロッと石が落ちる)
ショック。 |
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ハタナカリーダー、もしかして
こういうキャラになってる‥‥。 |
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凶は引くし(高尾山のとき)。 |
~高尾山の思い出~
凶を引きあてたリーダーを皆がなぐさめました。 |
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だからやりたくなかったのよ、
最初からぁ。 |
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まぁ、いいじゃありませんか。 |
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ふふふふ。
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このグループのうちふたりも
「一生困らない」なんですから
なんとかなりますよ。 |
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(困ったときはソブエさんと
オイカワさんに助けてもらいましょう、
みなさん。つづきます!)
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