映画の感想を言い合う 感激団なのですが‥‥ 中林さんの髪形の話も聞くべきだと。 |
|||
だって、きのこは3つあるのにさ、 いっこだけ放っておくのはかわいそうでしょ? |
|||
‥‥あの、中林さんは、 なぜマッシュルームに? 左の顔アイコンとはずいぶん違ってますが。 |
|||
そういえばちゃんと聞いてなかったです。 |
|||
ぼくは聞いてます。 長いよお、また(笑)。 |
|||
お願いします。 |
|||
マッシュルームにあこがれていた皆さんには 申し訳ないんですけど、 わたしには、あこがれの部分はとくになく。 |
|||
マッシュルームへのあこがれは、ない。 |
|||
敬老の日をはさんだ3連休で、 宮崎のおばあちゃんに見舞いに帰りまして。 |
|||
おばあちゃんのところに。 |
|||
宮崎って南国なんですが、 3日連続で雨が降ってまして。 台風が近づいてきてまして、 ずっと雨だと、もう山と海しかないのに、 なんにもすることがなくてですね。 あまりものヒマさに、 髪の毛でも切りにいこうかなと思って。 |
|||
近づいてきた(笑)。 |
|||
核心に(笑)。 |
|||
友だちに聞いたら、 「原宿で切ってた人が宮崎に帰ってきて やってる店があるよ」って言われて。 じゃあ、まあ大丈夫そうだ、行ってみるかと。 ノープランで行きまして、 お店にたどり着きまして、 椅子に座って美容師さんと話をしてみたら、 なんとその人は‥‥ |
|||
どんな人だったんですか? |
|||
マッシュルームカットをやりたくて しかたない美容師さんだった(笑)。 |
|||
へえええ〜。 |
|||
だから、待ってたんですよ、 中林さんみたいなお客を。 地元の人は、きのこにさせてくれないから。 |
|||
ええ、そんな感じでした(笑)。 |
|||
やっとわかってるやつが来た、と。 |
|||
なんかフニャフニャしてる人なんですよ。 |
|||
それは、うれしかったんだよ。 やっとなんだから。 |
|||
で、すぐマッシュルームにしたんですか? |
|||
最初はこう、 髪をいろいろいじってて、で、 「切っちゃおうか」って(笑)。 「こうやってこういう形にして、こうやって」 |
|||
丸くされて(笑)。 |
|||
「切ろうか!」って(笑)。 |
|||
「いける、いける!」みたいな(笑)。 |
|||
そう、「いけるいける、似合う」って(笑)。 |
|||
それでそのまま? |
|||
そうですね、あとはもうお任せして、 「はい、じゃあそれで」 「思いきって切っちゃうね」 「はい」という感じで。 |
|||
はあ〜。 |
|||
な、すごいだろ? すごいんだよ、この人の「受け身性」って。 おれは、ずっと前から中林さんの その受け身性には感動さえしてるんだよ。 ‥‥だって、 カットモデルになってついてっちゃうんだぞ? |
|||
はははははは。 |
|||
本人、笑ってるし(笑)。 |
|||
カットモデルを。 |
|||
街で声をかけられるんです。 「時間空いてますか?」って。 予定があるときはお断りするんですけど、 たまたま時間が空いてるときは、 「じゃ、行きます」って言っちゃう(笑)。 |
|||
こころを開いちゃうんだよ、その場で。 |
|||
お店は選ぶんですか? |
|||
え? お店を選ぶ? |
|||
このお店ならOKとか。 |
|||
いやいや、 声をかけてくる子は新人ですから、 どこのお店とか、関係ないですよね。 相手は勉強中の身ですから。 |
|||
それで、えらい目にあったりは? |
|||
してますよね。 |
|||
するんだ。 |
|||
するんだよ(笑)。 ある日、ある日さ、 中林さんがおもしろいことになっててさ、 この、前髪のあたりが、 当然なんかの意図があるとしか思えない 状態になってるんだよ。 |
