秋が深まってきました。 いよいよ登呂の稲を収穫するときがやってまいりました。
さて、まいどおなじみ、 スソさんのかばんの中に潜む土人形、 ミミズク土偶の健太郎こと、 ミミケンです。 スソさんが、現場に居ないということは、 わたくし、ミミケンもおりません。 しかしながら、写真をみながら、 ツッコミ(?)を いれさせていただくことにいたしましょう。
そして、スソさんも 遠くからみつめる重労働。 けっこう作業しながら数えるのは、 たいへんですよね。 6を2回数えたりして、 合計がなぜか103になったりするんです。
むしろ、石包丁ではなくて、 鎌で刈ったほうが、 早くすんだのではないかと、 ミミケンは推察しています。 現代の道具ってすごいんですよね。
すごい種類がありますね。 写真をみると、 ばらつきがあるようにみえます。 どれがいちばん成績がよかったんでしょうか。
あ、ミミケンの出番ですね。 「のげ」とはなにか。 漢字で書くと芒や禾で、 音は、「のぎ」です。 これが、変化して「のぎ」になったようです。
米粒の先端から しゅーっと延びた針のような 突起のことをいいます。 古代の品種には、 のげがあるものが多かったようですが 品種改良によりなくしていったそうです。
そうです。 今日の「古墳部」は大盤振る舞い。 2回ぶんの「アートロ」を1回で おつたえしています。
ときは一気に11月です。
乾燥させた米は 案外固いのです。 ゴリゴリしても大丈夫。 つまり、米搗きの大掛かりな感じです。 ミミケンは未体験ですが、 昔は一升瓶にいれて、棒でついた、 というウワサをきいています。
グレーの帽子に、 紺色のジャケット、 茶色のパンツをはいている メガネの女性がスソさんです。 ミミケンはこの場合、 ポケットにいます。
いやあ、米が水につかっている状態は、 すでに「おいしそう」ですね。 ご飯を炊く香りが 鼻に蘇りそうになります。
さっき外でやった作業を繰り返し行なえば、 脱穀と籾すりしおわった、この状態が得られます。
しかし、 全部を手作業すると 非常に時間がかかってしまうので 乾燥のあと、 試験用脱穀機と籾すり機を使って、 プロのかたに精米してもらっていたのですね。
これが、種籾ですね。 次の年の命の糧です。
飢饉がおきても、 これだけはとっておかねばなりません。 時代劇(江戸時代)などの 飢饉の描写をミミケンは思い出します。 「種籾だけには手をつけちゃ なんねえだ。」
土器と木のしゃもじ。 弥生人の気分を満喫する スソさんでございます。
カレーをたべるときにでてくる 長くてサラサラなお米は、 こんなふうに蓋をせずに 米を茹でる感じにして、 お湯をざざーっとすてて出来上がります。
日本のお米をふっくら炊くのは けっこう難しいな、と、 カレーが好きなミミケンは思います。
妹……。 突然の妹ですか……。 ミミケンはどうしたらいいのでしょうか。 ミミケンはずいぶん長いこと 一人でいましたので……。 ああ、戸惑っている場合ではございませんね。 次回は登呂編おまけとして 「賤機山古墳の出土品を見る」と 「お米についての講演会を聴く」 です!