ホーメイ、大流行か?! 奇跡の声をもつ男、 ボロット・バイルシェフさんが来日します! |
「ほぼ日」にも、これまでに何度か登場した 「ホーメイ」ということば。 トゥバ共和国の民族音楽のひとつで、 ひとりで同時にいくつもの声を出す歌唱法です。 『婦人公論井戸端会議』や『感心力がビジネスを変える!』で 超歌唱家の巻上公一さんが紹介してくれましたっけね。 2004年秋、この「ホーメイ」の兄弟とも言うべき 歌唱法「カイ」の本場・アルタイ共和国の スーパースター、ボロット・バイルシェフさんが来日します! 招いたのは巻上さんと田口ランディさん。 歌う空間自体が楽器となって響いてる? どこから声が聞こえるのかわからなくなる? 今回、ナビゲーターをつとめるのは アルタイ文化研究会会長・たんじふみひこさんです。 アルタイ、ボロットさんの魅力を 川内倫子さんの写真と一緒にお伝えします。 |
おかげさまで、 東京公演は大好評でした。 ほぼにちわ。 「アルタイ文化研究会・会長」たんじふみひこです。 普段はアノニマ・スタジオという本のレーベルで 編集者をしてますが 『ボロット・バイルシェフ in JAPAN 2004』コンサートでは運営だけでなく プロモーションやマネージメントのお仕事もしています。 「会長」とはつまり「よろず方」という位置ですね。 よく考えれば。 で、とうとうボロットさんのコンサート、 東京公演が終了しました。 今頃ボロットさん、巻上さん、佐藤マッサ正治さんは、 京都の星空の下、でしょう。 23日は京都公演でした。 くろ谷という京都でも結構深い(?)場所にある 永運院さんというお寺が会場です。 ぼくも聴きに行きたかったのですが、東京で仕事です。 (本業もおろそかにできないんですよ、零細なもので) しかも、京都公演の翌日から京都出張という皮肉。 ボロットさんは竜安寺の石庭に興味津々だったから、 お寺巡りを楽しんだことでしょう。 京都公演が終わると、 次は今週末の沖縄公演を残すのみです。 (クリックすると大きくなります。) 東京公演は、二日ともほぼ満席でした。 会場のトッパンホールの音響は予想以上にすばらしく とくにボロットさんのソロの第一部では、 ダイナミックな声、繊細な声、 口琴、トプシュール、 それぞれのほんとうに細やかな表現も トッパンホールはもらさずに受け取り、 包み込むように観客に届けてくれました。 (クリックすると大きくなります。) 圧巻は、ボロットさんの「声の変わり目」が聞こえること。 ボロットさんは高音の美しい声も、 「だみ声」のような超低音も、 自在に行ったり来たりしながら歌い続けます。 その変わり目の「気配」さえももらさずに 客席に伝わるのです。 声が変わる前の一瞬、会場には真空状態が訪れます。 たとえば、ジェットコースターの一番てっぺんで、 ふっと、おしりが浮くような感覚。 それが音の世界でおこります。 (クリックすると大きくなります。) その音の「ふっ」を一瞬でも体験すると、 あとはこれまで経験したことのない世界が待っていました。 それはすでに「音楽」ですらありませんでした。 ボロットさんの声にからだをゆだねて、 どこまでも連れて行かれる快感です。 その時トッパンホールは 草原でした。 凍てつく原野でした。 青い峰を連ねるベルーハ山でした。 山深い湖のほとりでした。 伝説の王女オチバラが眠る墳墓でした。 時間が溶けて流れ出します。 今と昔は境目がなくなり、 自分の形や大きさがわからなくなります。 (クリックすると大きくなります。) 聴いていた人ひとりひとりの中に、 さまざまな情景が浮かんでは消えていったと思います。 ボロットさんの「声」が響く間にだけ、 時間も空間もない場所が、 そこにあらわれます。 それが、ボロットさんの「カイ」なのです。 沖縄公演は、読谷村の「座喜味城」という 世界遺産で行われます。 (クリックすると大きくなります。) 昨年は惜しくも雨にたたられ会場を変更しましたが、 お天気予報を見る限り、 今年はこの会場で実現できそうです。 沖縄在住の方も、旅行中のかたも、 28日の夜はぜひ沖縄でボロットさんの声をお聴き下さい。 野外の会場ですので、チケットにもまだまだ 余裕があります! ぜひぜひお越し下さい。 ●沖縄公演 11月28日(日)十六夜(いざよい) 会場:読谷村 座喜味城跡(ざきみぐすく) http://www.karacara.com/text/bolot/ 問い合わせ カラカラ編集部 098-857-8401 Information 「宇宙の命脈」ボロット・バイルシェフ in JAPAN 2004 アルタイの山々に木霊する 驚異の声帯がもたらす宇宙の音楽。 東京公演はクラシック専用のトッパンホールを舞台に 微細な倍音の彩りを心ゆくまであじわってください。 インフォメーションサイトはこちら。 http://www.makigami.com/bolot/ ●東京公演※終了しました。 11月18日(木)19日(金) 開場:18:30 開演19:00 会場:トッパンホール(東京・飯田橋) 出演:ボロット・バイルシェフ (カイ、トプシュール、ショール、口琴) 巻上公一(ヴォイス、口琴、テルミン) 佐藤正治(パーカッション、ヴォイス) トークセッション: 田口ランディ(作家)、 菅靖彦(翻訳家、トランスパーソナル学会副会長) チケット:前売り5,500円 当日6,000円 学割5,000円(直販のみ)全席指定 取り扱い:青い鳥創業 (03-3486-7727 平日10〜18時) チケットぴあ (Pコード184-938 tel.0570-02-9999 または03-5237-9966) ●富士吉田公演※終了しました。 11月20日(土) 会場:富士吉田ナノリウム(山梨県富士吉田市) http://www.fujigoko.co.jp/Events/yoshida/bolot/ 問合わせ+チケット:tel.0555-24-2938 ●京都公演※終了しました。 11月23日(火) 会場:くろ谷 永運院(京都市左京区) http://www.kbic.ne.jp/%7Eviewboo/mai2-69/ e-mail:maimai-69@k9.dion.ne.jp ●沖縄公演 11月28日(日)十六夜(いざよい) 会場:読谷村 座喜味城跡(ざきみぐすく) http://www.karacara.com/text/bolot/ 問い合わせ カラカラ編集部 098-857-8401
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2004-11-26-FRI
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ホーメイ、大流行か?! 忘年会対策から、民族音楽研究まで。 |
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