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最後に、もういちど
神像を拝見しにいきましょうか。 |
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行きましょう。 |
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こどもの神像、
いいお顔してるね、うん、うん。 |
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外国の美術館に
出展されたりしてるんですよ。 |
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これらの神像は300年以上にわたり、
造られて集まってきたんですね。
つまり、それだけの長い期間、
天大将軍の信仰は
高まっていたということです。 |
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そんで、服はちがうけど
全員が大将軍さんなんですね。
いろいろあって、
藪に隠れたりして、ここにいる。 |
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いいお顔だなぁ‥‥ん? |
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‥‥はい。 |
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そうなんですよ、
誰よりもいちばんじっくり見てらっしゃるのが
宮司さんなんです。
いつもいつもごらんになっているはずなのに。 |
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うん。すごく、じーっと、見ておられますね。 |
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外はけっこう
夕方になってますよ。 |
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我々、これまでの経験により、
大きな神社のうしろが
気になりますね。 |
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なる、なる。 |
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ここにもありますよ、
神社のうしろに小さな神社。
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あれは、何の神社ですか? |
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あれは、大杉神社です。
「大杉さん」いうて、
みなさんお参りされてます。
土地の神様、地主神ですね。 |
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きれいで立派な神社ですね。 |
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ん?
もう一本、ノボリが?
ハ‥‥ハタナカさん!!
なんだかすっごくちいさな鳥居があります。 |
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ひゃあ、これはこれは。
ここもお参りしていきましょうか。 |
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お賽銭箱も
ちいさいのがちゃんと‥‥。 |
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‥‥‥‥‥!!!
う、う、う、う、
うしろに!! |
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わーーーー!!!
ソブエさーーーーん!! |
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はいはーい。
あ、かわいい方が!
いらっしゃいましたね、
こんにちは。 |
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宮司さん、これは‥‥。 |
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豆吉(まめよし)神社、
「豆吉さん」です。 |
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この、豆吉さんのご由来とかは‥‥。 |
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ご由来はね、ないんです。 |
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ない! |
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はい。ずーっとここにあって
「豆吉さん」っていわれてて、
伝わるままにここにあります。
ちょうちんとかも、古くなったら
信者さんが替えてくれはって
きれいになってますね。 |
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由来は、ないんだ。 |
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豆吉さん‥‥。
いいなぁ、豆吉さん。 |
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豆吉さん、豆吉さん。
拝ませてください、豆吉さん。 |
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ふふふふ、いいですね。 |
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ねぇ、境内がいつのまにか
こどもたちでいっぱいだよ。 |
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ほんとだ。
自転車乗り入れてますね。 |
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みんなーっ、何してんの?
あ、ワタムシ!
ワタムシだ。
つかまえたの? |
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こっちでは
お習字の展覧会が開催されています。
「第二回 やすぎ書展」 |
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いろんなことが
神社の中で起こっていますね。 |
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はい。神像もそうやけど、ここは
どんどん集まってくる場所なんですね。
わたしは、神社としての役割って、
そういうもんやと思ってます。
ものも人も、集まってくる、
子どもも集まってくる。 |
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大将軍八神社、いろんな意味で
すごい神社だったね。 |
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おもてからだけじゃ
ぜんぜんわからなかったです。 |
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神像も人も
みんなが集まるいい雰囲気の「ゆるさ」が
妖怪ストリートにも
つながるのかもしれませんね。 |
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(夕暮れと神様で
こころのなかをいっぱいにしつつ、
次回は最終回!) |