ある年の4月の末、金沢に帰省中のこと。 実家にて地元の新聞をぱらぱらとめくっていると、 巨大な埴輪が一面を大きく飾っていました。 キャッチコピーには 『「中能登」という能登もよいなぁ‥‥』 中能登って聞き慣れない地名‥‥ そして、こんな武人埴輪が? 巨大古墳でもあるのか? ともかくそれは観に行かねば!
どうも! わたくしは 二代目スソさんのかばんの中の土人形、 ミミズク土偶の健太郎、 通称、ミミケンともうします。 そろそろこの自己紹介もなく、 「ミミケンです!」というところから 初めてまいりたいと思いますが、 みこちゃんほどわたくしの存在は みなさまに浸透していませんよね。 (ぐっすん。) いや、落ち込んでる場合ではございません。 中能登町の場所でございます。 能登半島はみなさまお分かりですか? あの半島のほぼ中央部にありまして、 いまから10年ほど前に 鳥屋町、鹿島町、鹿西町 が合併して 中能登町となったのでございます。 ミミケンはスソさんの かばんの中ではありますが、 いろいろなところに旅行ができて、 土偶としては幸せな部類でございます。 贅沢をもうしますと、 スソさん、海外旅行とかいかないですかね。 ミミケン、おともします!
これぞ、ミミケンのしごとでございます。 かばんのなかで 心のメモ帳にメモをしていましたので、 覚えてるかぎりのことを はりきってご説明いたしましょう。 うおっほん。 「雨の宮古墳群」は、 標高188メートルの眉丈山(びじょうざん)の 山頂を中心に造られた古墳でございます。 4世紀の中頃から5世紀の初めにかけて 造られました。 ちなみに、36基の古墳で構成されています。 (古墳は1基、2基と数えます) そのうち1号墳は、金沢県内でも最大規模で、 長さが64メートルもある前方後円墳。 ちなみに、国内最大の仁徳天皇陵は、 長さ486mもございまして、 それに比べると、ではありますが‥‥。 ミミケンは微妙に一言おおいですか?
スソさん、 まあまあ。 あわてない、あわてない。 スソさんはふだんはのんびりやさんなのに、 こと古墳となると、 こころがはやるのでございますね。
ここもちょっと解説を させていただきましょう。 地殻変動がおこったときに、 並行してはしる断層の間の部分が沈みこんで、 帯状の峡谷になっている 地形のことをいうのでございます。 世界で有名なものは アフリカの東にございます グレートリフトバレーでして、 なんと総延長は総延長は7,000km。 日本で有名なものは 「フォッサマグナ」ともうします。 こちらは、西日本と東日本の境目にございまよ。
あれ? 気になる写真があります。 三角縁神獣鏡! 魏の皇帝から 卑弥呼が百枚もらったとか、 もらわなかったとか 言われている、 とにかく注目されている鏡です。 これがなんと能登にも? この小田中新王塚とはどこなんでしょう? なんで写真だけ? 崇神天皇の皇子の墓が 小田中新王塚だとされているって! 能登に天皇とつながる人がいたの? そんな話、まったく知らなかったなー! この古墳は、すぐ近くにあるそうです。 あとで行ってみることにしましょう。 でも、まずは雨の宮古墳群を見なきゃ! 外に出ましょう!
次回はいよいよスソさんが、 古墳群を歩きます。 古墳三原色、 茶・灰・緑の風景を ごらんいただけますかどうか! おたのしみに!