一同 |
わーっ!(拍手) |
花柳 |
すごいです。
できた、すごい。
もう、いやもう、90点以上です、
これはもう、ほんとすごいです。
この短時間で、これほど‥‥
ありがとうございます。
よく覚えられました。 |
高阪 |
覚えるのはなんとかできたんですけど、
細かいところがこうだったなとか。 |
花柳 |
いや、すごいですよ、
この短時間でマスターしていただいて嬉しいです。 |
高阪 |
いやあ‥‥でも面白いです。
いや、ほんとありがとうございました。
あの、ずっとやってて思ったのは、
やっぱ「軸」ですよね。 |
花柳 |
はい、そうですね。 |
高阪 |
軸をとにかくキープするのがまず一番大事で、
それができてないと何やるにもブレるんです。
足を着地するときとか、
軸をしっかり保ちながらやんなきゃいけないので、
腰を入れる、膝を曲げて重心を下に落として、
っていうのがすごく大事になってくる。
そういうことをやっててすごく感じました。 |
花柳 |
はい。 |
高阪 |
面白かったのは自分ら、たとえば格闘技の場合だと、
足を揃えて軸を保つってことをしないんですよね。 |
花柳 |
ああ、こう、ふんばるというか、 |
高阪 |
はい、お尻を出さないとだめなんです、逆に。 |
花柳 |
あ、なるほど。
|
高阪 |
足をまっすぐにして軸を保つためには
膝を曲げ、腰を引いて腹もへこませるという姿勢を
取らなきゃいけないんだというのが、
自分はすごく新しくて。
そこは格闘技にはない部分なので。
常にどっちかの足が前になりますから。
逆に足が揃うとだめっていうふうに
言われるんですよね。
「絶対足を揃えるな」と。 |
花柳 |
それじゃ辛かったですね。 |
高阪 |
そういう動きをしたことがないから、すごく。
結局、お尻を出さないで
踵に重心をかけながらっていうところを
ちゃんと意識してやると
意外とすんなりできるっていうのが分かりました。
輔蔵さんは日舞を初めにされたとき、
辛かったですか、その、足の運びとか。 |
花柳 |
もうちっちゃい頃、2歳ぐらいからやっているので、
辛さとかっていう感覚はなかったですねえ。 |
高阪 |
あー、気がついたらもう、 |
花柳 |
はい、そうですね。 |
高阪 |
うーん、 |
花柳 |
ただ意識してなかったので、
ある先生のところに行ったとき、
重心は踵だと言われて、
改めて、あ、そうなんだなって認識した程度で、
理屈ではやってなかったですね。 |
高阪 |
あ、そうなんですね。自分が今、
すごく、やろうとしてる‥‥っていうか、
ちょっと探ろうとしてる部分が実はそこで、
たとえば自分らの格闘技の世界でも
昔なんて特にそうですよね、習うより盗めとか。
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花柳 |
ああ、そうでしょうね。 |
高阪 |
ずっと辛い練習とかをとにかくずっとやり続けてると
自然とできるようになる‥‥っていう。
理由ははっきりいって本人は分かってないんですね。
で、しばらくしてから、
師匠とか先輩とかに
こういうことだからなんじゃないのって
ヒントを貰って
初めて理屈が分かるっていうのがすごくある、
すごくいっぱいあると思うんですよ。
特に稽古を長い年月かけて積まないと
達成できないものであったりとか、
あとは単純にプロフェッショナルとして、
活躍されてる方とか、
ダンサーの方もそうですよね、
ミュージシャンの方もそうだと思うんですけど、
そういう方っていうのはみんな、
そういう部分を必ず持ってらっしゃるんですよね。 |
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(つづきます!) |