|||
それは(笑)、 パーマのような? |
|||
ん? パーマ? なんだったんだ、あれ? よくわかんないんだけど、 伝えたいことがあるらしいんだ、髪の毛に。 でね、聞きました、おれは。 「中林さんさ、その前髪の意図は何? つまり何が言いたいの?」 |
|||
メッセージは何? と(笑)。 |
|||
そしたらさ、 「あ、これですか? カットモデルやって 失敗したんですよね」 |
|||
一同 |
わはははははははは! |
||
えええーー? って。 ちょっと感動しちゃうわけですよ。 自分の、その、放り出しかたに。 しかも「何回もやってるわけじゃないよね?」 って聞いたら「何回もやってる」って。 |
|||
そうなんですか、何回も? |
|||
カットモデルは何回かやってますね。 |
|||
ちょっと怖かったりしませんか。 |
|||
うーん、怖かったりはしないんだけど、 いつも最後にちょっとだけ残念なのは‥‥。 新人さんが切り終わりますよね。 で、先輩がやってきます。 「お客さま、どうですか?」って聞かれて、 「わたしは特に不都合は」って答えるんです。 するとですね、先輩がわたしの頭に向かって、 延々とダメ出しをはじめるんです。 |
|||
一同 |
ああー。 |
||
なんか、わたしが ずっと怒られてる気がして。 いっつも残念なきもちになって帰るんだけど、 でも、声をかけられれば、また‥‥。 |
|||
ついていってしまう‥‥。 |
|||
すごい話でしょ。 |
|||
新人さんが、こう、必死にね、 「お時間、空いてないですか」と、 そういう姿を見ちゃうと‥‥。 |
|||
あのさ‥‥ 言おうかどうか迷ったけど言うよ。 |
|||
なんですか? |
|||
いまの話って、性の話だったらさ、 「みんなにさせてくれる子」の話だよ。 |
|||
一同 |
‥‥‥‥おお。 |
||
わっ! わわわわわわー! ちょーっと、ちょっと待ってください!! その表現はあまりにも誤解が生じる危険が!! わたしは、あくまで、髪の毛の話で! |
|||
うん、いや、 もちろんそれはそうなんだけど、 性の話だったらっていうのも 変な言い方なんだけど、 でも、そういう子って軽蔑されながらも、 一方では「女神」とかさ。 なんていうの? ニューヨークのある時期のディスコには 「ルル」っていう女神がいて‥‥みたいな。 そういう話に近いんじゃないの? |
|||
一同
|
‥‥‥‥ああ〜。 |
||
ああ〜、じゃなくて! 感心、しないっ! いいですかぁ、みなさん、これはぁ、 美容界、美容界においての話ですよ!! |
|||
自分のおもしろさと、 その新人のためにっていうのは、 どのくらいの割合であるんですか? |
|||
え? 自分のおもしろさ? おもしろくないですよ、わたしは別に。 |
|||
じゃあもう、すべてその子のために。 |
|||
すごい。 |
|||
だって、 すっごい真剣にお願いされるんですよ? |
|||
‥‥な? 女神だろ? |
|||
カットモデルに関しては! ですからね。 |
|||
で、懲りることもないんだよ。 |
|||
知り合いでもなんでもないのに‥‥。 |
|||
あたし、それ無理だわ‥‥。 |
|||
あの‥‥。 |
|||
はい? |
|||
わたしは1回、 カットモデルをやって懲りました。 |
|||
あ、そうなんだ。1回だけやった。 |
|||
はい。 で、その1回のときに、 マッシュルームカットになりました。 |
|||
一同 | ええええーーーー(笑)。 |
||
そんなオチを、ここにきて(笑)。 |
|||
みっちゃんのその話、 聞こうじゃないか。 なあ?! |
|||
え、映画、映画の話を‥‥。 |
|||
(つ、つづきます) |
|||
2008-11-26-WED | |||