眉丈山(びじょうざん)を降りて、 車は踏切を渡るところです。 道は緩やかに登り坂。 正面に見える山のふもと周辺に目的の古墳があるはずです。
わたくし、スソさんのカバンのなかから 「ひとり古墳部」の解説をいたします、 ミミズク土偶の健太郎、 通称をミミケンともうします。 もう初登場からだいぶたちますので、 ぼちぼち名前を おぼえていただけましたでしょうか? どうでしょうか? むりでしょうか? ずうずうしいでしょうか?
ミミケン、どうも冬は苦手です。 なにせ、素焼きの土人形、 寒さがダイレクトに響きますから。 こういう鬱蒼と茂る緑をみると その目にしみいる緑とともに あたたかな気候が懐かしくなります。 はやく、春がこないかなあ。
こちらの古墳の所在地は 中能登町小田中 でございます。 古墳に誰が眠っているのかがわかっていて、 それが天皇家のものだとすると、 管轄は、宮内庁になるのですね。 感覚としては、 血族の先祖の墓なわけで、 当然なのだなあ、 とミミケンは思いを巡らせました。
スソさん、円墳だと思ったようですが、 正式には、「帆立貝式古墳」だそうです。 ミミケンが解説するまでもないですが、 円丘に小さな方形の張り出しをつけて 全体の平面形が 帆立貝形になっている古墳をいいます。 ちなみに、こちらの古墳は 全長72m、円部の直径約67m、 高さ約15mの大きさ。 三角縁神獣鏡・管玉・石製釧など出土していまして、 4世紀後半から末期の築造とされています。 ちなみにですね、ミミケンは 帆立貝、大好物ですが、 生で食べると蕁麻疹がでてしまうので、 「よく焼け」でお願いしています。
ミミケンも、洗われたかったな。 いつもスソさんのカバンのなかなので、 すこしだけ埃っぽくなっていたし、 カバンの中のiPhoneと擦れたりして、 すこし粉っぽくなってきたんですよ。 小川でさっぱりするって いい考えだとおもったんだけど。 立ち入り禁止じゃしょうがないな。
スソさん、そんなこと言うと こわくなるじゃないですか。 でも、木がほんとに話すかどうか 丑三つ時にきてみましょうか?
全長61mの前方後方墳です。 親王塚古墳のすぐ脇に位置 (旧街道の道路を挟んで反対側に位置)し、 親王塚側から見て左が前方部です。 親王塚より先(に造られた)とか、 後とか両方の説があるそうですよ。
ちょっと、もどかしかったですね。 でも、しかたがありませんな。 ああ、すっかり良いお天気になりました。 それでいいじゃないですか。 スソさん、せっかく中能登まで来たので かねてより気になっていた古墳も見に行こう! ということに決定したようです。 もしかすると、 スソ家のルーツと関係あるのかも...? 次回もお楽しみにー!